現在完了形
hiro8

こんにちは。
四流外資系社員の
安田トーシローです。

このサイトでは、英語苦手歴20年の筆者が
上級者では気づけない英語のポイントを
ド素人目線でわかりやすく紹介します。


英語初級者の中には、
現在完了形を使うのか
過去形を使えばいいのか
よく分からない…
という人が多いと思います。

 

以下の2つの文章は
日本語にすると同じ訳になります。
 

I finished my homework.【過去形】
宿題を終えました。

 

I have finished my homework.【現在完了形】
宿題を終えました。

 

日本語荷にすると全く同じです!
 

このあたりのナゾを
詳しく紹介しますので
現在完了形の苦手意識が
なくなると思います。
 

英語の現在完了形は何を伝えるのか?

現在完了形は以下のようなことを
あらわすときに使います。
 

現在完了形の用途

  1. 現在までの完了
  2. 現在までの経験
  3. 現在までの継続
  4. 現在までの結果

主にこの4つが
現在完了形の基本です。
 

現在完了形の日本語訳

  1. ~しました。【完了、結果】
  2. ~したことがあります。【経験】
  3. ~しています。【継続】

 

時制の用途と時間幅

【時制の用途】

時制 用途
現在完了形 現在までの完了
現在までの経験
現在までの継続
現在までの結果

 

【時制の時間幅】

時制 時間幅
現在完了形 現在完了形の時間幅

 

完了形は「時間の幅」を表現します。
 

過去のどこかから始まって
現在までのことを言います。
 

例文

I have finished my homework.【完了】
宿題を終えました。

 

I have been to Hawaii.【経験】
ハワイに行ったことがあります。

 

I have lived in Osaka for three years.【継続】
3年間大阪に住んでいます。

 

The train has already left.【結果】
もう電車が出てしまった。

 

英語の現在完了形の基本

現在完了形の時制は[現在]です。
 

日本語訳では「~しました。」となって
過去形っぽくなることが多いですが、
現在のことを言っています。
 

have 過去分詞

これが基本です。
haveは助動詞で、次に過去分詞がくるので
動詞がないという変わった文章です。
 

例えば、下記のような文章は、
勉強で習う典型的な現在完了形です。
 

I have finished my homework.【完了】
宿題を終えました。

 

I have been to Hawaii.【経験】
ハワイに行ったことがあります。

 

I have lived in Osaka for three years.【継続】
3年間大阪に住んでいます。

 

The train has already left.【結果】
もう電車が出てしまった。

 

完了形は日本語の文法には存在しないので
英語初心者の日本人には非常に難しいです。
 

そんな中でも、上記3つ目の例文は
【継続】を伝える現在完了形ですが、
完了形を理解しやすいと思います。


[3年前から住み始めて現在まで住んでいる]
という時間の幅を表現するのに
現在完了形を使います。


英語初心者の場合、
完了形は「~した」というような
日本語の語尾の問題だと
思っている人がいるかもしれません。


語尾の訳し方ではなく
[時間の幅]を伝えるのに使います。

4つの用途[完了・経験・継続・結果]は
独立しているわけではなく、
日本語に訳したときに、
このように分かれるという感じです。
 

例えば「~しました」という[完了]は
[結果]でもあるし、そのような[経験]をした
とも取れます。
 

英語の現在完了形と過去形の違い

冒頭の例文で紹介した。
 

I have finished my homework.
宿題を終えました。

これは過去のどこかの時点から
「宿題を始めて、今終わった」
ということを言っています。
 

これに対して過去形は
 

I finished my homework.【過去形】
宿題を終えました。

終わったという過去のことを
言っているだけです。


そこに時間の幅はなく、
過去の一点を指します。

このような表現は
日本語にはありません。
 

言葉を追加して
無理やり表現するしかありません。
 

このため、英語の苦手な人には
感覚的に分かりにくいと思います。
 

hiro16

当然ですが…
私も分からなかったので
似たもの同士ですね!


 

英語の現在完了形と完了

現在完了形の[完了]用法を紹介します。
 

I have finished my homework.【完了】
宿題を終えました。

 

日本語にすると「~した」となるので
過去形と区別がつきません。


完了形で重要なことは
時間の幅を意識する
ということです。


[過去から現在まで]を表すのが
現在完了形です。
 

「~した」と訳していますが
昔話ではなく今の話です。
 

これに対して、
過去形ならば[過去の一点]のみを表します。
 

I finished my homework.
宿題を終えました。

日本語に訳すと
過去形も現在完了形も
「~した」になるので
区別がつきません。
 

この文章からは
いつなのかは判断できませんが、
過去のどこかの時点の終わった話です。
 

ということで、
使う側が意識する必要があります。
 

例えば外国の上司に報告するとき
単に「終わったよ」伝えるなら
過去形を使ってもよいです。
 

I finished the work.【過去形】
私は作業が終わりました。

これで全然OKだと思いますが、
現在完了形を使うと
次のようになります。
 

I have finished the work.【現在完了形】
私は作業が終わりました。

これだと時間の幅のニュアンスを
伝えられます。
 

過去のある時点から作業を始めて
今終わりました!という感じです。
 

ちなみに、
 

私は宿題を終えました。
私は宿題が終わってしまった。
私は宿題を終えた。

この3つは英語にすると全部同じです。
 

このため、日本語の言い方は、
あまり関係ないと言えます。


現在完了形は、
このような日本語の語尾の違いを
あらわす表現方法ではなく
[時間の幅]を伝えるために使います。


英語初心者は、このあたりを
勘違いすることが多いと思います。
 

過去のどこかから始まって
現在までの間のことを伝えるのが
現在完了形です。
 

英語の現在完了形と経験

現在完了形を使うと経験を
表現することができます。
 

I have been to Hawaii.【経験】
ハワイに行ったことがあります。

これがハワイに行ったという事実だけを
伝えるのであれば過去形でOKです。
 

I went to Hawaii.【過去形】
ハワイへ行きました。

過去形には[経験]という
ニュアンスはありません。
 

あるのはハワイに行った
という事実だけです。
 

これでも十分伝わります。
 

英語の初級者でも、
少し余裕が出てきて、
経験というニュアンスを伝えたいとき
現在進行形を使いましょう!
 

英語の現在完了形と継続

現在完了形で[継続]のニュアンスを
伝えることができます。
 

I have lived in Osaka for three years.【継続】
3年間大阪に住んでいます。

3年前から住みはじめて現在まで住んでいます。
という時間の幅を伝えるのに使います。
 

次の2つの文章は日本語に訳すと同じです。
 

I have studied English.【現在完了形】
私は英語を勉強しました。

 

I studied English.【過去形】
私は英語を勉強しました。

過去形の場合は、
今は勉強していないことになります。
 

もし、今も勉強していれば
現在完了形になります。
 

私は英語を勉強しました。
そして今も勉強しています。
 

hiro12

というニュアンスになります。

ちなみに、ここでは[継続]
という意味合いで紹介しましたが、
英語を勉強したという[経験]
という意味にもなります。
 

この短い文章では話の前後関係が不明なので
どちらに訳すか迷ってしまいますが、
完了形の[完了][経験][継続]は
それぞれが独立しているわけではなく
関連しています。
 

英語の現在完了形と結果

現在完了形で[結果]のニュアンスを
伝えることができます。
 

The train has already left.【結果】
もう電車が出てしまった。

[完了]と近い関係です。
 

[完了]したから[結果]がある
とも言えます。
 

上記の電車の例文の場合、
鉄道会社からすると
[完了]にあたると思いますが、
利用者からすると
[結果]だと思います。
 

このように、
話者によっても異なります。


完了形は「時間の幅」を表現するので
重要なのはニュアンスです。


過去のある時点から現在までに
結果として電車が出発した
ということです。
 

[電車が入ってきて]
[待機していて]
[出発した]
 

という時間の幅が
言外に含まれています。


[電車が待っていたけど出発してしまった]
とまでは訳しませんが完了形には
そのような時間の幅が含まれます。

過去形であれば[出発した]
という事実だけをあらわします。
 

このあたりが
過去形と完了形の違いです。
 

英語の現在完了形を連文節で使うと!

現在完了形を、
実際の文章では
連文で使うことも多いです。
 

I have been to TDL, and I am looking forward to going there again.
TDLに行ったことがあって、また行けるのを楽しみにしています。

これは前半が現在完了形で
後半が現在進行形です。
 

書かれている内容は
以下のように前半が[経験]で
後半が[未来]のことを言っています。
 

[経験]+[未来]

ちなみに現在進行形で
未来の予定をあらわせます。
 

もしこれが、
[過去]+[未来]
であれば以下のようになります。
 

I went to TDL, and I am looking forward to going there again.
東京ディズニーランドに行ってきました、また行けるのを楽しみにしています。

前半で過去に行ったという
事実だけを言って、
後半は未来のことを言っています。
 

これに対して、
現在完了形を使うと
経験という意味を出せます。
 

行ったことがあって(楽しかったから)また行きたい!

というニュアンスを出せます。
 

このように現在完了形は
[完了][経験][継続][結果]を
あらわしたいときに使います。
 

ちなみに、
先ほどの例文の前半部分で・・・
 

I went to TDL, ・・・
東京ディズニーランドに行ってきました。

このように訳していますが、
[東京ディズニーランドに行ってきました。]
[東京ディズニーランドに行った。]
どちらでもOKです。
 

[行ってきました]と訳だけを見ると
現在完了形のようにも思えますが、
自分が何を伝えたいかによります。
 

日本語訳は、あまり考えず、
[過去]のことを伝えたいときは[過去形]
[経験]を伝えたいときは[完了形]
というように判断するといいですよ。
 

今回のようなケースで、自動翻訳を使うと
[過去形][完了形][進行形]などの
時制を間違えることがあります。
 

hiro5

日本語からは時制を正確に
判断できないことが
多いからです。

このようなことがあるので
英語の初級者は
文法を押さえておくことが重要です。
 

まとめ

現在完了形は以下のようなことを
あらわすときに使います。
 

現在完了形の用途

  1. 現在までの完了
  2. 現在までの経験
  3. 現在までの継続
  4. 現在までの結果

 

現在完了形の日本語訳

  1. ~しました。【完了、結果】
  2. ~したことがあります。【経験】
  3. ~しています。【継続】

 

【時制の用途】

時制 用途
現在完了形 現在までの完了
現在までの経験
現在までの継続
現在までの結果

 

【時制の時間幅】

時制 時間幅
現在完了形 現在完了形の時間幅

 

過去のどこかから始まって
現在までの間のことを伝えるのが
現在完了形です。
 

次回は過去完了形を
紹介します。