過去形
hiro8

こんにちは。
四流外資系社員の
安田トーシローです。

このサイトでは、英語苦手歴20年の筆者が
上級者では気づけない英語のポイントを
ド素人目線でわかりやすく紹介します。


「〇〇しました」を英訳するとき
過去形と現在完了形どちらを使うのか?
あるいは過去進行形を使うのか?

 

このあたり英語初心者は
非常に迷いますよね。
 

そこで、この記事では
過去形とその他の違いを
キッチリ紹介します。
 

これを知ったらもう迷いません。
 

英語の過去形は何を伝えるのか?

過去形は以下のようなことを
あらわすときに使います。
 

英語の過去形の用途

  1. 過去のこと

 

これ1つだけです。
とにかく過去の出来事は
全て過去形を用います。
 

過去形をいつ使うのか?
どんなタイミングで使うのか?
あれこれ迷う必要はないです。


過去の話は過去形を使う!
これだけです。


I studied English.
私は英語を勉強しました。

 

I liked baseball.
野球が好きだった。

 

I had a meeting yesterday.
昨日会議だった。

 

【時制の用途一覧】

時制 用途
過去形 過去のこと

 

【時制の時間幅一覧】

時制 時間幅
過去形 過去形の時間幅


英語の過去形は
過去の一点を指します。
時間の幅はありません。

英語の過去形と現在形の関係

現在形を使う用途は
[現在の状態・習慣・予定]
を伝えるのに使います。
 

例えば、下記のような
今現在の動作には使えません。
 

I am running now.
今走っている最中です。

これに対して過去形は
[状態]や[動作]を気にせずに
使えるのが特徴です。
 

I ran yesterday.
昨日走った。
昨日走ってきた。

もちろん、
動作にニュアンスの重点を
置きたい場合は過去進行形を
使うのもありです。
 

I was running yesterday.
昨日走っていた。

[I ran yesterday.]
これは昨日の出来事を
伝えただけです。
 

[I was running yesterday.]
これは動作に重点が
置かれています。
 

runは動作動詞ですが、
過去形の[ran]
過去進行形の[was running]
どちらを使っても
大丈夫です。


過去形と過去進行形は、
現在形と現在進行形の
関係ほど厳密に区別する必要は
ないということです。

 

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この点、過去形は単純です。

英語の過去形と現在完了形の関係

[~した][~しました]
というと現在完了形を
思い浮かべる人も
いるかと思います。
 

宿題が終わった

これは下記のどちらが
正解でしょうか?
 

I finished my homework.【過去形】
I have finished my homework.【現在完了形】

実は、どちらも正解です。


この両者は何が違うのか
というと「時制」です。

 

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つまり、


時間の幅が違います。

I finished my homework.【過去形】
宿題が終わった

こちらは過去のお話です。
既に過ぎ去った昔の出来事です。
 

これに対して、
 

I have finished my homework.【現在完了形】
宿題が終わった

こちらは現在のお話です。
 

現在完了形は
過去のある時点から始まって
現在までの時間幅を表現します。
 

宿題を始めたのは過去で
今終わったということです。
 

このため、
 

I just finished my homework.【現在完了形】
今、宿題が終わった

このような表現方法が
現在完了形です。
 

今の話なので、
過去形は使用できません。
 

日本語には時制という
認識がないため、
このあたりが表現を
伝えきれません。
 

英語を使う側が
しっかり時制を把握して
使う必要があります。

英語の過去形と過去進行形の関係

既に上記でも紹介しましたが、
ここで再度、過去形と過去進行形の
使う用途を記載します。
 

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ここで初心者に朗報です。


過去の英文を作るときは
迷わず[過去形]で大丈夫です。


過去進行形とか
過去完了形とか
現在完了形とか
 

迷う必要なく
過去形でOKです。


では、過去進行形は
いつ使うのかというと…
動作を強調したいときです。

両者の違いは
ニュアンスの問題です。
 

これは別途、
過去進行形の記事で
しっかり紹介します。
 

過去進行形は、
動作に注目してもらいたい
ときに使います。
 

I was playing tennis yesterday.
私は昨日テニスをしていました。

別に下記のように
過去形で言っても
なんの問題もありません。
 

I played tennis yesterday.
私は昨日テニスをしました。

テニスをしている動作を
生々しく伝えたいときに
過去進行形を使います。
 

動詞のingをつかうことで
動いているニュアンスを伝えます。
 

これが過去形の場合は
単に過去の出来事を
伝えただけです。

英語の過去形は時制の一致に注意

これは過去形の用途とは
少し違いますが、
重要なポイントの1つです。
 

下記のように
that節を挟んだ左右の文では
左右の動詞の時制レベルを
合わせます。
 

時制の一致の例文

左の動詞が過去形になっている
ことに注目してください。

I thought (that) he would study English.
私は彼が英語を勉強すると思った。

【左】I thought
【右】he would study English.
 

この文章が原形の場合は
以下のようになります。
 

I think (that) he will study English.
彼は英語を勉強すると思います。

【左】I think
【右】he will study English.
 

このようになります。


think → thought
will study → would study

左の時制が過去になったら
右の時制も過去になる
ということです。
 

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誰が名付けたか
これを「時制の一致」
というそうです。

日本語訳は意外と注意が必要

時制の一致の訳では、
特に初心者は
意外と勘違い
している人がいます。
 

I thought (that) he would study English.
私は彼が英語を勉強すると思った。

右側も一生懸命過去形っぽく
訳してしまうと、どうなるか?
 

私は彼が英語を[勉強した]と思った。

という感じになりますが、
これだと[私が思った]時点よりも
さらに過去に[勉強した]という
ことになってしまいます。
 

[彼が英語を勉強する]だろうなあ
ということを[(その当時)私は思った]
ということなので、
右の訳は過去形にできません。
 

思わず間違えてしまいそうです。
かなり注意が必要ですね。

まとめ

過去形は以下のようなことを
あらわすときに使います。
 

英語の過去形の用途

  1. 過去のこと

 

【時制の時間幅一覧】

時制 時間幅
過去形 過去形の時間幅

過去のことを伝えたいときは
過去形を使えば問題なしです。
 

これが現在形なら
今の動作は現在進行形に
するしかありません。
 

ところが、


過去は既に終わっているので
過去形と過去進行形の違いは
もはやニュアンスの問題です。

あえて、動作を強調
したいときだけ、
過去進行形を使います。
 

特に初心者は、
あれこれ悩まず過去形を
使いましょう。
 

次回は未来形を
紹介します。