こんにちは。
四流外資系社員の
安田トーシローです。
このサイトでは、英語苦手歴20年の筆者が
上級者では気づけない英語のポイントを
ド素人目線でわかりやすく紹介します。
未来の完了形って何…
英語初心者には難しすぎる!?
という英語初心者向けに!
わかりやすく紹介します。
私は宿題を終えてしまった。
私は宿題を終えているだろう。
未来のある時点で
「~しているだろう」
ということを伝えているだけです。
未来のことなので
普通に未来形を使っても
間違いにはなりません。
私は宿題を終えます。
あくまでも相手に伝える
ニュアンスの違いです。
このあたりの詳細を
お伝えします。
目次
英語の未来完了形は何を伝えるのか?
未来完了形は以下のようなことを
あらわすときに使います。
- どこかの時点から未来までの完了
- どこかの時点から未来までの経験
- どこかの時点から未来までの継続
- 過去または現在の推量
主にこの4つが
未来完了形の基本です。
- ~したことになる【完了、結果、経験、継続】
- ~したことでしょう【推量】
基本的には完了形なので
「~した」
のように終わった感を出しますが、
まだ終わっていない未来のことなので
「~したことになる」
となるのが日本語訳の基本形です。
【時制の用途】
時制 | 用途 |
---|---|
未来完了形 | どこかの時点から未来までの完了どこかの時点から未来までの経験どこかの時点から未来までの継続過去から現在までの推量 |
【時制の時間幅】
時制 | 時間幅 |
---|---|
未来完了形 |
完了形は「時間の幅」を表現します。
現在完了形は[過去から現在まで]
という時間幅になります。
過去完了形は[過去から過去まで]
という時間幅になります。
ところが
未来完了形は[どこかの時点から未来まで]
という時間幅になります。
10年間東京に住んでいることになります。
この場合、例えば9年間東京に住んでいて
来年1年間で10年になる場合は
9年前の過去から1年後の未来まで
ということになります。
このように
過去完了形や現在完了形と違い、
出発時点が曖昧ということです。
これが未来完了形の特徴です。
英語の未来完了形の基本
未来完了形の時制は未来です。
基本は現在完了形と同じです。
違いは現在が未来になっただけです。
これが基本です。
現在完了形のときは[have]でしたが
未来完了形では[will have]を使います。
未来完了形の例文を
いくつか紹介します。
私は宿題を終えているだろう。
来年までに私は乗馬を体験しているでしょう
私は3年間大阪に住んでいることになります。
雨は明日までに止んでいるでしょう。
未来完了形で重要なことは
[今現在とは無関係]ということです。
過去・現在・未来の
どこかの時点から始まり
未来で終わるのが
未来完了形です。
英語の未来完了形と未来形の違い
未来完了形と未来形は
日本語訳では区別しやすいと思います。
- ~[した][ことになる]でしょう。
基本的には完了形なので
「~した」
のように終わった感を出しますが、
まだ終わっていない未来のことなので
「~したことになる」
となるのが日本語訳の基本形です。
(完了)したことになる
(経験)したことになる
(継続)したことになる
実際には以下のような訳になることもあります。
- ~しているだろう。
- ~したことがあるでしょう。
- ~していることになります。
ちなみに、未来形の日本語訳は
[だろう][でしょう][するつもり]
といった感じになります。
未来完了形でも未来形でも
どちらでもよい場合と
全く意味が違うケースがあります。
どちらでもよい場合
未来形でも未来完了形でも
どちらでも同じような意味なるケースです。
明日までに私は宿題を終えているだろう。
明日までに私は宿題を終わらせます。
完了形は時間幅をあらわします。
今から始めて明日までという
時間幅を言いたい場合は未来完了形を
使っていいと思います。
[完了]の意味合いを
強調したい場合も未来完了形を
使っていいと思います。
一方、未来形は[終わらせます]
という意思を表す場合は未来形でも
よいと思います。
[いつ終わるのか?]
と聞かれた場合…。
明日までに終わらせます。
このようなニュアンスの
違いになります。
[明日までに宿題が終わる]
ということが言いたいだけなので
あとは、会話の内容と
ニュアンスによります。
意味が変わってしまう場合
次の文章では、
未来形と未来完了形で、
意味する内容が
違ってしまうケースです。
私は3年間大阪に住んでいることになります。
この場合、例えば、
2年前から住んでいるのであれば
来年で3年になるので、
あと1年間ということになります。
次に未来形の場合
大阪に3年間住むつもりです。
これは、未来の3年間
というこになります。
このような意味の違いがあるため、
両者を置き換えることはできません。
完了形は時間幅をあらわす
ある時点から始めて
ある時点で完了した!
といったように
未来完了形には時間幅のニュアンスが
含まれています。
- 時間の幅 + 完了/経験/継続/結果
一方、未来形を使うと、
未来における単なる事実を述べただけ
というニュアンスになります。
- 未来のある時点での事実
たとえ日本語訳には出てこなくても
完了形は常に時間幅をあらわします。
その内容は[完了/経験/継続/結果]
といったことをあらわします。
英語の未来完了形と完了
未来完了形の[完了]用法を紹介します。
といっても、他の[経験][継続][結果]とは
独立しているわけではなく
日本語に訳した場合、
このような区別ができる
というような感じです。
例えば何かを[完了]したならば、
その[経験]を持っているわけなので、
バシっと区切られているわけではありません。
特に[完了]と[結果]は似ていて
区別できないケースも多いです。
明日までに私は宿題を終えているだろう。
未来完了形で重要なことは
時間の幅を意識するということです。
[どこかの時点から未来まで]
を表すのが未来完了形です。
どこから始まるのか
あいまいなので特徴です。
この部分だけは
過去完了形や現在完了形と異なります。
上記の文章の場合は
昨日から宿題を始めているのか?
今から宿題を始めるのか?
この文章だけではわかりません。
分かっているのは
未来で終わるということだけです。
英語の未来完了形と経験
未来完了形の[経験]です。
来年までに私は乗馬を体験しているでしょう
これは[経験]というニュアンスを
含めるときに使います。
私は今後5年以内にハワイに行ったことがあるでしょう。
ちょっと日本語として変ですが…、
5年以内に[ハワイに行った]という経験を
持っているでしょうというニュアンスです。
他によく使うケースがあるとすれば
仮定法のときだと思います.
その場合は
- [will]が[would]になる
- [経験]というより[仮定法過去]
もしパスポートを持っていたらハワイに行っていたでしょう。
英語の未来完了形と継続
未来完了形で[継続]の
ニュアンスを伝えられます。
私は3年間大阪に住んでいることになります。
既に上記でも紹介していますが、
どこの時点からなのか曖昧です。
例えば、今年から住み始めている場合は
2年後で計3年になるため、
2年先の未来のことを言っています。
未来完了形の基本的な訳で言うと
[したことになるでしょう]です。
下記の訳でも同じ意味になります。
日本語には時制がないので
訳だけでは分かりにくいです。
しっかりと自分で伝えたいニュアンスを
把握する必要があります。
自動翻訳で訳した場合は以下のように
未来進行形として
英訳されてしまうこともあります。
私は3年間大阪に住んでいることになります。
[be動詞 + ing]なので進行形で、
[will]が付いているので未来進行形です。
未来進行形では、
[このまま進むと~しているでしょう]
というニュアンスになります。
未来完了形では
[どこかの時点から未来まで継続しているでしょう]
というニュアンスになります。
時間幅と完了・経験・継続・結果
を伝えるのが完了形です。
どちらが正解というこではなく
どのようなニュアンスを伝えたいかです。
英語の未来完了形と結果
未来完了形で[結果]のニュアンスを伝えられます。
雨は明日までに止んでいるでしょう。
完了・経験・継続に
当てはまりにくいものが[結果]です。
話の前後関係によって
[雨が止む]は[完了]とも言えます。
[結果]として[雨が止む]という
ニュアンスになることもあります。
話者のニュアンスによって
異なります。
英語の未来完了形の推量
[will]は未来形をあらわす助動詞ですが、
[未来]の他に[推量]もあらわします。
推量なので現在のことです。
今頃は先週送ったカニを食べてくれていることでしょう。
これは今現在、
[カニを食べ終わっていると思われる]
というように相手の様子を想像しています。
このようにwillは
未来のこととは限りません。
上記の例では[今現在]でしたが、
これが[昨日までに]というように
過去の話でも同様です。
昨日までに先週送ったカニを食べてくれていることでしょう。
willですが[推量]としての使い方になると
時制が現在でも過去でも使えます。
[だろう]という言葉は
未来のことでも使いますし
現在の推量でも使いますし
過去の推量でも使います。
まとめ
未来完了形は以下のようなことを
あらわすときに使います。
- どこかの時点から未来までの完了
- どこかの時点から未来までの経験
- どこかの時点から未来までの継続
- 過去または現在の推量
- ~したことになる【完了、結果、経験、継続】
- ~したことでしょう【推量】
【時制の時間幅】
時制 | 時間幅 |
---|---|
未来完了形 |
[どこかの時点から始まり未来で終わる]
という時間の幅を表現するのが
未来完了形です。
当然ですが、完了形なので
[完了][経験][継続]
のニュアンスをあらわします。
未来進行形が
過去完了形や現在完了形と異なる点は
始まりが曖昧という点です。
[過去から始まり未来で終わる]
[未来から始まり未来で終わる]
といったケースがあります。
次回は現在完了進行形を
紹介します。