こんにちは。
四流外資系社員の
安田トーシローです。
このサイトでは、英語苦手歴20年の筆者が
上級者では気づけない英語のポイントを
ド素人目線でわかりやすく紹介します。
英語の基本は能動態だから
受動態は使わないって
聞いたことあるけどホントか!?
という英語初心者向けに!
わかりやすく紹介します。
500年前に建てられたと[いわれています]。
私の財布が[盗まれた]
受動態は
どのように違うのか?
どんなとき使うのか?
このあたりの詳細を例文つきで
お伝えします。
目次
英語の受動態は何を伝えるのか?
受動態は以下のようなことを
あらわすときに使います。
- 形式主語(It)
- 無生物主語
- 何かを被る
- 感情表現
このような使い方があります。
- ~される
学生時代には
能動態を受動態に
書き換えるテストを
受けたことがあると思います。
が、しかし!
必ずしも両者が
置き換えられるとは限りません。
これもニュアンスの問題で
能動態を使ったほうがよい状況
受動態を使ったほうがよい状況
があります。
英語の受動態の基本文法
受動態は以下のように使います。
- be動詞 + 過去分詞
これが基本形です。
- ~される
上記では[~される]と書きましたが
文によってさまざまで一定の規則に
まとめることが難しいです。
基本的に受け身の文章なので
[れる][られる]的な訳に
なることが多いです。
私の財布が[盗まれた]
500年前に建てられたと[いわれています]。
受動態って使うのか?
実際の英語で
受動態を使うのでしょうか?
英語教材の中には、
英語の基本は能動態だから
受動態はあまり使わないと
記載されていることもあるかもしれませんが、
使うケ-スは多々あります。
ビジネス英語でも
下記のような人以外を
主語にした文章はあります。
PC
Windows
iPhone
File
Folder
Documents
などなど物を主語にした受動態は
普通に使います。
My computer broke.【能動態】
パソコンが壊れた
上のケースでは受動・能動
どちらも使っています。
学生時代には
能動態を受動態に
書き換えるテストを
受けたことがあると思います。
能動態と受動態という
2つの言い回しがある以上は
それぞれ適材適所で使います。
必ずしも「=」ではないので要注意です。
例えば日本語でも、
A:「私はレポートを書いた」
B:「レポートは私によって書かれた」
この2つは文法的に合っていたとしても、
Bは特殊な時にしか使いません
おそらく、誰がレポートを書いたのか!
ということを説明したいときだと思います。
英語も同じで、
必要があるときには使います。
英語の受動態を使うケース
受動態は以下のようなことを
あらわすときに使います。
- 形式主語(It)
- 無生物主語
- 何かを被る(被害的なもの)
- 感情表現
形式主語(It)のときに使う
主語がない表現をするときに
受動態を使うことがあります。
500年前に建てられたといわれています。
[~といわれています]は、
ハッキリと言い切らない
遠回しな表現になります。
このような表現のとき
受動態を使います。
無生物主語のときに使う
受動態は物が主語になる無生物主語のときに
使うことが多いです。
サーバーがダウンした。
今朝は電車が遅れている
受動態で何かを被る表現をする
受動態は日本語では
「~される」と訳されます。
このことからも、
何かを被る(被害にあったなど)表現をする
ことが多いです。
私の財布が盗まれた
英語では人が主語のときは
能動態を使う方が普通です。
この文章も普通に能動態で
言った方がすっきりします。
私は財布を盗まれた
すっきりしますが、
これもニュアンスの問題になります。
被害に合ったことを伝えたい場合は
受動態の方が向いています。
感情表現のときに使う
英語の受動態は感情表現の動詞と
一緒に使うことがあります。
例えば…
私はその知らせに驚いた
感情表現に関しては、
このあとでも詳しく紹介しているので
ここでは簡単な紹介だけにします。
受動態は[by]を多用しない
学生時代のテストでは
受動態でよく[by]が使われたと思います。
例えば、能動態を受動態に置き換える
というテスト問題がありましたよね。
実際の英語では受動態で
[by]を使うことは少ないです。
以下のような能動態があったとして。
宿題が終わった
これを、あえて受動態にすると…
宿題は私によって終えられた
このような文は
日本語でも英語でも使わないと思います。
以下のように[by me]を除いた文なら
あるかもしれません。
宿題は終わった。
これは「宿題」について
述べたいときに使います。
受動態では
byを付ける必要があるときのみ
byを使います。
byは情報を追加するとき使う
受動態では
byを付ける必要があるときのみ
byを使います。
以下のような文なら
[by]を使うと思います。
机が劣化で壊れた。
机が壊れただけでは
説明が不完全なので
by以下で理由を説明しています。
ただし[by]にこだわる必要はありません。
机が劣化で壊れた。
文章によっては[at]や[with]
といった前置詞を使います。
ただ、このbyは
日本の授業で習う受動態のbyとは
ちょっと違うかもしれません。。。
授業では、
能動態の主語を受動態にするとき
byの後に置きました。
My homework was finished by me.
これは能動態を無理やり
受動態に変形させたので
by meをつけていますが、
実際の会話ではこのうようなケースは
多くないと思います。
このような英文なら
普通に能動態で
[I finished my homework.]
と言えば済むからです。
byは情報を限定するとき使う
byを使うと
その前までの内容を
限定することができます。
しかし、使い方を間違うと
ニュアンスが違ってしまうので
要注意です。
例えば、以下のような
能動態があるとします。
若い人たちはSNSを使います。
これは[若い人]の特徴を
説明した文章です。
これを受動態にすると…
SNSは若い人たちに使われています。
一見すると、
おかしくない文章に
思えますが…
byによって限定されているので
SNSは[若者だけが使う]かのような
ニュアンスになっています。
実際には他の世代の人もSNSを使うため、
このような文章を使うのであれば
下記のようにした方がいいと思います。
SNSは若い人たちに多用されている
これなら、限定しても
おかしな文章にはなりません。
感情動詞の受動態
受動態の日本語訳の基本は
「~される」ですが、
「~する」になるケースもあります。
感情をあらわす動詞を受動態で使うと
「~する」と訳す場合があります。
surprise(驚かす)
delight(喜ばせる)
disappoint(失望させる)
please(喜ばせる)
satisfy(満足させる)
excite(興奮させる)
frighten(怖がらせる)
impress(感動させる)
tire(疲れさせる)
worry(心配させる)
これらの共通点は[他動詞]です。
下記のように能動態で使うと
相手を驚かせたことになります。
私は彼を驚かせた。
自分が驚いた場合は
受動態を使います。
私はその結果に驚いた
「驚かす」という意味なので
「驚か[された]」と無理やり
受動態っぽく訳しても
いいかもしれません。
が、しかし、
I was delighted to receive that gift.
私はそのプレゼントをもらって喜んだ。
「喜ばせる」の場合だと
「喜ばされた」とは
言わないと思うので、
普通に「喜ぶ」と訳します。
これらは他動詞ですが、
[delight][tire]などは
自動詞の機能があるにもかかわらず、
受動態で使います。
私は喜んだ。
私は疲れた。
理由は分かりませんが、
上記のような動詞の過去分詞を
辞書で調べると、
[形容詞]と表記されています。
過去分詞は意味の上で
形容詞的な使われ方を
することがあります。
boiled egg(ゆで卵:ゆでられた卵)
過去分詞の形容詞的用法
と呼ばれる文法です。
surprised(驚いた)
delighted(喜んでいる)
disappointed(失望した)
pleased(うれしい)
satisfied(満足した)
excited(興奮した)
frightened(脅えた)
impressed(感動して)
tired(疲れた)
worried(心配した)
これらの動詞の過去分詞は
形容詞という扱いになるので・・・
I am happy(形)
I = happy
私は幸せです。
happy(形容詞)のときと同じように、
be動詞が「=」の意味になります。
I = surprised.
私は驚いた
というようにも考えられます。
まとめ
受動態は以下のようなことを
あらわすときに使います。
- 形式主語(It)
- 無生物主語
- 何かを被る
- 感情表現
- ~される
次回は仮定法を
紹介します。