同等比較
hiro8

こんにちは。
四流外資系社員の
安田トーシローです。

このサイトでは、英語苦手歴20年の筆者が
上級者では気づけない英語のポイントを
ド素人目線でわかりやすく紹介します。
 


[as ~ as (同じくらい~)]
という英語を習ったことが
あると思います。

 

例えば、こんなのです。
 

I’m as tall as he is.
私は彼と同じくらい背が高い。

これも英語の比較の1つですが。
同等比較または同格比較と言って
2つのものが同等のときに使います。
 

hiro9

が、しかし!

ややこしいルールがあるので
学生時代に習っていても
正確に記憶している英語初心者は
少ないと思います。
 

そこで、英語初心者向けに!
わかりやすく紹介します。
 

同等比較の詳細を
じっくりとお伝えしますので、
迷わず使えるようになると思います。
 

英語の同等比較は何を伝えるのか?

英語の比較は大きくわけると
3つあります。
 

これが頭を混乱させる原因の1つです!
 

英語の比較は3つ

  1. 比較級(er、more)
  2. 同等比較(as~as)
  3. 最上級(est、most)

 

この3つのうち、今回は
同等比較(as~as)を紹介します。
 

同等比較は以下のようなことを
あらわすときに使います。
 

英語の同等比較の用途

  1. 同程度の2つを比べる
  2. 比較される側の何倍かをあらわす

 

このような使い方があります。
 

2番目に記載した
[比較される側の何倍かをあらわす]
というのは、想像しにくいと思います。
 

[as~as]の基本は同程度の比較ですが、
2倍・3倍・3.5倍・0.5倍・3/4倍
など倍数を使ってあらわすことも
できるということです。
 

後ほど詳しく紹介します。
 

英語の同等比較の日本語訳

  1. ~と同じくらい○○
  2. ~より何倍○○

 

○○の部分には
[大きい][小さい][高い][低い]など
比較する形容詞・副詞が入ります。
 

比較級の同等比較[基礎編]

これは比較級の1つで、
同等比較という文法です。
 

同格比較とか原級比較などと
呼ばれることもあるようです。
 

Lake Towada is as large as Lake Hamana.
十和田湖は浜名湖と同じくらい大きい。

ちなみに、
十和田湖:61.11平方キロメートル(全国12位)
浜名湖:65.00平方キロメートル(全国10位)
琵琶湖:670.30平方キロメートル(全国1位)
 

※測量年によって多少違うことがあります。
 

浜名湖と同程度ということを
伝えたいとき[as~as]を使います。


この表現で重要なことは、
形容詞の[比較級]ではなく[原級]を
使っているということです。

このため、原級比較とも
呼ばれることがあります。
 

【○】as [large] as
【×】as [larger] as

 

はっきり数値化できる同等比較

下記はハッキリと数値で
分かっているので
堂々と同じくらいと言えます。
 

Lake Towada is as large as Lake Hamana.
十和田湖は浜名湖と同じくらい大きい。

ほんとに同じなら
 

Lake Towada and Lake Hamana are the same size.
十和田湖と浜名湖は同じ大きさです。

 

と言えますが、
実際には違います。
 

あいまいな同等比較

同じかどうかハッキリと
分からないケースも多々あります。
 

This song is almost as good as that one.
この曲はあの曲と(ほとんど)同じくらい良い。

ハッキリと比較できない場合は
[almost(ほとんど)]を
付けることがあります。
 

almost as ~ as

[曖昧]な時に使います。
 

また、
[若干低いかもしれないけど同程度]
くらいのニュアンスでも使うようです。
 

ほんとに同じなら
 

This song and that song are equally good.
この歌もあの歌も同じようにいい。

と言えます。
 

日本語訳にすると
[同じよう]と言っていすが
ハッキリと同じと表現しています。
 

倍数の同等比較

同等比較を使って
[~より○倍△△]
という表現を表せます。
 

This room is twice as large as that room.
この部屋はあの部屋の2倍の広さがある。

[あの部屋より2倍広い]というように
倍数比較するときに使います。

2倍の場合は[twice]
という単語を使いました。
 

3倍では[three times]
を使います。
 

This room is three times as large as that one.
この部屋はあの部屋の3倍の広さがある。
  1. 2倍 → [twice]
  2. 3倍 → [three times]
  3. 2.5倍 → [2.5 times]または[two and a half times]
  4. 3.5倍 → [3.5 times]または[three and a half times]

 

2.5倍のようなケースは
数字をそのまま使うケースと
[and a half]を付けるケースがあります。
 

次は[半分]を見てみましょう。
 

1以下の場合は
注意が必要です。
 

This room is [only half] as large as that one.
この部屋はあの部屋の半分の広さしかない。

 

あくまでも、
「倍数」で[広さ]を表現しており、
半分の場合は「半分の[広さ]しかない」
というネガティブな表現になるようです。
 

[half]は[only half]というように
セットで覚えましょう。
 

ネガティブ感がない1以下の場合は、
 

This room is half the size of that one.
この部屋はあの部屋の半分の広さです。

 

というようになり、
[as~as]は使いません。
 

その他、次のようなケースもあります。
 

He reads twice as many books as before.
彼は昔よりも2倍本を読んでいる。
  1. twice as [large] as (2倍の広さ)
  2. twice as [many books] as (2倍の本)

 

このようにas~asの間には
複数の単語がくるケースもあります。
 

比較級の同等比較[発展編]

ここからは、同等比較の
発展・応用です。


[as~as]を使って
[同じくらい~]という訳を使わない
パターンを紹介します。

 

[as soon as]は頻繁に使う

[as soon as]の基本の意味は
以下の通りです。
 

as soon as ~
~するとすぐに

よく使うのが
as soon as possible
だと思います。
 

as soon as possible
できるだけ早く


これを
[可能と同じくらい早く]
とは言いません。。。

単語の頭文字だけを取って
省略して[ASAP]と記載することもあります。
 

I’ll clean it as soon as possible.
できるだけ早く掃除します。

as soon asには下記のように
2つのパターンがあります。
 

2つのas soon as

  1. as soon as 形容詞
  2. as soon as S(主語) + V(動詞)

初級者が使う英語では
[as soon as 形容詞]のパターンは
ほとんどが[possible]です。
 

as soon as convenient
都合がつき次第
as soon as not
どちらかといえば

こんなのもありますが、
ほとんど[as soon as possible]です。
 

一方、
[as soon as S(主語) + V(動詞)]
のパターンはいろいろあります。
 

I will clean my room as soon as I watch the drama.
ドラマを見たらすぐに部屋を掃除します
We will leave as soon as we are ready.
準備ができたらすぐに出発します。

 

可算名詞・不可算名詞

次に[much][many]を使った
as~asを紹介しますが、
可算名詞・不可算名詞の
前提知識が必要なので
これを先に紹介します。
 

名詞の中には数えられるものと
数えられないものがあります。
 

hiro12

これを[可算名詞][不可算名詞]
といいます。

自転車、テレビ、パソコンなどは
数えられます。
 

水や砂糖は数えらませんが、
便宜的に「a glass of water(1杯の水)」
のように数えてあらわします。
 

以下の3つは英語では
数えないものという扱いになります。
 

覚えておく必要があります!
 

  1. 時間 [例]three hours.
  2. 距離 [例]one hundred meters
  3. お金 [例]five hundred yen

 

[hour(s)]のように
(S)が付いている場合でも
扱いは「数えられないもの」です。
 

five hundred yen(5百円)は
ハッキリと数えていますが、
これは[札]や[コイン]の枚数です。


お金・時間・距離は
その概念全体をあらわす言葉
ということで不加算です。

日本人には理解しにくいですが、
[time]や[money]は
数えられない部類になる
と暗記しましょう。
 

お買い物で[いくら?]
と尋ねるときは…
 

[How much]と尋ねます。
 

[How many]ではありません。
 

much:[名]多量、[形]多い
※数えられない
many:[名]多数、[形]多くの
※数えられる

このmuchやmanyの比較について
次で詳しく紹介します。
 

ただし、以下のような
ケースがあります。
 

How many bills?
お札は何枚?

お札を数えるときです。
 

が、しかし!
 

How much is the bill?
請求はいくらですが?

やはりお金になるとmuchです。
 

[多数・少数][多量・少量]の比較

上記の加算名詞・不加算名詞を
基本として比較の紹介をします。
 

ワード 意味
as many as
※数が多い、数えられる
~もの数、~と同数
as few as
※数が少ない、数えられる
わずか、たった
as much as
※量が多い、数えられない
~するだけの量、~と同じ程度
as little as
※量が少ない、数えられない
わずか、たった

 

このような日本語で
訳すのが大前提ですが・・・
 

しかし!
 

この[as much as]パターンは
下記のようには訳しません。
 

  1. 同じくらい
  2. 多い・少ない

 

実際の例文を見てみましょう。
 

As many as 100 people were in the classroom.
教室には100人[もの]人がいました。
As few as 3 people were in the classroom.
教室には[わずか]3人[しか]いなかった。
The cell phone cost as much as 100,000 yen.
その携帯電話は10万円[も]した。
The cell phone cost as little as 100,000 yen.
その携帯電話は[わずか]10万円だった。

これを踏まえて
実質的な訳は
下記のようになります。
 

ワード 意味
as many as
※数が多い、数えられる
as few as
※数が少ない、数えられる
わずか
as much as
※量が多い、数えられない
as little as
※量が少ない、数えられない
わずか

 

このように、
あまり訳さないのが特徴です。
 

本来は
[量が多い少ない]
[数が多い少ない]
となりますが、
実際の日本語訳には出ません。
 

応用として[as~as]の中に
名詞が入るパターンもあります。
 

as many days as you likes
何日でも好きなだけ
as much time as possible
できるだけ多くの時間

基本の基本は
[同じくらい多くの量・数]
という意味ですが、訳が非常に難しいです。
 

複雑すぎてわからないときは
[as~as]を除外して訳しましょう。
 

これは副詞なので
なくても意味が通ります。
 

days you likes
好きな日数

 

time possible
可能な時間

 

まとめ

同等は以下のようなことを
あらわすときに使います。
 

英語の同等比較の用途

  1. 同程度の2つを比べる
  2. 比較される側の何倍かをあらわす

 

英語の同等比較の日本語訳

  1. ~と同じくらい○○
  2. ~より何倍○○

 

次回は比較級・最上級一覧を
紹介します。