英語の動名詞・現在分詞・進行形 | 動詞+ingの長年の謎を解く

このサイトでは、英語苦手歴20年の筆者が
上級者では気づけない英語のポイントを
ド素人目線でわかりやすく紹介します。

 

という英語初心者の方に
詳しく紹介します。
 

[～すること]が動名詞
[～している]が現在分詞
[～している]が進行形
という考え方もありますが、
基本を知らないと忘れてしまいます。
 

この三者に共通するのは[動詞＋ing]
という形です。

これは動詞が[動作][進行][動いている]
ということを意味します。

ネイティブに動名詞や現在分詞のことを
尋ねても？？？だと思います。
 

今[動名詞]を使ってる！
などと考えながら話していません。
 

考えているのは動作のことだけです。
 

動名詞や現在分詞は
日本人の英文法の解説に使われるだけの話です。
 

大げさに言えば、基本は一緒で
使い方が違うだけ…
くらいに考えていいと思います。
 

Wikipediaを見たら
動名詞と現在分詞の
起源は異なると書かれていましたが…
 

というわけで、
ここでは動名詞・現在分詞について
詳しく紹介します。

 

英語の動名ingについて

[動名詞]という文法は、
[to不定詞]と対で語られることが多いです。
 

共に動詞を使い、
ほぼ同じ日本語訳になることが多い
という点が共通しているからだと思われます。
 

to不定詞の話をする前に
[動詞＋ing]について
しっかり理解する必要があります。
 

[動名詞]の話の前に
[動詞ing]の話です。
 

これが分かったうえで
動名詞と現在分詞と進行形が
どう違うのかという話になります。
 

どうしても単独の説明では分かりにくいので
このページでは動名詞など単独の説明だけでなく
to不定詞、現在分詞などを組合わせて紹介します。
 

まずは[動名詞＋ing]から紹介します。
 

[動詞＋ing]の基本は[～している]です。
 

動詞の動作をしている様子をあらわしています。
 

1. [動詞＋ing]の基本は[～している]
2. 動作をしている行為

まずはこの2点を覚えます。
 

さらに詳しく以下で紹介します。
 

英語の動名詞の基本

ここでは動名詞の基本を紹介します。

動名詞は動詞が名詞化したものです。

「詞」ということは品詞か？
と思うかもしれませんが、
品詞ではなく準動詞という動詞の仲間です。
 

[動名詞][不定詞][分詞]は準動詞です。
 

日本語では[～すること]
という訳になることが多いです。
 

しかし！

[動詞＋ing]は動作なので
[～している]が基本中の基本です。


この動作が名詞化しているので
[～している「こと」]となります。

結果的に日本語訳にするときに
[～すること]になります。
 

swimming（泳いでいること ＝ 泳ぐこと）
studying（勉強していること ＝ 勉強すること）
opening（開けていること ＝ 開けること）
eating（食べていること ＝ 食べること）
running（走っていること ＝ 走ること）
 

動作をしていることを伝えたいときに
動名詞を使います。
 

水中でプカプカ浮かんで、
バシャバシャと泳いでいる行為
が好きということをあらわします。
 

単純に水泳が好きを伝えるなら
[to不定詞]で使います。
 

日本語にすると同じでも
ニュアンスが違います。
 

[動詞＋ing]の基本は[～している]です。
 

[私は泳いでいることが好きです]
ということになります。
 

泳ぐという動作が好きということです。
 

机に向かって、鉛筆を持って
参考書を見ながら学習している
その行為が好きというニュアンスです。
 

動名詞は過去のことだけじゃない！

動名詞は[過去のことをあらわす]
といった記載を見かけます。
 

[過去または現在をあらわす]
と記載されていることもあります。
 

英語では現在・過去・未来は[時制]が担当します。
 

または動詞そのものの特徴が関係します。
 

このため動名詞に関して
過去かどうかにこだわらない方がいいです。
 

動名詞に関して、
Wikipediaによると、以下の記載があります。
 

「他動詞の目的格において
明確に動名詞と不定詞が区別されるものがあるのは、
動名詞は主に過去、不定詞は未来の事象
を示すことによる。」
 

そのようなケースはありますが
動名詞は過去のこととは限りません。
 

こういうのを見てしまうと
初心者は迷ってしまいます…
 

[like(好き)]という動詞でみてみます。
 

この例文を上のWikipedia記事に当てはめると、
他動詞(like)の目的格(studying)になりますが、
この動名詞は過去のことではありません。
 

[勉強したことが好き]という過去ではなく
[勉強することが好き]です。
 

過去かどうかは動詞の特徴によります。
 

[remember(覚えている)]という動詞で
みてみます。
 

rememberは[覚えている]ことなので
既に頭の中にある経験済みの事柄です。
 

この場合は過去のことをあらわします。
 

動詞ingに過去の意味があるわけではなく、
動詞に左右されます。
 

動名詞は動作している行為に関しての
ことになります。
 

ということは、
動作している姿が想像もできないような
未経験なことであれば動名詞は使えず
to不定詞を使います。
 

結果として、
to不定詞は未知の、未来のこと
で多用することになります。
 

動名詞の位置

主な使い方として
以下の４パターンがあります。
 

これで全部かどうか分かりません。
 

動詞が名詞化しているので、
名詞はいろいろな位置で使えます。
 

まずは英語初心者が覚える形として
この４つを覚えるといいと思います。
 

動名詞を主語の位置に置く

[～することは〇〇]という
おきまりの形です。
 

動名詞を目的語の位置に置く

動名詞といったら最初に思いつくような、
[一般動詞＋動名詞]のパターンです。
 

動名詞を補語の位置に置く

第2文型(S＋V＋C)の
C[補語]の位置に入っています。
 

第5文型(S＋V＋O＋C)の
C[補語]の位置に入っています。
 

動名詞を前置詞の後の位置に置く

動名詞は、その名の通り
名詞の特徴をもっており、
[前置詞＋名詞]という型は自然だと思います。
 

英語の現在分詞の基本

現在分詞も動名詞と同じく
[動詞＋ing]という形をとります。
 

[動詞＋ing]の基本は[～している]です。

現在分詞は形容詞的な特徴を持っていて、
形容詞として使います。

置く位置も形容詞と同じです。

現在分詞は形容詞的な役割を担います。

 

例文でみてみます！
 

fish(魚)という名詞を修飾して
[swimming(泳いでいる) fish(魚)]
となっています。
 

これは形容詞と同じ使い方です。
 

[a(冠詞)]＋[beautiful(形容詞)]＋[woman(名詞)]
 

この[beautiful]にあたる部分に
[swimming]が来ています。
 

また、下記の位置でも現在分詞を置けます。
 

こちらはman(人)という名詞を修飾して
[man(人)　swimming(泳いでいる) ]
となっていて、こちらは後ろから
名詞を修飾しています。
 

現在分詞の位置

現在分詞を含む文が長いと
名詞の後に置くことが多いです。
 

[椅子に座って勉強している][少年]
このように名詞を説明する部分が長い場合、
後に追加するのが自然です。
 

下記の例文のように一単語くらいであれば
どちらでも使います。
 

上記では主語として使われていますが、
それ以外でも使われます。
 

このように名詞を修飾する位置で使われます。
 

英語の動名詞と現在分詞の違い

動名詞も現在分詞も[動詞ing]を使います。
 

[動詞＋ing]の基本は[～している]です。
 

動名詞は動詞が名詞化しているので
[～している]の名詞で[～していること]
になります。
 

結果として、訳したときに
もう少しスッキリする言い回しにすると
[～すること]になります。
 

動名詞の例文
 

このように動名詞は、
名詞のような役割で使います。
 

一方！現在分詞は…
 

現在分詞の例文
 

形容詞の機能を持っており、
形容詞は名詞を修飾します。
 

[boy]という名詞を修飾して
[走っている少年]のように使います。
 

日本語訳の[～している～]というのは
[動詞している名詞]ということになります。
 

また、名詞を修飾するのに
前から修飾する場合と
後から修飾する場合があります。
 

英語の進行形の基本

進行形は動詞の時制の１つです。
 

現在進行形
過去進行形
現在完了進行形
 

などなど種類はありますが
動詞の[時制]です。
 

進行形は[be動詞＋動詞ing]です。
 

[動詞＋ing]は動作なので
[～している]が基本中の基本です。
 

進行形と現在分詞の違い

進行形も現在分詞も日本語訳は
[～している]です。

 

現在分詞なので[～している]と訳します。
 

進行形は現在分詞を使いますが
使い方が限定されています。
 

まずは現在分詞の例文です。
 

このようにboy(少年)という名詞を修飾して
[走っている(形容詞)少年(名詞)]となります。
 

しかも、名詞を前から修飾することも、
後から修飾することもあります。
 

これに対して進行形はbe動詞とのセットなので
主語の動作が進行していることに限定しています。
 

必ず[be動詞＋動詞ing]の形をとります。
 

英語の動名詞と現在進行形の違い

動名詞は[動詞]の種類です。
 

現在進行形は[時制]の種類です。
 

このため本来は両者を同軸で
語ることはできませんが…
 

 

英語の文法上、動詞は1度しか使えません。
[like]という動詞を使っているため
[study]を使えず名詞化して[studying]にします。
 

このため、
[動詞＋動名詞]
という形になります。
 

次に現在進行形です。
 

 

英語の文法上、動詞は1度しか使えません。
[am]というbe動詞を使っているため
[study]を使えず現在分詞[studying]にします。
 

このページの最初に
[～していること、～すること]が動名詞
[～している]が現在分詞
と書きました。
 

この[studying]は、
「英語を[勉強している]」ということで
現在分詞になります。
 

つまり！

[be動詞＋現在分詞]の組み合わせで
[進行形]という動詞の時制になります。

今まで進行形を学んでいるときに、
何故「be動詞＋動詞」が許されるのか？
と思っていた方もいるかもしれません。
 

これは「be動詞＋現在分詞」です。
 

現在分詞も準動詞という動詞の一種ですが
この形になると動詞と共に使えます。
 

[be動詞＋動名詞]が存在する…！？
 

[～すること]なので動名詞です。
 

主語に[物・事]が来ており、
このようなケースで
[動名詞]がくることがあります。
 

始めに書いた通り、
ネイティブは今、動名詞を使っているとか
現在分詞を使っているとか考えていません。
 

[My hobby is studying]の[is]は
be動詞なので「＝」です。
 

[私の趣味 ＝ 勉強する]です。
 

[動詞＋ing]の基本は[～している]
と何度も記載しています。
 

[My hobby is studying.]
[私の趣味は勉強していることです]
 

[is]という動詞が使われているため
[勉強している]を名詞化して
[勉強していること]に変化しています。
 

動名詞でも現在分詞でも
[動詞＋ing]は動詞の動作です。
 

ちなみに、下記の文は
動名詞か？進行形か？
 

これは主語に[物・事]が来ていますが
進行形です。
 

[電車が動いていること]ではなく
[電車が動いている]です。
 

[動詞+ing]で動詞の動作をあらわし、
置く位置や単語の組み合わせによって
動名詞や現在分詞や進行形
というように呼ばれ方が変わります。
 

まとめ

今回は、動名詞・現在分詞・進行形について
紹介しました。
 

これら3者は全て動詞ingを使います。
 

[動詞＋ing]の基本は[～している]です。
 

動名詞に関してのまとめ
 

現在分詞に関してのまとめ
 

進行形に関してのまとめ
 

次回は、to不定詞を
紹介します。