こんにちは。
四流外資系社員の
安田トーシローです。
このサイトでは、英語苦手歴20年の筆者が
上級者では気づけない英語のポイントを
ド素人目線でわかりやすく紹介します。
仮定法って学校で習った…
ような気がするけど
全く記憶にありません!
という英語初心者向けに!
わかりやすく紹介します。
もし私が鳥だったら空を飛べるのに
この例文は、
参考書でよく見かけるかもしれません。
過去形になっていますが、
言っている内容は現在です。
このあたりがよくわからない
という英語初心者が多いと思います。
仮定法についての詳細を
じっくりとお伝えします。
目次
英語の仮定法は何を伝えるのか?
英語の仮定法は何かというと
名称の通り「仮定」
の話をするときに使います。
英語の仮定法は
大きく分けけ6つあります。
といっても
私が勝手に
分類しただけですが…
- 仮定法過去
- 仮定法過去完了
- 仮定法過去・過去完了混合
- 仮定法未来
- 仮定法現在
- その他の仮定法
今回は仮定法過去と仮定法過去完了、
さらに、過去・過去完了混合の3つを
紹介します。
仮定法は以下のようなことを
あらわすときに使います。
- 仮定のことを話す
という使い方です。
- もし~なら、~なのに…
- もし~だったら、~だったのに…
仮定法過去であろうと、
仮定法過去完了であろうと、
現実には起きていない
仮定の話です。
英語の仮定法の基本
仮定法過去は
以下のように使います。
もし私が鳥だったら空を飛べるのに
仮定法は、上記の例文のように
文が前半と後半に分かれています。
上記は[過去法過去]と呼ばれる文で、
内容は現在です。
ここでのポイントは2つ。
- 過去法過去で現在のことを述べる
- be動詞にはwereを使う
もし彼女が鳥だったら空を飛べるのに
IでもHeでもSheでもbe動詞は
wereを使います。
これだけ見ると仮定法は全部
[were]を使うのか…
と思うかもしれませんが違います。
一般動詞は過去形を使います。
もっと努力すれば試験に合格するのに
次に、仮定法過去完了ですが、
以下のように使います。
一生懸命勉強していれば試験に合格していただろう。
上記は[過去法過去完了]と呼ばれる文で、
内容は過去です。
なぜ仮定法過去で現在をあらわすのか?
[どうして過去形なのに現在なのか?]
という疑問がわくと思います。
少し話がそれますが、
以下の2つの文章をご覧ください。
教えてもらえますか?
教えていただけますか?
2つの違いは
[Can(現在形)]か[Could(過去形)]
という部分だけです。
canは普通の話し方で
couldになると丁寧な話し方になります。
過去形を使っていますが
内容は現在で丁寧語になります。
これは…
- 時間が離れている
- 間柄が離れている
- 現実から離れている
英語初心者が考える過去形とは
1番目の[時間が離れている]だと思います。
が、今回は2番目の[間柄が離れている]
にあたります。
親しい間柄なら普通には話しますが、
上司や取引先といった間柄が離れている場合は
丁寧語で話します。
英語では、このように
離れていることに対して
過去形を使って表現します。
日本語は[~いただけますか?]ように、
語尾を駆使して丁寧語にしますが、
英語では過去形を用います。
話を仮定法に戻すと…
仮定法は3番目の[現実から離れている]
の用法になります。
このため過去形を使って
意味は現在になります。
過去の話なのか?仮定の話なのか?
とはいえ、
仮定法の前半部分だけ見ただけでは
[時間が離れている]のか
[現実から離れている]のか
イマイチよくわかりません。
下記の文章の場合を見てみます。
もっと勉強したら/していたら、
ここまでだと
仮定の話なのか?
過去の話なのか?
判断がつきません。
ところが、後半部分を見ると、
[would]があります。
試験に合格するのに。
この[would]があるので
仮定の話だと判明します。
助動詞の過去形があるかどうかが
非常に重要なポイントです。
実は、IF文を使うまでもなく
後半だけで文章が成立しています。
私なら試験に合格するでしょう。
このように[would、could、might]など
助動詞の過去形で
仮定の話を表現できます。
英語の仮定法過去の基礎文法
下記の文章ですが…
もし私が鳥だったら空を飛べるのに
もっと勉強したら試験に合格するのに
これを具体的に説明すると
以下のようになります。
- If I [wereまたは一般動詞の過去形], I [助動詞の過去形(could/would/might)] [動詞の原形]
前半で動詞の過去形を使って
後半では助動詞の過去を使います。
助動詞ではcould、wouldを
使うことが多く、まれにmightを使います。
wouldよりも可能性が低いときに
mightを使う傾向があります。
フルスイングしたらホームランを打つかもしれません。
このように可能性が低い場合に
mightを使います。
英語の仮定法過去完了の基礎文法
まずは下記の文章をご覧ください。
一生懸命勉強していれば試験に合格していただろう。
これを具体的に説明すると
以下のようになります。
- If I [過去完了形], I [[助動詞の過去形(could/would/might)] [完了形]
後半部分は
[could/would/might] + [完了形]
となっています。
時制の文法には
[will + have + 過去分詞]
という未来完了形があります。
willは推量(だろう)の意味があるので
過去・現在・未来のどれでも使えます。
今頃は先週送ったカニを食べてくれていることでしょう。
この例文は現在の推量で、
未来ではありません。
「どこかの時点から食べ始めて
今頃は食べ終わっているだろう」
ということです。
willの過去形がwouldなので、
意味は推量(だろう)で、
[would + have + 過去分詞]で
現在の推量をあらわします。
[had]ではなく[have]を使っているので
形としては現在完了です。
過去のどこかから始まって
今の推量ということになります。
一生懸命勉強していれば試験に合格していただろう。
過去のどこかで合格が決まって
今頃は合格していた的な感じです。
英語の仮定法の混合・特殊ケース
ここでは仮定法過去と仮定法過去完了が
混合したケースを紹介します。
実際の会話では
仮定法過去と仮定法過去完了が
ごちゃ混ぜになることがあります。
日本語でも同様です。
もしお金持ってたら、車を買うのになあ
もしお金持ってたら、車を買ったのになあ
このような言い方は
日本語でも英語でもあります。
仮定法過去完了 + 仮定法過去
もっと勉強[したら]試験に合格するのに
これは普通の仮定法過去ですが、
下記のようなケースもあります。
もっと勉強[していたら]試験に合格するのに
前半が過去完了で
後半が助動詞の過去形になります。
- If I [過去完了形], I [助動詞の過去形(could/would/might)] [動詞の原形]
こうなると、学校で習った文法が
グタグタになります・・・。
仮定法過去完了は、
If I [過去完了形], I [助動詞の過去形(could/would/might)] [完了形]
なので、上記例文の後半は
[would + have + 過去完了]
になるはずでは・・・
と思うかもしれません。
しかし、会話では普通に起こりえます。
仮定法過去 + 仮定法過去完了
次に、
前半が動詞の過去形で
後半が[could/would/might] [完了形]
というケースです。
赤ペンが必要であれば購入したのに。
このような文も
会話では普通にあります。
このことから、
仮定法過去とか仮定法過去完了
という文法にしばられないで
何を言いたいのか考える必要があります。
重要なのはwouldという
助動詞の過去形があるということです。
これと、話の前後関係で
仮定法だと推測できます。
If文の省略
実際の英会話では、
If文なしで仮定法を使うケースがあります。
例えば、
[もしお金を持ってたら何をする]
というテーマで話をしていた場合。
もし十分なお金があれば、パソコンを買うのになあ。
というような、
回りくどい言い方をせず…。
パソコンを買うのになあ。
または
パソコンを買ったのになあ。
このように、
言いたいことだけを
話すと思います。
仮定法は過去形を使うことで
現実から離れていることを
あらわします。
その中でも、
特に重要なのは助動詞の過去形で、
if文が無くても仮定の話を
あらわすことができます。
決まり切ったフレーズ
以下に紹介する文は
決まりきったフレーズなので
覚えてしまうといいですよ。
- If it were not for A (もし~が無ければ)
- If it had not been for A (もし~が無かったならば)
例えば以下のような例文になります。
【仮定法過去】
もし水がなければ、のどが渇いてしまう。
もし太陽が無ければ地球は凍るだろう。
【仮定法過去完了】
もし水がなかったなら、のどが渇いてしまっただろう。
もし太陽が無かったら地球は凍っていただろう。
おそらく・・・ですけれど
これらは受験でよく出る種類の
受験英語だと思います。
実際には英語初心者は使いません。
こんな回りくどい言い方をしなくても
下記で通じると思います。
とにかくIF文ではなく
would(助動詞の過去形)があれば
仮定の話ができます。
英語の仮定法の根本の話
ここまで紹介してきましたが
今更ながら仮定法の根本の話を
下記に記載しました。
- 仮定の話
- 仮定かどうかは話者の判断
仮定法は仮定の話
仮定法は現実離れした仮定の話
ということです。
もっと努力すれば試験に合格するのに
仮定を表すために
以下のような構造になっています。
- If …[動詞の過去形]…, …[助動詞の過去形(would/could/might)]….
まず、If文で動詞の過去形を使っていますが、
これにより、現実から離れしたことを示します。
- 時間が離れている
- 間柄が離れている
- 現実から離れている
ただし、これだけだと
通常の過去の話(時間が離れた過去)
のケースもあります。
次に、後半部分で助動詞の過去形がきます。
助動詞の過去形は
仮定の話をするときに使います。
would/could/mightが
使われていると仮定の話、
実現していない話になります。
仮定かどうかは話者の判断
仮定法は仮定の話をするときに使います。
現実ではない内容になりますが、
現実ではないかどうかは
話者の判断になります。
下記は、よく例文に出てくる文章です。
もし私が鳥だったら空を飛べるのに
これなら完全に現実離れしているので
迷わず仮定法を使えます。
ところが、下記はどうでしょうか?
もっと努力すれば試験に合格するのに
上記では仮定法を使っているので
現実ではない話になります。
つまり「もっと努力すること」が
現実離れしているときに仮定法になります。
現実の話として
十分に考えられる場合は…
もっと努力すれば試験に合格する
このような現在形と未来形で話せます。
- If …[現在形]…, …[will]….
仮定法は、
現実離れした仮定の話なので
If文で過去形または過去完了形を使い、
続く文で助動詞の過去形を使います。
過去形を使うことで
現実から離れていることを
あらわします。
特に重要なのは助動詞の過去形で、
if文が無くても仮定の話を
あらわすことができます。
まとめ
今回は仮定法を紹介しました。
仮定法は以下のようなことを
あらわすときに使います。
- 仮定のことを話す
英語の仮定法は
大きく分けけ6つあります。
- 仮定法過去
- 仮定法過去完了
- 仮定法過去・過去完了混合
- 仮定法未来
- 仮定法現在
- その他の仮定法
仮定法は以下のような
日本語訳が基本になります。
- もし~なら、~なのに…
- もし~だったら、~だったのに…
次回は仮定法未来と仮定法現在を
紹介します。