こんにちは。
四流外資系社員の
安田トーシローです。
このサイトでは、英語苦手歴20年の筆者が
上級者では気づけない英語のポイントを
ド素人目線でわかりやすく紹介します。
大雑把にいうと、
動名詞とto不定詞の違いは
ニュアンスです。
ということが意味不明な
英語初心者の方に詳しく紹介します。
まず先に答えを言ってしまうと
ネイティブは動名詞とto不定詞を
考えながら使い分けていません。
その場の状況で、
過去に記憶してる言い回しの中から
違和感のない方を選んでいる
という感じです。
日本語でも、
[そこに行った]
[そこへ行った]
この違いを説明できる日本人は少ないと思います。
その場の状況で、
過去に記憶してる言い回しの中から
違和感のない方を選んでいる
と思います。
それと一緒です。
とはいえ、
それでは日本人の英語初心者は
動名詞とto不定詞を
使えるようにならないので
ある程度のルールを決めました。
独自ルールが入っているので
間違っているかもしれませんが、
初心者が簡単に動名詞とto不定詞を
使えるようになると思います。
I like to study English.
私は英語を勉強することが好きです。
I like studying English.
私は英語を勉強することが好きです。
日本語訳にしてしまうと全く同じです。
to不定詞は[勉強する行為そのもの]
と言っています。
to不定詞は単に勉強のことを言いたいだけで
そこに動作は入りません。
動名詞は動作が名詞化したものです。
動名詞は[勉強している行為・動作]
を言っています。
勉強している行為・動作というのは例えば、
机に向かって鉛筆持って参考書を見ながら
勉強している行為です。
というわけで、
ここでは動名詞とto不定詞の違いについて
詳しく紹介します。
※重注
to不定詞や動名詞に関して、
日本の英文法書では、
ネイティブの常識とは異なる記載が
いくつか見受けられるようです。
このサイトでは英語初心者が、
最低限の英語を使えるようになるための
暗号英語を紹介しています。
このため、独自の解釈でルールを作っており
内容の正確さより、使えるようになることを
重視しますので、この点をご了承ください。
目次
英語のto不定詞と動名詞の違い
to不定詞と動名詞の違いの前に
まずは両社の基本をおさらいします。
- ~していること = ~すること
- ~すること(~するため)
基本は両社ともに「すること」です。
to不定詞は日本語訳にしたときに
「~するため」と訳すことがありますが
to不定詞を置く位置や使っている動詞の特徴
による結果です。
動名詞とto不定詞の違いを理解しないと
実際に英語で話そうとしたときに、
どちらを使うのか迷っていまい。
特に、この動名詞と不定詞は
受験英語的に暗記で覚えていると
絶対に使えるようになりません。
まずは動名詞の例文から!
私は泳ぐことが好きです。
[動詞+ing]の基本は[~している]です。
動名詞は動詞が名詞化しているので
[~している[こと]]になります。
日本語訳では
[~していること] = [~すること]
になります。
ここでは[泳ぐこと]という訳になります。
動作の行為をあらわしています。
水中でプカプカ浮かんで、
バシャバシャと泳いでいる行為
が好きというニュアンスです。
次に[to不定詞]を使って
同じ日本語訳の文章を書きました。
私は泳ぐことが好きです。
日本語にすると動名詞と同じになります。
これは前置詞toを使っており
toの基本は[向き]+[到達]です。
泳ぎという[方向]に[到達]します。
ちょっと分かりにくいかもしれませんが
[泳いでいる行為そのもの]
というと分かりやすいと思います。
動名詞と違って、動きとは無関係です。
[泳いでいる行為そのもの]=[水泳]
と言い換えられます。
単純に水泳が好きということです。
動名詞は[動詞の行為]で
to不定詞は[動詞の行為そのもの]です。
判断に迷う場合、
目的を言うならto不定詞
動作を言うなら動名詞
と考えると迷わず使えます。
※正確に言うと違いますが…!
to不定詞の特徴
to不定詞を語る上で、
そもそも前置詞toの機能を知らないと
理解することが難しです。
- ~するための
[to]の基本イメージは[向き]+[到達]です。
大阪から東京へ移動しました。
[to Tokyo]など[to 名詞]であれば
名詞の[向き]に[到達]すること
なので理解しやすいと思います。
私は泳ぐことが好きです。
to不定詞は[to 動詞]なので
動作という[向き]に[到達]する
ということになります。
動作という向きに到達すること[そのもの]
と考えるとわかりやすいと思います。
to不定詞は、
動作をしていることを伝えるのではなく
動作という行為そのものを
伝えるときに使います。
これは自分で導いた理論なので
間違っているかもしれしれませんが、
この暗号英語を理論する上で重要です。
ドアを閉めるのを忘れた。
これは、
閉めているときの動作を伝えるのではなく
閉める行為そのものを伝えるときに使います。
したがって動詞の種類によっては
to不定詞でも動名詞でも
ほぼ同じ意味になるケースもあります。
私は泳ぐことが好きです。
これは[泳ぐ行為そのもの]ということで
この単語なら[水泳]という
別の言葉がピッタリです。
泳ぐという行為そのものだから水泳で、
泳いでいる動作ではありません
私は泳ぐことが好きです。
こちらは泳いでいる行為が好き
ということになります。
このため水泳が好きなら[to swim]
水の中でバシャバシャ泳ぎまわる
動作が好きなら[swimming]
[動名詞]の特徴
一方、動名詞では[動詞ing]を使い、
これは[動作の進行]を表します。
これは一般の参考書でいうと
[~すること]と解説されています。
- ~していること = ~すること
[動詞ing]で[動作している]
になります。
[動名詞]も[進行形]も[現在分詞]も
[動詞+ing]を使いますが、
全て[動作の進行]を表します。
この基本は動名詞でも現在分詞でも
常に変わりません。
動名詞では動詞が名詞化するため
[動作していること、動作している行為]
になります。
これは一般の参考書でいうと
[~すること]という日本語訳になります。
あくまでも
[していること]が[すること]
という日本語訳になっています。
動詞[like]で説明します。
文法書では動詞likeは
動名詞とto不定詞どちらでも使える
ということになっており、
実際に文法的に通ります。
日本語で[トランプが好き]と言ったら
トランプのカードが好きなのではなく
通常はトランプで遊ぶことが好き
ということなので[plaing cards]です。
私はトランプが好きです。
トランプしていること
トランプしている行為
が好きということになります。
ババ抜きや七並べで[遊んでいる行為]が
好きということになります。
一方、to不定詞では、
私はトランプが好きです。
トランプで[遊ぶという行為そのもの]が
好きということになります。
トランプしたり、サッカーしたり
いろいろありますが中でもトランプが好き
というニュアンスなら使うかもしれません。
ちなみに、トランプのカードが好きなら
私はトランプが好きです。
cardsにtheがつかないのは
一般的な意味でのトランプだからで
特定のトランプが好きなら
[I like the cards.]
話をもとに戻すと・・・
動名詞では動詞が名詞化するため
[動作していること、動作している行為]
になります。
動名詞を使うと、
[トランプで遊んでいることが好き]
になります。
[to不定詞]と[動名詞]で意味が異なる動詞
to不定詞と動名詞で
意味が異なる動詞として
多くの参考書に登場する
有名な単語があります。
それが以下の4つ!
- try(トライする、試す)
- stop(止める、止まる)
- remember(覚えている、思い出す)
- forget(忘れる)
参考書では、
動名詞しか取れない動詞
to不定詞しかとれれない動詞
などいくつか紹介されています。
今回、この4つをとりあげた理由は
これらの単語で動名詞とto不定詞の違いを
しっかり押さえることができるからです。
try(トライする、試す)
tryという動詞は
動名詞とto不定詞の両方使えます。
- try to 動詞(試しに~してみる)
- try 動詞ing(~しようとする)
このような日本語訳で
説明されることが多いですが…。
ハッキリ言って…
この両者を見て
理解できる初心者は
いますか?
try to 動詞(試しに~してみる)
try 動詞ing(~しようとする)
ingの方は[試しに]がつかないのか?
[してみる]と[しようとする]は何が違うのか?
[試しに~してみる]
[試しに~する]
[試しに~しちゃう]
[試しにやってみる]
[試す]
[やってみる]
[しようとする]
[しようと試みる]
これらは違うのか???
と考えてしまいます。
その結果、いつまでたっても
英語が話せるようになりません。
英語を暗号のように使う場合、
細かい日本語は無視します!
細かい日本語から考えると
絶対に英文はできません。
- try to不定詞(~を試す)
- try 動名詞(~を試す)
日本語訳では一緒です、
to不定詞は行為そのものを言うため、
その行為をしたのかどうか?までは
わかりません。
特に過去形で使った場合は
両者の差が色濃くでます。
- tryed to不定詞(試そうとした…試したかどうか不明)
- tryed 動名詞(試した)
動名詞は動作です。
tryが過去形なら
確実に動作して試したことになります。
これを例文で見てみます。
tryのto不定詞
まずはtryのto不定詞から紹介します。
彼は泳ぐことをしようとした(泳ごうとした)。
ということで実際の動きは関係なく
あくまでも泳ぎそのものに
トライしたことを話しています。
動きがないので実際に
泳いだかどうか不明です。
泳ごうとしたが泳がなかった。
このような文章が可能です。
ドアに鍵をかけようとしたが、鍵が壊れていた。
迷ったら[目的]か?[動作]か?
を考えます。
※正確にはこの考えは正解ではありません。
ドアに鍵をかけるという目的を言うなら
to不定詞と考えると迷わず使えます。
tryの動名詞
これに対して、動名詞では
[動詞+ing]です。
[動詞ing]で[~している]
という動作になります。
動名詞なので動作を名詞形にすると
[(動作)していること]
[(動作)している行為]
になります。
彼は泳いでみた。
直訳的に言うと…
He tried swimming.
彼は泳いでいる動作・行為にトライした。
動作なのでパシャパシャ泳いでいる様子を
あらわしています。
tryを過去形で使うと、
実際に動作したことになります。
to不定詞は実際の行為は不明です。
動名詞は泳ぐ行為を
試したということです。
stop(止める、止める)
stopは例外中の例外の1つです。
to不定詞と動名詞で
全く違う意味になります。
stopという動詞は
自動詞と他動詞で内容が変わってしまう
という特徴があります。
- 自動詞:止まる
- 他動詞:止める
と書いても違いが分かりにくいですが・・・
自動詞とは!
自動詞は自分だけで意味が完結する動詞です。
[I stop.]で[私は止まる(立ち止まる)]
になります。
また、動詞の後ろに前置詞がくる場合
例外は多々ありますが第1文型になります。
例外は多々あります…
さらに、第1文型の動詞は自動詞です。
[I stop to不定詞]のto不定詞は
[to不定詞副詞的用法]という副詞っぽいものです。
動詞の後ろに文型と関係のない
付属品の副詞がきている形です。
他動詞とは!
一方、他動詞は目的語を必要とする動詞です。
[I stop a bicycle.]で[私は自転車を止める]
になります。
この例文は、
[S(主語)+V(動詞)+O(目的語)]
という第3文型です。
他動詞stopは[(目的語)を止める]になります。
これを大前提として例文をみてみます。
stopのto不定詞
[stop + to不定詞]の場合は
自動詞のstopになります。
stopは自動詞と他動詞で意味が変わります。
自動詞stopは[止まる、停止する]
という意味があります。
タバコを吸うために立ち止まった。
I (私は)
stoped (私は止まった、停止した)
to smoke (タバコを吸うために)
という意味になります。
次に同じ題材で動名詞を見てみます。
stopの動名詞
[stop + 動名詞]の場合は
他動詞のstopになります。
他動詞stopは[~を止める]
という意味があります。
タバコをやめた。
I (私は)
stoped (やめた、止めた)
smoking (タバコを吸うことを)
forget(忘れる)
forgetもto不定詞と動名詞で
議論される動詞として有名です。
- forgetのto不定詞は現在形・過去形で使うことが多い
- forgetの動名詞は未来形で使うことが多い
今回は、すぐに例文を見てみましょう。
forgetのto不定詞
以下は超有名な例文ですが、
ちょいちょい間違った解説を見かけるので
ここで改めて確認したいと思います。
ドアに鍵をかけるのを忘れた。
to不定詞は未来のこと
動名詞は過去のこと
を鵜呑みにしていると…
[鍵をかけるのを忘れた]がto lockなら
[鍵をかけたのを忘れた]はlockingか?
と思う人もいるかもしれません。
動名詞の[したこと]を忘れた
となると記憶障害のケースがありますが…。
理由はわかりませんが、
forgetの現在形と過去形では
to不定詞を使うことが多く、
動名詞は見かけません…。
このため、
[鍵をかけるのを忘れた]も[鍵をかけたのを忘れた]も
[to lock the door]を使います。
どうしても
[彼はドアに鍵をかけたことを忘れている]
が言いたい場合は、that節を使います。
※thatは省略しても大丈夫です。
彼はドアに鍵をかけたことを忘れている。
that以下は時制の関係で
過去形を使います。
彼はドアに鍵をかけたことを忘れた。
that以下は時制の関係で
過去完了形を使います。
forgetの動名詞
理由はわかりませんが、
forgetの動名詞は未来形で
使うことが多いです。
先にも述べたように
forgetの現在形と過去形は
to不定詞を使うことが多いです。
あなたに会ったことを忘れない。
このように、すでに経験済のことを
[けっして忘れない]という場合に
[forget + 動名詞]を使います。
私はホールで演奏を聴いたことを忘れなでいしょう。
バイリンの音色、トランペットの響き
フルートの旋律などなどを生で聴いたときの
感動をお伝えしたいとき、
動作をあらわす動名詞がピッタリです。
remember(覚えている)
この動詞の特徴以下の2つです。
- rememberのto不定詞はまだ起きていないことで使う
- rememberの過去形の動名詞は既に起きたことで使う
これは、
to不定詞と動名詞の違いで
よく言われている内容です。
しかし、全ての動詞で通用するわけではなく
動詞次第になります。
動名詞は動作なので、
動作をremember(覚えている)ということは
既に経験済ということになります。
このため[remember + 動名詞]は
過去の既に起きたことで使います。
rememberのto不定詞
[remember + to不定詞]は
まだ起きていないことで使います。
ドアに鍵をかけることを覚えています。
ドアに鍵をかけるのを忘れない。
これから鍵をかけることについて
覚えているということになります。
rememberの動名詞
[remembered + 動名詞[は
既に起きたことで使います。
ドアに鍵をかけたことを覚えています。
鍵をかけた動作を覚えていた…
ということは既に鍵をかけ終わっている
ということになります。
英語のto不定詞しかとれない動詞
[英語のto不定詞 | 用法と例文が意味不明な場合]
こちらの記事で紹介しているので
参考にしてみてください。
英語の動名詞しかとれない動詞
これを覚える意味は、
ほとんど試験対策だと思います。
学校の受験やTOEIC対策だとしても
丸暗記ではなく理由を考えながら
覚えると、さまざまな場面で対応できます。
動名詞は[過去のことをあらわす]みたいに
記載されている参考書があります。
一部その通りですが、
全ての動詞で過去のことをあらわす
というわけではありません。
が・・・
動名詞しかとれない動詞では
過去のことをあらわす動詞が多いです。
megapheps(メガフェプス)って何だ!
動名詞しかとれない有名な動詞の
先頭文字を並べて覚えやすくしたもので、
よく英語の参考書に載っています。
- mind「気にする」
- enjoy「楽しむ」
- give up「諦める」
- avoid「避ける」
- finish「終える」
- escape「避ける」
- practice「実行する、練習する」
- stop「やめる」
ただし、上述したように
stopは動名詞でもto不定詞でも使うので
なぜ、ここに入っているのか…
不明です。
下記では、
もう少し動詞の数を増やして
一覧にしました。
動名詞しかとれない動詞一覧
動名詞しかとれない動詞は以下の通りです。
単語 | 意味 |
---|---|
mind | 気にする |
enjoy | 楽しむ |
give up | 諦める |
avoid | 避ける |
finish | 終える |
escape | 避ける |
practice | 実行する、練習する |
suggest | 提案する |
consider | 熟考する |
admit | 認める |
postpone (put off) | 延期する |
miss | ~しそこなう |
imagine | 想像する |
deny | 否定する |
まとめ
今回は、動名詞とto不定詞の違い
について紹介しました。
一言で違いを伝えきれないため、
上記の文章全体がまとめです。
両者は日本語訳にしてしまうと全く同じです。
to不定詞は[行為そのもの]を言っており、
そこに動作は入りません。
一方!
動名詞は動作が名詞化したもので、
[している行為・動作]を言っています。
次回は、疑問詞と関係詞を
紹介します。