こんにちは。
四流外資系社員の
安田トーシローです。
このサイトでは、英語苦手歴20年の筆者が
上級者では気づけない英語のポイントを
ド素人目線でわかりやすく紹介します。
to不定詞って何?
という英語初心者も、
知らずに使っているのがto不定詞です。
私は英語を勉強するために机を買った。
ここで使っている[to study]が
to不定詞です。
というわけで、
ここではto不定詞について
詳しく紹介します。
※重注
to不定詞や動名詞に関して、
日本の英文法書では、
ネイティブの常識とは異なる記載が
いくつか見受けられるようです。
このサイトでは英語初心者が、
最低限の英語を使えるようになるための
暗号英語を紹介しています。
このため、独自の解釈でルールを作っており
内容の正確さより、使えるようになることを
重視しますので、この点をご了承ください。
目次
to不定詞の前に前置詞toについて
to不定詞を語る上で、
そもそも前置詞toの機能を知らないと
理解することが困難です。
- ~すること(~するため)
[to]の基本イメージは[向き]+[到達]です。
I moved from Osaka to Tokyo.
大阪から東京へ移動しました。
[to Tokyo]など[to 名詞]であれば
名詞の[向き]に[到達]すること
なので理解しやすいと思います。
私は泳ぐことが好きです。
to不定詞は[to 動詞]なので
動作という[向き]に[到達]する
ということになります。
動作という向きに到達すること[そのもの]
と考えるとわかりやすいと思います。
これは[泳ぐ行為そのもの]ということで
この単語なら[水泳]という
別の言葉がピッタリです。
泳ぐという行為そのものだから水泳で、
泳いでいる動作ではありません
to不定詞は、
動作をしていることを伝えるのではなく
動作という行為そのものを
伝えるときに使います。
これは自分で導いた理論なので
間違っているかもしれしれませんが、
暗号英語を使う上で重要なルールです。
これが分からないと、
実際に英文を考えるとき、
to不定詞と動名詞の
どちらを使ったらいいのか
わからなくなります。
英語のto不定詞について
to不定詞について紹介します。
- ~すること(~するため)
to不定詞は日本語訳にしたときに
「~するため」と訳すことがありますが
to不定詞を置く位置や使っている動詞の特徴
による結果です。
- to + 動詞の原形
toは前置詞なので
後ろには名詞が来るのが普通ですが、
動詞がくるのがto不定詞です。
to不定詞は品詞の一種かな?
と思うかもしれませんが、
動詞の一種で[準動詞]というものです。
[不定]とは[決まっていない]ということです。
何が決まっていないかというと用法(機能)です。
[名詞]と同じ機能になることもあり、
[副詞]と同じ機能になることもあり、
[形容詞]と同じ機能になることもあります。
to不定詞には3つの用法(機能)があります。
- to不定詞名詞的用法
- to不定詞副詞的用法
- to不定詞形容詞的用法
to不定詞名詞的用法は
名詞と同じ機能になります。
to不定詞副詞的用法は
副詞と同じ機能になります。
to不定詞形容詞的用法は
形容詞と同じ機能になります。
英語のto不定詞の用法
to不定詞には3つの用法があります。
- to不定詞名詞的用法
- to不定詞副詞的用法
- to不定詞形容詞的用法
ただし!
この文法も文型判断と同様に
どれに属するのか判断するのが
難しいケースがあります。
学校のテスト以外で
to不定詞の用法判断が
必要な場面はないと思います。
わからなくても特に問題ないですが、
日本人が英語を理解する上で、
名詞なのか?形容詞なのか?副詞なのか?
判断できることは重要です。
下記で1つずつ紹介します。
to不定詞名詞的用法とは
to不定詞名詞的用法は
名詞と同じような働きをします。
英語を勉強することは楽しい。
[To study English]で[英語を勉強すること]
という名詞的な役割をしています。
という文法はありますが、
ネイティブは文頭でtoを使うことに
違和感があるようで
基本的に使わない方がいいです。
英語を勉強することは楽しい。
このように動名詞なら使います。
to不定詞名詞的用法は
文頭にくるとは限りません。
英語を勉強するのは楽しい。
Itという形式主語をおいて、
実際の主語が後ろにくるパターンもあります。
to不定詞副詞的用法とは
まず副詞って何?ということですが…
名詞を修飾するのが形容詞です。
名詞以外を修飾するが副詞です。
副詞は、動詞、形容詞、副詞、文全体
などいろいろ修飾することができます。
私はドアを閉めるのを忘れた。
これは動詞[forgot]を修飾しています。
to close(閉めることを)forgot(忘れた)
というように動詞にかかっています。
驚いたことに、彼は新しい車を買った。
副詞と同様に独立して使うことができます。
to不定詞形容詞的用法とは
形容詞の働きをするのが
to不定詞形容詞的用法です。
形容詞は名詞を修飾します。
私は何か食べるものが欲しい。
この[something]は名詞の一種の代名詞で、
[to eat]が修飾しています。
私は英語を勉強するために机を買った。
[to study]が[a desk]を修飾して
[勉強するための机]になります。
[新しい机][使いやすい机]などと同様に
[勉強するための机]も
名詞を修飾する形容詞的な働きをします。
英語のto不定詞の位置
to不定詞を使う位置は大切です。
to不定詞3つの用法では
名詞用法、副詞用法、形容詞用法がありました。
ということで、to不定詞を置く位置は
名詞の位置、副詞の位置、形容詞の位置
と同じ位置におけます。
主語の位置
前述したように文の先頭のto不定詞は
使わない傾向にあります。
英語を勉強することは楽しい。
この場合は一般的には
[Studying English]
という動名詞を使います。
ただし、文法的にはあるので紹介まで!
目的語の位置
まずは例文から!
私はドアを閉めるのを忘れた。
上記の例文は第3文型ですが、
実は第1文型かもしれない文型です。
第3文型
S(主語)+V(動詞)+O(目的語)
第1文型
S(主語)+V(動詞)
この英文を見て、
一般動詞の後に前置詞のtoがきたら、
それは第3文型ではなく第1文型ではないか?
と思う人もいるはずです。
しかし、一般動詞の後にto不定詞が来たら
意味の上では第3文型に相当します。
to不定詞が名詞的な役割になっているからです。
このあたりのことを考え出すと、、
日本の英文法の説明では限界かあると
考えざるを得ません…。
[to close the door(ドアを閉めること)]
という句全体が名詞として
目的語になっていると思われます。
名詞なのでto不定詞名詞的用法になります。
次はto不定詞形容詞的用法です。
私は英語を勉強するために机を買った。
この[to study]はto不定詞形容詞的用法で
[勉強するための机]というように
机(名詞)を修飾する形容詞になっています。
補語の位置
下記の例文は第2文型です。
S(主語)+V(動詞)+C(補語)
私の希望はドアを修理することです
この[to repair]はto不定詞名詞的用法で
[修理すること]という名詞になっています。
独立した位置
カンマを付けて独立して使うことがあります。
用法で言うと、副詞的用法になります。
驚いたことに、彼は新しい車を買った。
独立不定詞とも呼ばれ、文全体を修飾します。
慣用句として覚えた人も多いはずです。
To be sure(確かに)
Needless to say(言うまでもなく)
to tell the truth(本当のことを言うと)
など挙げるといろいろあります。
英語のto不定詞は未来のことに使う?
様々な日本の文法書で、to不定詞について
[未来のこと]について使うと書かれています。
to不定詞は未来のことを指す動詞と
一緒に使うことはありますが、
未来に限定しません。
未来かどうかは、動詞や使う位置で決まります。
私は泳ぐのが好きです。
これは未来のことではありません。
私は女優になりたい。
これは未来の方向です。
このように動詞が影響します。
hope、want、promiseなど
まだ実現していないことをあらわす動詞と一緒に
to不定詞を使うことは多いです。
ですが!
動名詞は[現在または過去]、
to不定詞は[未来]
という丸暗記は危険です!
[imagine(想像する)]という動詞は
まだ実現していないことをあらわしますが
動名詞しか使えません。
このように言語には例外がつきものなので
スパッと分けられません。
ここで[forget(忘れる)]という動詞で
さらに詳しく紹介します。
まずは現在形の例文を挙げます。
彼はドアを閉めることを忘れている
現在の状況で忘れているということで
これから閉めなければならないのに忘れている
ということです。
次は現在完了形を使ってみます。
彼はドアを閉めるのを忘れた。
完了形で[have forgotten(忘れた)]
と言っているので時間軸で言うと、
閉めるタイミングは過去の時点です。
過去に閉めなかったので忘れたと言っています。
次はto不定詞を完了形で使います。
彼はドアを閉めたことを忘れている。
forgetは現在形なので今、忘れています。
[to have closed(閉めたこと)]という
完了形になっていて、既に起きた出来事で、
[ドアを閉めた]という事実を忘れています。
このように現在・過去・未来は
時制で管理されています。
動名詞は[現在または過去]、
to不定詞は[未来]
という覚え方は、
英語初心者には、すご~く危険なことです。
これでは、いざto不定詞や動名詞を
使うときに使えなくなってしまいます。
時制、5文型は最重要です。
これを理解しないと、
英語を暗号のように使うことができません。
英語のto不定詞しかとれない動詞
少し動名詞の話をします。
動名詞は[動詞+ing]を使うので
[~している]が基本中の基本です。
この動作が名詞化しているので
[~している「こと」]となります。
結果的に日本語訳にするときに
[~すること]になります。
ということは・・・
[~していること]が適さない動詞には
to不定詞は使えません。
以下がto不定詞しかとれない動詞
として有名な単語一覧です。
単語 | 意味 |
---|---|
decide | 決める |
desire | 望む |
resolve | 決意する、解決する |
refuse | 断る |
expect | 期待する |
hope | 望む |
manage | どうにか~する |
agree | 同意する |
wish | 望む |
seek | 捜す、求める |
plan | 計画する |
pretend | ふりをする |
promise | 約束する |
to不定詞しかとれない動詞には
未来のことに関する動詞が多いのも事実です。
ちなみに!
以下の動詞は、
to不定詞を取るという情報が多いですが
to不定詞をとるとは限らない動詞です。
- want「欲しいと思う」
- need「必要とする」
- learn「学ぶ、知る」
- mean「意味する」
特に[want]に関しては、
辞書に堂々と動名詞での使い方が
記載されています。
文法チェックサイトで動名詞を使っても
エラーがでませんでした。
他にもいくつかありますが
真偽のほどが不明なので…
まとめ
今回は、to不定詞について紹介しました。
ときとして、名詞的な使い方をしたり
副詞的になったり、形容詞的になったり…
使い方が定まらないのが[不定詞]です。
- ~すること(~するため)
- to + 動詞の原形
to不定詞には3つの用法があります。
- to不定詞名詞的用法
- to不定詞副詞的用法
- to不定詞形容詞的用法
次回は、前置詞・副詞byを
紹介します。