to不定詞と動名詞の違い
hiro8

こんにちは。
四流外資系社員の
安田トーシローです。

このサイトでは、英語苦手歴20年の筆者が
上級者では気づけない英語のポイントを
ド素人目線でわかりやすく紹介します。


大雑把にいうと、
動名詞とto不定詞の違いは
ニュアンスです。

 

ということが意味不明な
英語初心者の方に詳しく紹介します。
 

まず先に答えを言ってしまうと
ネイティブは動名詞とto不定詞を
考えながら使い分けていません。
 

その場の状況で、
過去に記憶してる言い回しの中から
違和感のない方を選んでいる
という感じです。
 

日本語でも、
[そこに行った]
[そこへ行った]
 

この違いを説明できる日本人は少ないと思います。
 

その場の状況で、
過去に記憶してる言い回しの中から
違和感のない方を選んでいる
と思います。
 

hiro12

それと一緒です。

とはいえ、
それでは日本人の英語初心者は
動名詞とto不定詞を
使えるようにならないので
ある程度のルールを決めました。
 

独自ルールが入っているので
間違っているかもしれませんが、
初心者が簡単に動名詞とto不定詞を
使えるようになると思います。
 

【to不定詞】
I like to study English.
私は英語を勉強することが好きです。
【動名詞】
I like studying English.
私は英語を勉強することが好きです。

日本語訳にしてしまうと全く同じです。
 

to不定詞は[勉強する行為そのもの]
と言っています。


to不定詞は単に勉強のことを言いたいだけで
そこに動作は入りません。

動名詞は動作が名詞化したものです。


動名詞は[勉強している行為・動作]
を言っています。

勉強している行為・動作というのは例えば、
机に向かって鉛筆持って参考書を見ながら
勉強している行為です。
 

というわけで、
ここでは動名詞とto不定詞の違いについて
詳しく紹介します。


※重注
 

to不定詞や動名詞に関して、
日本の英文法書では、
ネイティブの常識とは異なる記載が
いくつか見受けられるようです。
 

このサイトでは英語初心者が、
最低限の英語を使えるようになるための
暗号英語を紹介しています。
 

このため、独自の解釈でルールを作っており
内容の正確さより、使えるようになることを
重視しますので、この点をご了承ください。

 

英語のto不定詞と動名詞の違い

to不定詞と動名詞の違いの前に
まずは両社の基本をおさらいします。
 

動名詞

  1. ~していること = ~すること
to不定詞

  1. ~すること(~するため)

基本は両社ともに「すること」です。
 

to不定詞は日本語訳にしたときに
「~するため」と訳すことがありますが
to不定詞を置く位置や使っている動詞の特徴
による結果です。
 

動名詞とto不定詞の違いを理解しないと
実際に英語で話そうとしたときに、
どちらを使うのか迷っていまい。
 

特に、この動名詞と不定詞は
受験英語的に暗記で覚えていると
絶対に使えるようになりません。
 

まずは動名詞の例文から!
 

I like swimming.
私は泳ぐことが好きです。

[動詞+ing]の基本は[~している]です。
 

動名詞は動詞が名詞化しているので
[~している[こと]]になります。
 

日本語訳では
[~していること] = [~すること]
になります。
 

ここでは[泳ぐこと]という訳になります。
 

動作の行為をあらわしています。
 

水中でプカプカ浮かんで、
バシャバシャと泳いでいる行為
が好きというニュアンスです。
 

次に[to不定詞]を使って
同じ日本語訳の文章を書きました。
 

I like to swim.
私は泳ぐことが好きです。

日本語にすると動名詞と同じになります。

これは前置詞toを使っており
toの基本は[向き]+[到達]です。
 

泳ぎという[方向]に[到達]します。
 

ちょっと分かりにくいかもしれませんが
[泳いでいる行為そのもの]
というと分かりやすいと思います。
 

動名詞と違って、動きとは無関係です。
 

[泳いでいる行為そのもの]=[水泳]
と言い換えられます。
 

単純に水泳が好きということです。


動名詞は[動詞の行為]で
to不定詞は[動詞の行為そのもの]です。

判断に迷う場合、
目的を言うならto不定詞
動作を言うなら動名詞
と考えると迷わず使えます。
※正確に言うと違いますが…!
 

to不定詞の特徴

to不定詞を語る上で、
そもそも前置詞toの機能を知らないと
理解することが難しです。
 

to不定詞

  1. ~するための

[to]の基本イメージは[向き]+[到達]です。
 

I moved from Osaka to Tokyo.
大阪から東京へ移動しました。

[to Tokyo]など[to 名詞]であれば
名詞の[向き]に[到達]すること
なので理解しやすいと思います。
 

I like to swim.
私は泳ぐことが好きです。

to不定詞は[to 動詞]なので
動作という[向き]に[到達]する
ということになります。
 

動作という向きに到達すること[そのもの]
と考えるとわかりやすいと思います。


to不定詞は、
動作をしていることを伝えるのではなく
動作という行為そのものを
伝えるときに使います。

これは自分で導いた理論なので
間違っているかもしれしれませんが、
この暗号英語を理論する上で重要です。
 

I forgot to close the door.
ドアを閉めるのを忘れた。

これは、
閉めているときの動作を伝えるのではなく
閉める行為そのものを伝えるときに使います。
 

したがって動詞の種類によっては
to不定詞でも動名詞でも
ほぼ同じ意味になるケースもあります。
 

I like to swim.
私は泳ぐことが好きです。

これは[泳ぐ行為そのもの]ということで
この単語なら[水泳]という
別の言葉がピッタリです。
 

泳ぐという行為そのものだから水泳で、
泳いでいる動作ではありません
 

I like swimming.
私は泳ぐことが好きです。

こちらは泳いでいる行為が好き
ということになります。
 

このため水泳が好きなら[to swim]
 

水の中でバシャバシャ泳ぎまわる
動作が好きなら[swimming]
 

[動名詞]の特徴

一方、動名詞では[動詞ing]を使い、
これは[動作の進行]を表します。
 

これは一般の参考書でいうと
[~すること]と解説されています。
 

動名詞

  1. ~していること = ~すること

[動詞ing]で[動作している]
になります。


[動名詞]も[進行形]も[現在分詞]も
[動詞+ing]を使いますが、
全て[動作の進行]を表します。

この基本は動名詞でも現在分詞でも
常に変わりません。
 

動名詞では動詞が名詞化するため
[動作していること、動作している行為]
になります。
 

これは一般の参考書でいうと
[~すること]という日本語訳になります。
 

あくまでも
[していること]が[すること]
という日本語訳になっています。
 

hiro5

動詞[like]で説明します。

文法書では動詞likeは
動名詞とto不定詞どちらでも使える
ということになっており、
実際に文法的に通ります。
 

日本語で[トランプが好き]と言ったら
トランプのカードが好きなのではなく
通常はトランプで遊ぶことが好き
ということなので[plaing cards]です。
 

I like playing cards.
私はトランプが好きです。

トランプしていること
トランプしている行為
が好きということになります。
 

ババ抜きや七並べで[遊んでいる行為]が
好きということになります。
 

一方、to不定詞では、
 

I like to play cards.
私はトランプが好きです。

トランプで[遊ぶという行為そのもの]が
好きということになります。
 

トランプしたり、サッカーしたり
いろいろありますが中でもトランプが好き
というニュアンスなら使うかもしれません。
 

ちなみに、トランプのカードが好きなら
 

I like cards.
私はトランプが好きです。

cardsにtheがつかないのは
一般的な意味でのトランプだからで
特定のトランプが好きなら
[I like the cards.]
 

話をもとに戻すと・・・
 

動名詞では動詞が名詞化するため
[動作していること、動作している行為]
になります。
 

動名詞を使うと、
[トランプで遊んでいることが好き]
になります。
 

[to不定詞]と[動名詞]で意味が異なる動詞

to不定詞と動名詞で
意味が異なる動詞として
多くの参考書に登場する
有名な単語があります。
 

それが以下の4つ!
 

to不定詞と動名詞で意味が異なる動詞

  1. try(トライする、試す)
  2. stop(止める、止まる)
  3. remember(覚えている、思い出す)
  4. forget(忘れる)

参考書では、
動名詞しか取れない動詞
to不定詞しかとれれない動詞
などいくつか紹介されています。
 

今回、この4つをとりあげた理由は
これらの単語で動名詞とto不定詞の違いを
しっかり押さえることができるからです。
 

try(トライする、試す)

tryという動詞は
動名詞とto不定詞の両方使えます。
 

try

  1. try to 動詞(試しに~してみる)
  2. try 動詞ing(~しようとする)

このような日本語訳で
説明されることが多いですが…。
 

ハッキリ言って…
 

toshiro19

この両者を見て
理解できる初心者は
いますか?

try to 動詞(試しに~してみる)
try 動詞ing(~しようとする)
 

ingの方は[試しに]がつかないのか?
 

[してみる]と[しようとする]は何が違うのか?
 

[試しに~してみる]
[試しに~する]
[試しに~しちゃう]
[試しにやってみる]
[試す]
[やってみる]
[しようとする]
[しようと試みる]
 

これらは違うのか???
と考えてしまいます。
 

hiro7

その結果、いつまでたっても
英語が話せるようになりません。

英語を暗号のように使う場合、
細かい日本語は無視します!
 

細かい日本語から考えると
絶対に英文はできません。
 

現在形+try

  1. try to不定詞(~を試す)
  2. try 動名詞(~を試す)

日本語訳では一緒です、
to不定詞は行為そのものを言うため、
その行為をしたのかどうか?までは
わかりません。
 

特に過去形で使った場合は
両者の差が色濃くでます。
 

try

  1. tryed to不定詞(試そうとした…試したかどうか不明)
  2. tryed 動名詞(試した)

動名詞は動作です。
 

tryが過去形なら
確実に動作して試したことになります。
 

これを例文で見てみます。
 

tryのto不定詞

まずはtryのto不定詞から紹介します。
 

He tried to swim.
彼は泳ぐことをしようとした(泳ごうとした)。

ということで実際の動きは関係なく
あくまでも泳ぎそのものに
トライしたことを話しています。
 

動きがないので実際に
泳いだかどうか不明です。
 

I tried to swim, but I didn’t.
泳ごうとしたが泳がなかった。

このような文章が可能です。
 

I tried to lock the door, but the lock was broken.
ドアに鍵をかけようとしたが、鍵が壊れていた。

迷ったら[目的]か?[動作]か?
を考えます。
※正確にはこの考えは正解ではありません。
 

ドアに鍵をかけるという目的を言うなら
to不定詞と考えると迷わず使えます。
 

tryの動名詞

これに対して、動名詞では
[動詞+ing]です。
 

[動詞ing]で[~している]
という動作になります。
 

動名詞なので動作を名詞形にすると
[(動作)していること]
[(動作)している行為]
になります。
 

He tried swimming.
彼は泳いでみた。

直訳的に言うと…
 
He tried swimming.
彼は泳いでいる動作・行為にトライした。
 

動作なのでパシャパシャ泳いでいる様子を
あらわしています。
 

tryを過去形で使うと、
実際に動作したことになります。
 

to不定詞は実際の行為は不明です。
 

動名詞は泳ぐ行為を
試したということです。
 

stop(止める、止める)

stopは例外中の例外の1つです。
 

to不定詞と動名詞で
全く違う意味になります。
 

stopという動詞は
自動詞と他動詞で内容が変わってしまう
という特徴があります。
 

forget

  1. 自動詞:止まる
  2. 他動詞:止める

と書いても違いが分かりにくいですが・・・
 

hiro1

自動詞とは!

自動詞は自分だけで意味が完結する動詞です。
 

[I stop.]で[私は止まる(立ち止まる)]
になります。
 

また、動詞の後ろに前置詞がくる場合
例外は多々ありますが第1文型になります。
 

例外は多々あります…

さらに、第1文型の動詞は自動詞です。
 

[I stop to不定詞]のto不定詞は
[to不定詞副詞的用法]という副詞っぽいものです。
 

動詞の後ろに文型と関係のない
付属品の副詞がきている形です。
 

hiro1

他動詞とは!

一方、他動詞は目的語を必要とする動詞です。
 

[I stop a bicycle.]で[私は自転車を止める]
になります。
 

この例文は、
[S(主語)+V(動詞)+O(目的語)]
という第3文型です。

他動詞stopは[(目的語)を止める]になります。
 

これを大前提として例文をみてみます。
 

stopのto不定詞

[stop + to不定詞]の場合は
自動詞のstopになります。
 

stopは自動詞と他動詞で意味が変わります。
 

自動詞stopは[止まる、停止する]
という意味があります。
 

I stopped to smoke.
タバコを吸うために立ち止まった。

I (私は)
stoped (私は止まった、停止した)
to smoke (タバコを吸うために)
 

という意味になります。
 

次に同じ題材で動名詞を見てみます。
 

stopの動名詞

[stop + 動名詞]の場合は
他動詞のstopになります。
 

他動詞stopは[~を止める]
という意味があります。
 

I stopped smoking.
タバコをやめた。

I (私は)
stoped (やめた、止めた)
smoking (タバコを吸うことを)
 

forget(忘れる)

forgetもto不定詞と動名詞で
議論される動詞として有名です。
 

forgetの特徴

  1. forgetのto不定詞は現在形・過去形で使うことが多い
  2. forgetの動名詞は未来形で使うことが多い

今回は、すぐに例文を見てみましょう。
 

forgetのto不定詞

以下は超有名な例文ですが、
ちょいちょい間違った解説を見かけるので
ここで改めて確認したいと思います。
 

I forgot to lock the door.
ドアに鍵をかけるのを忘れた。

to不定詞は未来のこと
動名詞は過去のこと
を鵜呑みにしていると…
 

[鍵をかけるのを忘れた]がto lockなら
[鍵をかけたのを忘れた]はlockingか?
と思う人もいるかもしれません。
 

動名詞の[したこと]を忘れた
となると記憶障害のケースがありますが…。


理由はわかりませんが、
forgetの現在形と過去形では
to不定詞を使うことが多く、
動名詞は見かけません…。

このため、
[鍵をかけるのを忘れた]も[鍵をかけたのを忘れた]も
[to lock the door]を使います。
 

どうしても
[彼はドアに鍵をかけたことを忘れている]
が言いたい場合は、that節を使います。
※thatは省略しても大丈夫です。
 

He forgets that he locked the door.
彼はドアに鍵をかけたことを忘れている。

that以下は時制の関係で
過去形を使います。
 

He forgot that he had locked the door.
彼はドアに鍵をかけたことを忘れた。

that以下は時制の関係で
過去完了形を使います。
 

forgetの動名詞

理由はわかりませんが、
forgetの動名詞は未来形で
使うことが多いです。
 

先にも述べたように
forgetの現在形と過去形は
to不定詞を使うことが多いです。
 

I’ll never forget seeing you.
あなたに会ったことを忘れない。

このように、すでに経験済のことを
[けっして忘れない]という場合に
[forget + 動名詞]を使います。
 

I will never forget listening to the performance in the hall.
私はホールで演奏を聴いたことを忘れなでいしょう。

バイリンの音色、トランペットの響き
フルートの旋律などなどを生で聴いたときの
感動をお伝えしたいとき、
動作をあらわす動名詞がピッタリです。
 

remember(覚えている)

この動詞の特徴以下の2つです。
 

rememberの特徴

  1. rememberのto不定詞はまだ起きていないことで使う
  2. rememberの過去形の動名詞は既に起きたことで使う

これは、
to不定詞と動名詞の違いで
よく言われている内容です。
 

しかし、全ての動詞で通用するわけではなく
動詞次第になります。
 

動名詞は動作なので、
動作をremember(覚えている)ということは
既に経験済ということになります。
 

このため[remember + 動名詞]は
過去の既に起きたことで使います。
 

rememberのto不定詞

[remember + to不定詞]は
まだ起きていないことで使います。
 

I remember to lock the door.
ドアに鍵をかけることを覚えています。
ドアに鍵をかけるのを忘れない。

これから鍵をかけることについて
覚えているということになります。
 

rememberの動名詞

[remembered + 動名詞[は
既に起きたことで使います。
 

I remembered locking the door.
ドアに鍵をかけたことを覚えています。

鍵をかけた動作を覚えていた…
ということは既に鍵をかけ終わっている
ということになります。
 

英語のto不定詞しかとれない動詞

[英語のto不定詞 | 用法と例文が意味不明な場合]
こちらの記事で紹介しているので

hiro16

参考にしてみてください。

英語の動名詞しかとれない動詞

これを覚える意味は、
ほとんど試験対策だと思います。
 

学校の受験やTOEIC対策だとしても
丸暗記ではなく理由を考えながら
覚えると、さまざまな場面で対応できます。
 

動名詞は[過去のことをあらわす]みたいに
記載されている参考書があります。
 

一部その通りですが、
全ての動詞で過去のことをあらわす
というわけではありません。
 

が・・・
 

動名詞しかとれない動詞では
過去のことをあらわす動詞が多いです。
 

megapheps(メガフェプス)って何だ!

動名詞しかとれない有名な動詞の
先頭文字を並べて覚えやすくしたもので、
よく英語の参考書に載っています。
 

  1. mind「気にする」
  2. enjoy「楽しむ」
  3. give up「諦める」
  4. avoid「避ける」
  5. finish「終える」
  6. escape「避ける」
  7. practice「実行する、練習する」
  8. stop「やめる」

ただし、上述したように
stopは動名詞でもto不定詞でも使うので
なぜ、ここに入っているのか…
不明です。
 

下記では、
もう少し動詞の数を増やして
一覧にしました。
 

動名詞しかとれない動詞一覧

動名詞しかとれない動詞は以下の通りです。
 

単語 意味
mind 気にする
enjoy 楽しむ
give up 諦める
avoid 避ける
finish 終える
escape 避ける
practice 実行する、練習する
suggest 提案する
consider 熟考する
admit 認める
postpone (put off) 延期する
miss ~しそこなう
imagine 想像する
deny 否定する

まとめ

今回は、動名詞とto不定詞の違い
について紹介しました。
 

一言で違いを伝えきれないため、
上記の文章全体がまとめです。
 

両者は日本語訳にしてしまうと全く同じです。


to不定詞は[行為そのもの]を言っており、
そこに動作は入りません。

一方!


動名詞は動作が名詞化したもので、
[している行為・動作]を言っています。

次回は、疑問詞と関係詞を
紹介します。