こんにちは。
四流外資系社員の
安田トーシローです。
このサイトでは、英語苦手歴20年の筆者が
上級者では気づけない英語のポイントを
ド素人目線でわかりやすく紹介します。
[as ~ as (同じくらい~)]
という英語を習ったことが
あると思います。
例えば、こんなのです。
私は彼と同じくらい背が高い。
これも英語の比較の1つですが。
同等比較または同格比較と言って
2つのものが同等のときに使います。
が、しかし!
ややこしいルールがあるので
学生時代に習っていても
正確に記憶している英語初心者は
少ないと思います。
そこで、英語初心者向けに!
わかりやすく紹介します。
同等比較の詳細を
じっくりとお伝えしますので、
迷わず使えるようになると思います。
目次
英語の同等比較は何を伝えるのか?
英語の比較は大きくわけると
3つあります。
これが頭を混乱させる原因の1つです!
- 比較級(er、more)
- 同等比較(as~as)
- 最上級(est、most)
この3つのうち、今回は
同等比較(as~as)を紹介します。
同等比較は以下のようなことを
あらわすときに使います。
- 同程度の2つを比べる
- 比較される側の何倍かをあらわす
このような使い方があります。
2番目に記載した
[比較される側の何倍かをあらわす]
というのは、想像しにくいと思います。
[as~as]の基本は同程度の比較ですが、
2倍・3倍・3.5倍・0.5倍・3/4倍
など倍数を使ってあらわすことも
できるということです。
後ほど詳しく紹介します。
- ~と同じくらい○○
- ~より何倍○○
○○の部分には
[大きい][小さい][高い][低い]など
比較する形容詞・副詞が入ります。
比較級の同等比較[基礎編]
これは比較級の1つで、
同等比較という文法です。
同格比較とか原級比較などと
呼ばれることもあるようです。
十和田湖は浜名湖と同じくらい大きい。
ちなみに、
十和田湖:61.11平方キロメートル(全国12位)
浜名湖:65.00平方キロメートル(全国10位)
琵琶湖:670.30平方キロメートル(全国1位)
※測量年によって多少違うことがあります。
浜名湖と同程度ということを
伝えたいとき[as~as]を使います。
この表現で重要なことは、
形容詞の[比較級]ではなく[原級]を
使っているということです。
このため、原級比較とも
呼ばれることがあります。
【×】as [larger] as
はっきり数値化できる同等比較
下記はハッキリと数値で
分かっているので
堂々と同じくらいと言えます。
十和田湖は浜名湖と同じくらい大きい。
ほんとに同じなら
十和田湖と浜名湖は同じ大きさです。
と言えますが、
実際には違います。
あいまいな同等比較
同じかどうかハッキリと
分からないケースも多々あります。
この曲はあの曲と(ほとんど)同じくらい良い。
ハッキリと比較できない場合は
[almost(ほとんど)]を
付けることがあります。
[曖昧]な時に使います。
また、
[若干低いかもしれないけど同程度]
くらいのニュアンスでも使うようです。
ほんとに同じなら
この歌もあの歌も同じようにいい。
と言えます。
日本語訳にすると
[同じよう]と言っていすが
ハッキリと同じと表現しています。
倍数の同等比較
同等比較を使って
[~より○倍△△]
という表現を表せます。
この部屋はあの部屋の2倍の広さがある。
[あの部屋より2倍広い]というように
倍数比較するときに使います。
2倍の場合は[twice]
という単語を使いました。
3倍では[three times]
を使います。
この部屋はあの部屋の3倍の広さがある。
- 2倍 → [twice]
- 3倍 → [three times]
- 2.5倍 → [2.5 times]または[two and a half times]
- 3.5倍 → [3.5 times]または[three and a half times]
2.5倍のようなケースは
数字をそのまま使うケースと
[and a half]を付けるケースがあります。
次は[半分]を見てみましょう。
1以下の場合は
注意が必要です。
この部屋はあの部屋の半分の広さしかない。
あくまでも、
「倍数」で[広さ]を表現しており、
半分の場合は「半分の[広さ]しかない」
というネガティブな表現になるようです。
[half]は[only half]というように
セットで覚えましょう。
ネガティブ感がない1以下の場合は、
この部屋はあの部屋の半分の広さです。
というようになり、
[as~as]は使いません。
その他、次のようなケースもあります。
彼は昔よりも2倍本を読んでいる。
- twice as [large] as (2倍の広さ)
- twice as [many books] as (2倍の本)
このようにas~asの間には
複数の単語がくるケースもあります。
比較級の同等比較[発展編]
ここからは、同等比較の
発展・応用です。
[as~as]を使って
[同じくらい~]という訳を使わない
パターンを紹介します。
[as soon as]は頻繁に使う
[as soon as]の基本の意味は
以下の通りです。
~するとすぐに
よく使うのが
as soon as possible
だと思います。
できるだけ早く
これを
[可能と同じくらい早く]
とは言いません。。。
単語の頭文字だけを取って
省略して[ASAP]と記載することもあります。
できるだけ早く掃除します。
as soon asには下記のように
2つのパターンがあります。
- as soon as 形容詞
- as soon as S(主語) + V(動詞)
初級者が使う英語では
[as soon as 形容詞]のパターンは
ほとんどが[possible]です。
都合がつき次第
どちらかといえば
こんなのもありますが、
ほとんど[as soon as possible]です。
一方、
[as soon as S(主語) + V(動詞)]
のパターンはいろいろあります。
ドラマを見たらすぐに部屋を掃除します
準備ができたらすぐに出発します。
可算名詞・不可算名詞
次に[much][many]を使った
as~asを紹介しますが、
可算名詞・不可算名詞の
前提知識が必要なので
これを先に紹介します。
名詞の中には数えられるものと
数えられないものがあります。
これを[可算名詞][不可算名詞]
といいます。
自転車、テレビ、パソコンなどは
数えられます。
水や砂糖は数えらませんが、
便宜的に「a glass of water(1杯の水)」
のように数えてあらわします。
以下の3つは英語では
数えないものという扱いになります。
覚えておく必要があります!
- 時間 [例]three hours.
- 距離 [例]one hundred meters
- お金 [例]five hundred yen
[hour(s)]のように
(S)が付いている場合でも
扱いは「数えられないもの」です。
five hundred yen(5百円)は
ハッキリと数えていますが、
これは[札]や[コイン]の枚数です。
お金・時間・距離は
その概念全体をあらわす言葉
ということで不加算です。
日本人には理解しにくいですが、
[time]や[money]は
数えられない部類になる
と暗記しましょう。
お買い物で[いくら?]
と尋ねるときは…
[How much]と尋ねます。
[How many]ではありません。
※数えられない
※数えられる
このmuchやmanyの比較について
次で詳しく紹介します。
ただし、以下のような
ケースがあります。
お札は何枚?
お札を数えるときです。
が、しかし!
請求はいくらですが?
やはりお金になるとmuchです。
[多数・少数][多量・少量]の比較
上記の加算名詞・不加算名詞を
基本として比較の紹介をします。
ワード | 意味 |
---|---|
as many as※数が多い、数えられる | ~もの数、~と同数 |
as few as※数が少ない、数えられる | わずか、たった |
as much as※量が多い、数えられない | ~するだけの量、~と同じ程度 |
as little as※量が少ない、数えられない | わずか、たった |
このような日本語で
訳すのが大前提ですが・・・
しかし!
この[as much as]パターンは
下記のようには訳しません。
- 同じくらい
- 多い・少ない
実際の例文を見てみましょう。
教室には100人[もの]人がいました。
教室には[わずか]3人[しか]いなかった。
その携帯電話は10万円[も]した。
その携帯電話は[わずか]10万円だった。
これを踏まえて
実質的な訳は
下記のようになります。
ワード | 意味 |
---|---|
as many as※数が多い、数えられる | も |
as few as※数が少ない、数えられる | わずか |
as much as※量が多い、数えられない | も |
as little as※量が少ない、数えられない | わずか |
このように、
あまり訳さないのが特徴です。
本来は
[量が多い少ない]
[数が多い少ない]
となりますが、
実際の日本語訳には出ません。
応用として[as~as]の中に
名詞が入るパターンもあります。
何日でも好きなだけ
できるだけ多くの時間
基本の基本は
[同じくらい多くの量・数]
という意味ですが、訳が非常に難しいです。
複雑すぎてわからないときは
[as~as]を除外して訳しましょう。
これは副詞なので
なくても意味が通ります。
好きな日数
可能な時間
まとめ
同等は以下のようなことを
あらわすときに使います。
- 同程度の2つを比べる
- 比較される側の何倍かをあらわす
- ~と同じくらい○○
- ~より何倍○○
次回は比較級・最上級一覧を
紹介します。