to不定詞
hiro8

こんにちは。
四流外資系社員の
安田トーシローです。

このサイトでは、英語苦手歴20年の筆者が
上級者では気づけない英語のポイントを
ド素人目線でわかりやすく紹介します。


to不定詞って何?

 

という英語初心者も、
知らずに使っているのがto不定詞です。
 

I bought a desk to study English.
私は英語を勉強するために机を買った。

ここで使っている[to study]が
to不定詞です。
 

というわけで、
ここではto不定詞について
詳しく紹介します。


※重注
 

to不定詞や動名詞に関して、
日本の英文法書では、
ネイティブの常識とは異なる記載が
いくつか見受けられるようです。
 

このサイトでは英語初心者が、
最低限の英語を使えるようになるための
暗号英語を紹介しています。
 

このため、独自の解釈でルールを作っており
内容の正確さより、使えるようになることを
重視しますので、この点をご了承ください。

 

to不定詞の前に前置詞toについて

to不定詞を語る上で、
そもそも前置詞toの機能を知らないと
理解することが困難です。
 

to不定詞の訳

  1. ~すること(~するため)

[to]の基本イメージは[向き]+[到達]です。


I moved from Osaka to Tokyo.
大阪から東京へ移動しました。

 

[to Tokyo]など[to 名詞]であれば
名詞の[向き]に[到達]すること
なので理解しやすいと思います。
 

I like to swim.
私は泳ぐことが好きです。

to不定詞は[to 動詞]なので
動作という[向き]に[到達]する
ということになります。
 

動作という向きに到達すること[そのもの]
と考えるとわかりやすいと思います。
 

これは[泳ぐ行為そのもの]ということで
この単語なら[水泳]という
別の言葉がピッタリです。
 

泳ぐという行為そのものだから水泳で、
泳いでいる動作ではありません


to不定詞は、
動作をしていることを伝えるのではなく
動作という行為そのものを
伝えるときに使います。


これは自分で導いた理論なので
間違っているかもしれしれませんが、
暗号英語を使う上で重要なルールです。

これが分からないと、
実際に英文を考えるとき、
to不定詞と動名詞の
どちらを使ったらいいのか
わからなくなります。
 

英語のto不定詞について

to不定詞について紹介します。
 

to不定詞の訳

  1. ~すること(~するため)

to不定詞は日本語訳にしたときに
「~するため」と訳すことがありますが
to不定詞を置く位置や使っている動詞の特徴
による結果です。
 

to不定詞の要素

  1. to + 動詞の原形

toは前置詞なので
後ろには名詞が来るのが普通ですが、
動詞がくるのがto不定詞です。
 

to不定詞は品詞の一種かな?
と思うかもしれませんが、
動詞の一種で[準動詞]というものです。


[不定]とは[決まっていない]ということです。

何が決まっていないかというと用法(機能)です。


[名詞]と同じ機能になることもあり、
[副詞]と同じ機能になることもあり、
[形容詞]と同じ機能になることもあります。

to不定詞には3つの用法(機能)があります。
 

to不定詞の3つの用法

  1. to不定詞名詞的用法
  2. to不定詞副詞的用法
  3. to不定詞形容詞的用法

to不定詞名詞的用法は
名詞と同じ機能になります。
 

to不定詞副詞的用法は
副詞と同じ機能になります。
 

to不定詞形容詞的用法は
形容詞と同じ機能になります。
 

英語のto不定詞の用法

to不定詞には3つの用法があります。
 

to不定詞の3つの用法

  1. to不定詞名詞的用法
  2. to不定詞副詞的用法
  3. to不定詞形容詞的用法

ただし!
 

この文法も文型判断と同様に
どれに属するのか判断するのが
難しいケースがあります。
 

hiro9

学校のテスト以外で
to不定詞の用法判断が
必要な場面はないと思います。

わからなくても特に問題ないですが、
日本人が英語を理解する上で、
名詞なのか?形容詞なのか?副詞なのか?
判断できることは重要です。
 

下記で1つずつ紹介します。
 

to不定詞名詞的用法とは

to不定詞名詞的用法は
名詞と同じような働きをします。
 

To study English is fun.
英語を勉強することは楽しい。

[To study English]で[英語を勉強すること]
という名詞的な役割をしています。
 

という文法はありますが、
ネイティブは文頭でtoを使うことに
違和感があるようで
基本的に使わない方がいいです。
 

Studying English is fun.
英語を勉強することは楽しい。

このように動名詞なら使います。
 

to不定詞名詞的用法は
文頭にくるとは限りません。
 

It’s fun to study English.
英語を勉強するのは楽しい。

Itという形式主語をおいて、
実際の主語が後ろにくるパターンもあります。
 

to不定詞副詞的用法とは

まず副詞って何?ということですが…


名詞を修飾するのが形容詞です。


名詞以外を修飾するが副詞です。

副詞は、動詞、形容詞、副詞、文全体
などいろいろ修飾することができます。
 

I forgot to close the door.
私はドアを閉めるのを忘れた。

これは動詞[forgot]を修飾しています。
 

to close(閉めることを)forgot(忘れた)
というように動詞にかかっています。
 

To my surprise, he bought a new car.
驚いたことに、彼は新しい車を買った。

副詞と同様に独立して使うことができます。
 

to不定詞形容詞的用法とは

形容詞の働きをするのが
to不定詞形容詞的用法です。
 

形容詞は名詞を修飾します。
 

I want something to eat.
私は何か食べるものが欲しい。

この[something]は名詞の一種の代名詞で、
[to eat]が修飾しています。
 

I bought a desk to study English.
私は英語を勉強するために机を買った。

[to study]が[a desk]を修飾して
[勉強するための机]になります。
 

[新しい机][使いやすい机]などと同様に
[勉強するための机]も
名詞を修飾する形容詞的な働きをします。
 

英語のto不定詞の位置

to不定詞を使う位置は大切です。


to不定詞3つの用法では
名詞用法、副詞用法、形容詞用法がありました。

ということで、to不定詞を置く位置は
名詞の位置、副詞の位置、形容詞の位置
と同じ位置におけます。
 

主語の位置

前述したように文の先頭のto不定詞は
使わない傾向にあります。
 

To study English is fun.
英語を勉強することは楽しい。

この場合は一般的には
[Studying English]
という動名詞を使います。
 

hiro16

ただし、文法的にはあるので紹介まで!

目的語の位置

まずは例文から!

I forgot to close the door.
私はドアを閉めるのを忘れた。

上記の例文は第3文型ですが、
実は第1文型かもしれない文型です。
 

第3文型
S(主語)+V(動詞)+O(目的語)
第1文型
S(主語)+V(動詞)
 

この英文を見て、
一般動詞の後に前置詞のtoがきたら、
それは第3文型ではなく第1文型ではないか?
と思う人もいるはずです。
 

しかし、一般動詞の後にto不定詞が来たら
意味の上では第3文型に相当します。
 

to不定詞が名詞的な役割になっているからです。
 

toshiro19

このあたりのことを考え出すと、、
日本の英文法の説明では限界かあると
考えざるを得ません…。

[to close the door(ドアを閉めること)]
という句全体が名詞として
目的語になっていると思われます。
 

名詞なのでto不定詞名詞的用法になります。
 

次はto不定詞形容詞的用法です。
 

I bought a desk to study English.
私は英語を勉強するために机を買った。

この[to study]はto不定詞形容詞的用法で
[勉強するための机]というように
机(名詞)を修飾する形容詞になっています。
 

補語の位置

下記の例文は第2文型です。
 

S(主語)+V(動詞)+C(補語)
 

My wish is to repair the door.
私の希望はドアを修理することです

この[to repair]はto不定詞名詞的用法で
[修理すること]という名詞になっています。
 

独立した位置

カンマを付けて独立して使うことがあります。
 

用法で言うと、副詞的用法になります。
 

To my surprise, he bought a new car.
驚いたことに、彼は新しい車を買った。

独立不定詞とも呼ばれ、文全体を修飾します。
 

慣用句として覚えた人も多いはずです。
 

To be sure(確かに)
Needless to say(言うまでもなく)
to tell the truth(本当のことを言うと)
 

など挙げるといろいろあります。
 

英語のto不定詞は未来のことに使う?

様々な日本の文法書で、to不定詞について
[未来のこと]について使うと書かれています。
 

to不定詞は未来のことを指す動詞と
一緒に使うことはありますが、
未来に限定しません。
 

未来かどうかは、動詞や使う位置で決まります。
 

I like to swim.
私は泳ぐのが好きです。

これは未来のことではありません。
 

I want to be an actress.
私は女優になりたい。

これは未来の方向です。
 

このように動詞が影響します。


hope、want、promiseなど
まだ実現していないことをあらわす動詞と一緒に
to不定詞を使うことは多いです。

hiro12

ですが!


動名詞は[現在または過去]、
to不定詞は[未来]
という丸暗記は危険です!

[imagine(想像する)]という動詞は
まだ実現していないことをあらわしますが
動名詞しか使えません。
 

このように言語には例外がつきものなので
スパッと分けられません。
 

ここで[forget(忘れる)]という動詞で
さらに詳しく紹介します。
 

まずは現在形の例文を挙げます。
 

He forgets to close the door.
彼はドアを閉めることを忘れている

現在の状況で忘れているということで
これから閉めなければならないのに忘れている
ということです。
 

次は現在完了形を使ってみます。
 

He has forgotten to close the door.
彼はドアを閉めるのを忘れた。

完了形で[have forgotten(忘れた)]
と言っているので時間軸で言うと、
閉めるタイミングは過去の時点です。
 

過去に閉めなかったので忘れたと言っています。
 

次はto不定詞を完了形で使います。
 

He forgets to have closed the door.
彼はドアを閉めたことを忘れている。

forgetは現在形なので今、忘れています。
 

[to have closed(閉めたこと)]という
完了形になっていて、既に起きた出来事で、
[ドアを閉めた]という事実を忘れています。
 

このように現在・過去・未来は
時制で管理されています。


動名詞は[現在または過去]、
to不定詞は[未来]
という覚え方は、
英語初心者には、すご~く危険なことです。

これでは、いざto不定詞や動名詞を
使うときに使えなくなってしまいます。
 

時制、5文型は最重要です。
 

これを理解しないと、
英語を暗号のように使うことができません。
 

英語のto不定詞しかとれない動詞

少し動名詞の話をします。
 

動名詞は[動詞+ing]を使うので
[~している]が基本中の基本です。
 

この動作が名詞化しているので
[~している「こと」]となります。
 

結果的に日本語訳にするときに
[~すること]になります。
 

ということは・・・


[~していること]が適さない動詞には
to不定詞は使えません。

 

以下がto不定詞しかとれない動詞
として有名な単語一覧です。
 

単語 意味
decide 決める
desire 望む
resolve 決意する、解決する
refuse 断る
expect 期待する
hope 望む
manage どうにか~する
agree 同意する
wish 望む
seek 捜す、求める
plan 計画する
pretend ふりをする
promise 約束する

to不定詞しかとれない動詞には
未来のことに関する動詞が多いのも事実です。
 

ちなみに!
 

以下の動詞は、
to不定詞を取るという情報が多いですが
to不定詞をとるとは限らない動詞です。
 

  1. want「欲しいと思う」
  2. need「必要とする」
  3. learn「学ぶ、知る」
  4. mean「意味する」

特に[want]に関しては、
辞書に堂々と動名詞での使い方が
記載されています。
 

文法チェックサイトで動名詞を使っても
エラーがでませんでした。
 

他にもいくつかありますが
真偽のほどが不明なので…
 

まとめ

今回は、to不定詞について紹介しました。
 

ときとして、名詞的な使い方をしたり
副詞的になったり、形容詞的になったり…
 

使い方が定まらないのが[不定詞]です。
 

to不定詞の訳

  1. ~すること(~するため)
to不定詞の要素

  1. to + 動詞の原形

to不定詞には3つの用法があります。
 

to不定詞の3つの用法

  1. to不定詞名詞的用法
  2. to不定詞副詞的用法
  3. to不定詞形容詞的用法

 

次回は、前置詞・副詞byを
紹介します。