こんにちは。
四流外資系社員の
安田トーシローです。
このサイトでは、英語苦手歴20年の筆者が
上級者では気づけない英語のポイントを
ド素人目線でわかりやすく紹介します。
過去形は過去のことを伝えます。
過去進行形は過去の動作を伝えます。
それじゃ
[昨日テニスしました]は、
過去形を使うのか?
過去進行形を使うのか?
・・・
正直、どっちでもいいんです。
もう終わった話なので・・・
が、しかし!
ニュアンスが違います。
この記事では、どんなときに
過去進行形を使うのか紹介します。
これで両者の違いが
理解できるようになります。
目次
英語の過去進行形は何を伝えるのか?
過去進行形は以下のようなことを
あらわすときに使います。
- 過去の動作の進行
- 過去の動作の強調
- 過去の一時的な状態
- 過去から見た先のこと
- (おまけ)超丁寧な言い方
この5つです。
現在進行形をそのまま過去に
したようなものです。
- ~していました。
これが基本です。
とはいえ、過去形のときも
[~していました]という訳を使います。
このため、日本語では
判断つかないケースも多々あります。
重要なのは、
どのようなニュアンスのときに
過去進行形を使用するのか?
ということです。
時制の用途と時間幅
【時制の用途】
時制 | 用途 |
---|---|
過去進行形 | 過去の動作の進行過去の動作の強調過去の一時的な状態過去から見た先のこと(おまけ)超丁寧な言い方 |
【時制の時間幅】
時制 | 時間幅 |
---|---|
過去進行形 |
例文
例えば下記のような
文章で使います。
私は昨日英語を勉強していました。
彼は一日中しゃべっていた。
昨晩は雨が降っていた。
英語の過去進行形と過去形の関係
英語の過去形は
過去の一点を指します。
私は昨日テニスをしました。
これは昨日の出来事を
語っただけで時間の幅は
ありません。
幅という意味では
[一点]となります。
私は昨日テニスをしていました。
これは昨日の[ある時間ずっと]
テニスをしていたという
ニュアンスになるので
一時的な時間ではありますが、
時間の幅があります。
英語の過去進行形と過去形
は以下のような
ニュアンスの違いがあります。
過去の動作の強調
過去の一時的な状態
過去の一点
時制が現在の場合は
今の動作をあらわすのに
[現在進行形]しか使えません。
[現在形]にすると習慣を
伝えるニュアンスになり、
今、動いている動作を
あらわせません。
(毎日習慣的に)テニスをしています。【現在形】
上の2つは全然違うことを
言っています。
ところが、
過去の場合は
終わった話なので
テニスをしました。【過去形】
この2つの文章は
ニュアンスの違いだけです。
別に過去形を使っても
なんの問題もありません。
下記では、さらに具体的に紹介します。
英語の過去進行形と動作の進行
進行形で最も知られている使用法は
「動作の進行」だと思います。
先週の今頃はジョギングしていました。
このように動詞[jog]が
動いていることをあらわすために
[ing]を付けます。
動詞にingが付いていると
その雰囲気を生々しく表現できます。
このようなことは日本語には
ないことなので、
なかなか理解しにくいです。
過去の事実を伝えるだけなら
過去形でも何の問題もありません。
先週のこの時間にジョギングをしました。
英語の過去進行形と動作の強調
文型の記事でも紹介しましたが
動詞には
[動作動詞]
[状態動詞]
があります。
過去進行形は
特に動作動詞で
過去の動作を強調したいとき
使います。
私は昨日テニスをしていました。
テニスをしている動作を
生々しく伝えたいときに
過去進行形を使います。
日本語の場合は
生々しく伝えるのに
言葉を積み重ねる必要があります。
テニスラケットを振りました。
ボールが飛んできました。
走って打ち返しました。
などなど、言葉で説明しますが、
英語の場合は進行形を使うだけで
動作しているニュアンスまで
一緒に伝えられます。
ingを使うことで
動詞を強調して
ニュアンスを伝えます。
英語の過去進行形と一時的な状態
過去進行形では一時的な状態を
あらわすことができます。
[状態動詞]を使うと
一時的な状態になります。
例えば[live(住む)]という
状態動詞の場合、この単語だけで
住んでいることを表します。
進行形を使う必要はありません。
必要はありませんが、
これが進行形になると
一時的な状態を表します。
私は大阪に住んでいました。
ずっとではなく、
一時的に住んでいた
というニュアンスになります。
一方、普通に過去形を使うと
私は大阪に住んでいました。
上記は過去のことを
説明しただけの文章です。
英語の過去進行形と未来のこと
進行形を使うと
未来のことを言い表せます。
英語の過去形の場合は、
未来というより[その先のこと]
ということになります。
未来形で使われる助動詞[will]の
代わりによく使われるのが
[be going to]ですが、
これも過去進行形で使われます。
参考書を見てみると
willとbe going toの違いは
以下のようなことが
記載されています。
be going to【前から決まっていること】
文言の違いはありますが、
だいたいこのような内容です。
これは動詞の進行状態にある
動作の延長上に未来がある
ということになります。
ingなので進行していて
それが先まで続いている
ということから未来形の
ように使われています。
テニスをしようとしていた。
昨日英語の勉強をしようとしていた。
この特徴は、
実際には実現していない
というニュアンスが
含まれています。
「していない」とは明言していないので
真偽のほどは定かではありませんが、
ニュアンスとして
反対の意味が含まれています。
英語の過去進行形と超丁寧な言い方
これは、おまけ的な情報です。
頭の片隅に置いておく程度で
構わないと思います。
日本語は語尾を巧み操ることで
様々なニュアンスに
変化させることが可能です。
しなさい
しろ
してください
していただけますか
していたけませんか
していただけますでしょうか
英語では丁寧な言い方表すのに
進行形や過去形を使います。
特に過去形を使います。
時制を現在から離すことで
距離が生まれます。
親しい存在なら
ぶっきらぼうな言い方ができます。
目上の人などは、
距離を取ることで丁寧さを表します。
この距離感を時制で
表現するようです。
will・・・would
can・・could
shall・・・should
may・・・maight
例えば下記の文章は
有名な言い回しですので
覚えておいて損はないと思います。
手伝っていただけないでしょうか。
この[wander]は有名な表現です。
[不思議に思う]という動詞で
口語的には[~なのかなあ?]
という感じの動詞です。
上記の文章を直訳すると…
もしあなたが手伝ってくれたらなあと思ってたのですが…
という感じになるので、
[~していただけませんか?]
という丁寧な依頼を表します。
当然ですが
動詞の現在形でも使います。
手伝っていただけないでしょうか。
と、これだけでも丁寧な感じがしますが、
手伝っていただけないでしょうか。
進行形にすることで
ずっと思いを持ち続けている
ニュアンスを出します。
次は過去形にします。
過去形にすると
時間の距離ができるので
丁寧さがグッと増します。
手伝っていただけませんか。
※ただし、この表現は
見かけないので使いませんし、
間違っているかもしれませんが、
説明として紹介しました。
次に過去進行形にします。
こちらはよく見かる表現です。
もしよかったら、お手伝いいただけないでしょうか?
過去+進行形にすることで
究極の丁寧さに生まれ変わります。
思いつきではなく
前から思い続けていたのですが…
的な感じにもなります。
ちなみに、余談ですが…
これを勉強しているときに
気がついたことがあります。
文の最後が
[.]で終わるときと
[?]で終わるときがあります。
手伝っていただけないでしょうか。
I was wondering if you could help me.
手伝っていただけたらなあと思っていたのですが・・・
的なニュアンスがあるようです。
あくまでも個人的な感想なので
確かな情報ではありません。
依頼表現なので初心者は[?]を
付けときましょう。
これは今現在の
頼み事として使います。
過去のお話ではありません。
というこもあって
「おまけ」的なこととして
紹介しました。
まとめ
過去進行形は以下のようなことを
あらわすときに使います。
- 現在の動作の進行
- 過去の動作の強調
- 過去の一時的な状態
- 過去から見た先のこと
- (おまけ)超丁寧な言い方
- ~していました。
【過去進行形の用途】
時制 | 用途 |
---|---|
過去進行形 | 過去の動作の進行過去の動作の強調過去の一時的な状態過去から見た先のこと(おまけ)超丁寧な言い方 |
【時制の時間幅】
時制 | 時間幅 |
---|---|
過去進行形 |
過去進行形を使うと
動作を強調したり
一時的な状態を
表現することができます。
過去の出来事なので
過去形を使っても
まったく問題ありません。
過去形では伝わらないニュアンスを
伝えたいときに
過去進行形を使います。
次回は未来進行形を
紹介します。