否定文not
hiro8

こんにちは。
四流外資系社員の
安田トーシローです。

このサイトでは、英語苦手歴20年の筆者が
上級者では気づけない英語のポイントを
ド素人目線でわかりやすく紹介します。


英語は中学英語の知識だけで十分だ!
とよく言われますが、実際には、
[not]の使い方1つでも難しいです…

 

というわけで、英語初心者向けに!
わかりやすく紹介します。
 

I always don’t smoke.

こんなの簡単に訳せるぜ!
という方は多いと思います。
 

「私はいつもタバコを吸いません。」
という日本語訳になります。
 

では、次の文はどうでしょうか?
 

I don’t always smoke.

「私はいつも吸っているわけではありません。」
という日本語訳になり、
タバコを吸うけど、いつもではない!
という感じになります。
 

notの位置が少しずれただけで
全く異なる意味になっています。
 

ここでは[not]について
詳しく紹介します。
 

英語の否定not

英語の否定文はnotを使います。
 

ただ、意外と英語初心者は
翻訳するときに迷うことがあります。
 

[not]が入った文章を訳すときは
注意が必要です。
 

notの効力

  1. not以降を否定する

この鉄則を忘れずに
日本語訳にします。
 

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これが条件です!

具体的な例文を含めて
以下で紹介していきます。
 

I always don’t smoke.
私はいつもタバコを吸いません。

この文章は初心者でも
簡単に訳せると思います。


not以降を否定するため、
[smoke(タバコを吸う)]を否定して
「タバコを吸いません」になります。

では次です。
 

I don’t always smoke.
私はいつも吸っているわけではありません。

これは先の例文と比べて
[always]の位置が違うだけです。


not以降を否定するため、
[always smoke(いつもタバコを吸う)]
を否定します。

[いつもタバコを吸う]を否定して
[いつもタバコを吸うわけではない]
となります。
 

つまりタバコは吸いますが、
いつもではないということです。
 

いい加減に訳していると
この辺がごちゃごちゃになるので
注意が必要です。
 

英語のnotと一緒に使わない副詞

notと一緒に使わない単語があります。
 

英語初心者が最低限、
覚えておいた方がいい単語は
2つあります。
 

(副詞)never

neverは絶対に
notと一緒に使いません。
 

一緒に使う場合は
[never]ではなく[ever]を使います。
 

【×】I don’t never smoke.
私は絶対にタバコを吸わない。
【〇】I don’t ever smoke.
私は絶対にタバコを吸わない。

このようにeverならnotと使えます。
 

neverを使えば
notなしで否定文になります。
 

【〇】I never smoke.
私は絶対にタバコを吸わない。

このようになります。
 

(副詞)nothing

nothingはnotと一緒に使いません。
 

【×】He has not nothing to do.
彼は何もすることがない。
【〇】He has not anything to do.
彼は何もすることがない。

このように[not]と一緒なら
[anything]を使います。
 

nothingを使えば
notなしで否定文になります。
 

【〇】He has nothing to do.
彼は何もすることがない。

このようになります。
 

否定の否定はどうなるの?

先に紹介している通り、
[not]の効力は後の文を否定する
ということでした。
 

notの効力

  1. not以降を否定する

ということは
以下の文はOKでは?
 

【×】I don’t never smoke.
私は絶対にタバコを吸わない……ことはない。

[never smoke(絶対にタバコを吸わない)]
を否定すると
 

「絶対にタバコを吸わない…ことはない」
 

となるのでは?
という疑問がわきます。


しかし、英語では
このような使い方をしません。

英語のbe動詞の否定文

英語のbe動詞は動作がない文で使います。
 

例えば、
[She is beautiful.(彼女は美しい)]
このような文章には動作はありません。


否定文を作るなら
be動詞にnotをつけます。


be動詞の人称別否定一覧

人称 単/複 日本語 主格 否定文(be動詞) 否定文(be動詞)
~は、~が 現在形 過去形
一人称 単数 I am not / 短縮形なし was not / wasn’t
二人称 単数 あなた you are not / aren’t were not / weren’t
三人称 単数 he is not / isn’t was not / wasn’t
彼女 she is not / isn’t was not / wasn’t
それ it is not / isn’t was not / wasn’t
一人称 複数 私たち we are not / aren’t were not / weren’t
二人称 複数 あなたたち you are not / aren’t were not / weren’t
三人称 複数 彼ら/彼女ら/それら they are not / aren’t were not / weren’t

be動詞の否定文の短縮形

現在形は以下のようになります。

  1. am not → 短縮形なし
  2. are not → aren’t
  3. is not → isn’t

過去形は以下のようになります。

  1. was not → wasn’t
  2. were not → weren’t
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なお!

現在形では[am]だけ短縮形がなく、
【✕】amn’t
とはなりません。
 

特にNoで答えるとき間違えやすいです。
 

【〇】No, I’m not.
【〇】No, I am not.
【✕】No, I amn’t.
 

ついでに、Yesで答えるパターンも見ておきます。
 

Yesのときamは短縮できません。
 

【〇】Yes, I am.
【✕】Yes, I’m.
 

このあたりを間違わないように要注意です。
 

be動詞の現在形の否定文の例文

上記表の通り、
am、are、isにnotをつけます。
 

[一人称の単数(I)]は
am notを使います。
 

[二人称の単数(you)]と
[一、二、三人称の複数(we、you、they)]は
are notを使います。
 

[三人称の単数(he、she、it)]は
is notを使います。
 

例文をいくつか紹介します。
 

I am not a doctor.
私は医者ではありません。
You are not(aren’t) a doctor.
あなたは医者ではありません。
He is not(isn’t) a doctor.
彼は医者ではありません。
They are not(aren’t) doctors.
彼らは医者ではありません。

なお、youは単数も複数もあります。
 

もしyouが複数の意味で質問された場合、
答えるときは複数人称になります。
 

Are you doctors.
あなた方は医者ですか?

Yes, we are.
No, we aren’t.

be動詞の過去形の否定文の例文

be動詞の過去形の否定では
wasとwereの2種類だけになります。
 

[一人称の単数(I)]
[三人称の単数(he、she、it)]は
was notを使います。
 

[二人称の単数(you)]と
[一、二、三人称の複数(we、you、they)]は
are notを使います。
 

つまり、
 

現在形のときには、
[一人称の単数(I)]のamだけが単独だったのに、
過去形になると、
[三人称の単数(he、she、it)]と同じく
wasというbe動詞を使うことになります。
 

例文をいくつか紹介します。
 

I was not a doctor.
私は医者ではありませんでした。
You were not(weren’t) a doctor.
あなたは医者ではありませんでした。
He was not(wasn’t) a doctor.
彼は医者ではありませんでした。
They were not(weren’t) doctors.
彼らは医者ではありませんでした。

英語の一般動詞の否定文

英語の一般動詞は動作がある文で使います。
 

例えば、
I think (考える)
I sleep (眠る)
I swim (泳ぐ)
など、体を使うか、頭を使うかは別として
一般動詞には動作があります。


否定文を作るなら
助動詞do/does/didを使いnotをつけます。


一般動詞の人称別否定一覧

人称 単/複 日本語 主格 否定文(一般動詞) 否定文(一般動詞)
~は、~が 現在形 過去形
一人称 単数 I do not / don’t did not / didn’t
二人称 単数 あなた you do not / don’t did not / didn’t
三人称 単数 he does not / doesn’t did not / didn’t
彼女 she does not / doesn’t did not / didn’t
それ it does not / doesn’t did not / didn’t
一人称 複数 私たち we do not / don’t did not / didn’t
二人称 複数 あなたたち you do not / don’t did not / didn’t
三人称 複数 彼ら/彼女ら/それら they do not / don’t did not / didn’t

一般動詞の否定文の短縮形

現在形は以下のようになります。

  1. do not → don’t
  2. does not → doesn’t

過去形は以下のようになります。

  1. did not → didn’t

[n]の次に[‘]をつけます。
 

これはbe動詞も一般動詞も同じです。
 

【✕】do’nt
【〇】don’t
 

一般動詞の現在形の否定文の例文

一般動詞の現在形の否定では
doとdoesの2種類だけになります。
 

[三人称の単数]だけdoes notを使い
それ以外は全てdo notを使います。
 

例文をいくつか紹介します。
 

I do not(don’t) study English.
私は英語を勉強しません。
You do not(don’t) study English.
あなたは英語を勉強しません。
He does not(doesn’t) study English.
彼は英語を勉強しません。
They do not(don’t) study English.
彼らは英語を勉強しません。

一般動詞の過去形の否定文の例文

一般動詞の過去形の否定は
全てdidを使います。
 

Iも、youも、heも、weも
全部didなので、迷わずに済みます。
 

I did not(didn’t) study English.
私は英語を勉強しませんでした。
You did not(didn’t) study English.
あなたは英語を勉強しませんでした。
He did not(didn’t) study English.
彼は英語を勉強しませんでした。
They did not(didn’t) study English.
彼らは英語を勉強しませんでした。

まとめ

今回は、[not]について
紹介しました。
 

notについては
以下の点を注意して
翻訳することが大切です。
 

notの効力

  1. not以降を否定する

[not]については、この一点に尽きます。
 

be動詞の人称別否定一覧

人称 単/複 日本語 主格 否定文(be動詞) 否定文(be動詞)
~は、~が 現在形 過去形
一人称 単数 I am not / 短縮形なし was not / wasn’t
二人称 単数 あなた you are not / aren’t were not / weren’t
三人称 単数 he is not / isn’t was not / wasn’t
彼女 she is not / isn’t was not / wasn’t
それ it is not / isn’t was not / wasn’t
一人称 複数 私たち we are not / aren’t were not / weren’t
二人称 複数 あなたたち you are not / aren’t were not / weren’t
三人称 複数 彼ら/彼女ら/それら they are not / aren’t were not / weren’t

一般動詞の人称別否定一覧

人称 単/複 日本語 主格 否定文(一般動詞) 否定文(一般動詞)
~は、~が 現在形 過去形
一人称 単数 I do not / don’t did not / didn’t
二人称 単数 あなた you do not / don’t did not / didn’t
三人称 単数 he does not / doesn’t did not / didn’t
彼女 she does not / doesn’t did not / didn’t
それ it does not / doesn’t did not / didn’t
一人称 複数 私たち we do not / don’t did not / didn’t
二人称 複数 あなたたち you do not / don’t did not / didn’t
三人称 複数 彼ら/彼女ら/それら they do not / don’t did not / didn’t

次回は、前置詞onを
紹介します。