受動態
hiro8

こんにちは。
四流外資系社員の
安田トーシローです。

このサイトでは、英語苦手歴20年の筆者が
上級者では気づけない英語のポイントを
ド素人目線でわかりやすく紹介します。


英語の基本は能動態だから
受動態は使わないって
聞いたことあるけどホントか!?

 

という英語初心者向けに!
わかりやすく紹介します。
 

It is said that it was built 500 years ago.
500年前に建てられたと[いわれています]。
My wallet was stolen.
私の財布が[盗まれた]

受動態は
どのように違うのか?
どんなとき使うのか?
 

このあたりの詳細を例文つきで
お伝えします。
 

英語の受動態は何を伝えるのか?

受動態は以下のようなことを
あらわすときに使います。
 

英語の受動態の用途

  1. 形式主語(It)
  2. 無生物主語
  3. 何かを被る
  4. 感情表現

このような使い方があります。
 

英語の受動態の日本語訳

  1. ~される

学生時代には
能動態を受動態に
書き換えるテストを
受けたことがあると思います。
 

が、しかし!
 

必ずしも両者が
置き換えられるとは限りません。
 

これもニュアンスの問題で
能動態を使ったほうがよい状況
受動態を使ったほうがよい状況
があります。
 

英語の受動態の基本文法

受動態は以下のように使います。
 

英語の受動態の基本文法

  1. be動詞 + 過去分詞

これが基本形です。
 

英語の受動態の日本語訳

  1. ~される

上記では[~される]と書きましたが
文によってさまざまで一定の規則に
まとめることが難しいです。
 

基本的に受け身の文章なので
[れる][られる]的な訳に
なることが多いです。
 

My wallet was stolen.
私の財布が[盗まれた]
It is said that it was built 500 years ago.
500年前に建てられたと[いわれています]。

 

受動態って使うのか?

実際の英語で
受動態を使うのでしょうか?
 

英語教材の中には、
英語の基本は能動態だから
受動態はあまり使わないと
記載されていることもあるかもしれませんが、
使うケ-スは多々あります。
 

ビジネス英語でも
下記のような人以外を
主語にした文章はあります。
 

PC
Windows
iPhone
File
Folder
Documents
 

などなど物を主語にした受動態は
普通に使います。
 

My computer is broken.【受動態】
My computer broke.【能動態】
パソコンが壊れた

上のケースでは受動・能動
どちらも使っています。
 

学生時代には
能動態を受動態に
書き換えるテストを
受けたことがあると思います。
 

能動態と受動態という
2つの言い回しがある以上は
それぞれ適材適所で使います。


必ずしも「=」ではないので要注意です。

例えば日本語でも、
A:「私はレポートを書いた」
B:「レポートは私によって書かれた」
 

この2つは文法的に合っていたとしても、
Bは特殊な時にしか使いません
 

おそらく、誰がレポートを書いたのか!
ということを説明したいときだと思います。
 

英語も同じで、
必要があるときには使います。
 

英語の受動態を使うケース

受動態は以下のようなことを
あらわすときに使います。
 

英語の受動態の用途

  1. 形式主語(It)
  2. 無生物主語
  3. 何かを被る(被害的なもの)
  4. 感情表現

 

形式主語(It)のときに使う

主語がない表現をするときに
受動態を使うことがあります。
 

It is said that it was built 500 years ago.
500年前に建てられたといわれています。

[~といわれています]は、
ハッキリと言い切らない
遠回しな表現になります。
 

このような表現のとき
受動態を使います。
 

無生物主語のときに使う

受動態は物が主語になる無生物主語のときに
使うことが多いです。
 

The server is down.
サーバーがダウンした。
The train is delayed this morning.
今朝は電車が遅れている

 

受動態で何かを被る表現をする

受動態は日本語では
「~される」と訳されます。
 

このことからも、
何かを被る(被害にあったなど)表現をする
ことが多いです。
 

My wallet was stolen.
私の財布が盗まれた

英語では人が主語のときは
能動態を使う方が普通です。
 

この文章も普通に能動態で
言った方がすっきりします。
 

I had my wallet stolen.
私は財布を盗まれた

すっきりしますが、
これもニュアンスの問題になります。
 

被害に合ったことを伝えたい場合は
受動態の方が向いています。
 

感情表現のときに使う

英語の受動態は感情表現の動詞と
一緒に使うことがあります。
 

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例えば…

I was surprised at the news.
私はその知らせに驚いた

感情表現に関しては、
このあとでも詳しく紹介しているので
ここでは簡単な紹介だけにします。
 

受動態は[by]を多用しない

学生時代のテストでは
受動態でよく[by]が使われたと思います。
 

例えば、能動態を受動態に置き換える
というテスト問題がありましたよね。
 

実際の英語では受動態で
[by]を使うことは少ないです。
 

以下のような能動態があったとして。
 

I finished my homework.
宿題が終わった

これを、あえて受動態にすると…
 

My homework was finished by me.
宿題は私によって終えられた

このような文は
日本語でも英語でも使わないと思います。
 

以下のように[by me]を除いた文なら
あるかもしれません。
 

My homework was finished.
宿題は終わった。

これは「宿題」について
述べたいときに使います。
 

受動態では
byを付ける必要があるときのみ
byを使います。
 

byは情報を追加するとき使う

受動態では
byを付ける必要があるときのみ
byを使います。
 

以下のような文なら
[by]を使うと思います。
 

The desk was damaged by deterioration.
机が劣化で壊れた。

机が壊れただけでは
説明が不完全なので
by以下で理由を説明しています。
 

ただし[by]にこだわる必要はありません。
 

The desk was broken due to deterioration.
机が劣化で壊れた。

文章によっては[at]や[with]
といった前置詞を使います。
 

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ただ、このbyは
日本の授業で習う受動態のbyとは
ちょっと違うかもしれません。。。

授業では、
能動態の主語を受動態にするとき
byの後に置きました。
 

I finished my homework.
My homework was finished by me.

これは能動態を無理やり
受動態に変形させたので
by meをつけていますが、
実際の会話ではこのうようなケースは
多くないと思います。
 

このような英文なら
普通に能動態で
[I finished my homework.]
と言えば済むからです。
 

byは情報を限定するとき使う

byを使うと
その前までの内容を
限定することができます。
 

しかし、使い方を間違うと
ニュアンスが違ってしまうので
要注意です。
 

例えば、以下のような
能動態があるとします。
 

Young people use SNS.
若い人たちはSNSを使います。

これは[若い人]の特徴を
説明した文章です。
 

これを受動態にすると…
 

SNS is used by young people.
SNSは若い人たちに使われています。
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一見すると、
おかしくない文章に
思えますが…


byによって限定されているので
SNSは[若者だけが使う]かのような
ニュアンスになっています。

実際には他の世代の人もSNSを使うため、
このような文章を使うのであれば
下記のようにした方がいいと思います。
 

SNS is heavily used by young people.
SNSは若い人たちに多用されている

これなら、限定しても
おかしな文章にはなりません。
 

感情動詞の受動態

受動態の日本語訳の基本は
「~される」ですが、
「~する」になるケースもあります。
 

感情をあらわす動詞を受動態で使うと
「~する」と訳す場合があります。
 

【他動詞】
surprise(驚かす)
delight(喜ばせる)
disappoint(失望させる)
please(喜ばせる)
satisfy(満足させる)
excite(興奮させる)
frighten(怖がらせる)
impress(感動させる)
tire(疲れさせる)
worry(心配させる)

これらの共通点は[他動詞]です。
 

下記のように能動態で使うと
相手を驚かせたことになります。
 

I surprised him.
私は彼を驚かせた。

自分が驚いた場合は
受動態を使います。
 

I was surprised at the result.
私はその結果に驚いた

「驚かす」という意味なので
「驚か[された]」と無理やり
受動態っぽく訳しても
いいかもしれません。
 

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が、しかし、

I was delight.
I was delighted to receive that gift.
私はそのプレゼントをもらって喜んだ。

「喜ばせる」の場合だと
「喜ばされた」とは
言わないと思うので、
普通に「喜ぶ」と訳します。
 

これらは他動詞ですが、
[delight][tire]などは
自動詞の機能があるにもかかわらず、
受動態で使います。
 

I was delighted.
私は喜んだ。
I was tired.
私は疲れた。

理由は分かりませんが、
上記のような動詞の過去分詞を
辞書で調べると、
[形容詞]と表記されています。
 

過去分詞は意味の上で
形容詞的な使われ方を
することがあります。
 

processed food(加工食品:加工された食品)
boiled egg(ゆで卵:ゆでられた卵)

過去分詞の形容詞的用法
と呼ばれる文法です。
 

【形容詞】
surprised(驚いた)
delighted(喜んでいる)
disappointed(失望した)
pleased(うれしい)
satisfied(満足した)
excited(興奮した)
frightened(脅えた)
impressed(感動して)
tired(疲れた)
worried(心配した)

これらの動詞の過去分詞は
形容詞という扱いになるので・・・
 

【第2文型】
I am happy(形)
I = happy
私は幸せです。

happy(形容詞)のときと同じように、
be動詞が「=」の意味になります。
 

I was surprised.
I = surprised.
私は驚いた

というようにも考えられます。
 

まとめ

受動態は以下のようなことを
あらわすときに使います。
 

英語の受動態の用途

  1. 形式主語(It)
  2. 無生物主語
  3. 何かを被る
  4. 感情表現

 

英語の受動態の日本語訳

  1. ~される

 

次回は仮定法を
紹介します。