こんにちは。
四流外資系社員の
安田トーシローです。
このサイトでは、英語苦手歴20年の筆者が
上級者では気づけない英語のポイントを
ド素人目線でわかりやすく紹介します。
前置詞inの基本イメージは
[(空間の)内部]です。
基本はこれだけです。
えっ!
inは「~の中」だろ!?
と思うかもしれません・・・
日本語訳にすると[~の中]になりますが
それで覚えると間違います。
【〇】on the train
電車の中
電車のように歩ける空間の場合は
[接触]をあらわすonを使い、
電車の床に接触していることを意味します。
inは[空間内部]なので、電車の中で
映画ミッションインポッシブルのように
床に接触せず、頑張って浮いているなら
in the trainで大丈夫だと思います。
とはいえ・・・
車の中
車のように囲まれた空間
というイメージがある場合は、
inを使います。
というわけで、
ここでは前置詞[in]について
詳しく紹介します。
目次
英語の前置詞inの基本イメージ
英語の前置詞inは
中学の英語で習う簡単な単語です。
ところが日本人の英語初心者は
全く理解できていないことが多いです。
inの基本的な意味から確認します。
- (空間の)内部
これ1つです。
訳では「~の中」となりますが、
内部にいることを指しています。
inは様々なものの内部をあらわせます。
[in the box(箱の中に)]のような
四方八方が囲まれた空間の中や、
[in the city(街の中に)]のような
明確に囲まれていない場合もあります。
この内部空間のことです。
訳は様々なケースがあり、
全てのパターンの訳し方を覚えるのは
効率的ではありません。
とはいえ、inが使われる場面として
下記のようなケースがあります。
- 空間内部
- 年・月
- 範囲
- 限定
- 道具
- 着用
これだと意味不明だと思いますので
それぞれ例文で紹介します。
英語の前置詞inの例文
前置詞inの具体的な例文を含めて
以下で紹介していきます。
英語初心者はonよりinの方が
理解しやすい思います。
in:空間内部/場所の内部
「どこどこに居る」という場合は
[in]を使います。
彼は日本に住んでいる。
大阪やアメリカなど場所に居る
というのはinを使います。
彼女は車に乗った。
車のような空間をイメージできる
比較的狭いスペースはinを使います。
同じ乗り物でもバスや電車のような
中で歩くことができるような乗り物は
onを使います。
彼女はバスに乗った
[in]だとバスの中の空間に
フワフワ浮かんでいるイメージになります。
英語の感覚では、
バスや電車は床の上に接しているイメージ
になるようで[on]を使います。
in:空間内部/状況・状態の内部
状態や状況の中にいるケースで
[in]が使われます。
急いで
ある急いだ状況の壁という囲まれた内部にいる
というイメージです。
この曲に惚れ込んでいます。
これもloveという状況の内部にいます。
in:空間内部/東西南北
inは空間の内部を指しますが、
方向をあらわす場合も使います。
盗賊は東の方に財宝があるという噂を聞いた。
その方向に行け
このような東西南北や方向はinを使います。
東西南北の場合は、
東や西という空間の内部という
感覚があると思われます。
普通に方向を指す場合は
[to]や[toword]や[into]を使います。
彼は仕事に行った。
彼は洞窟の方に行った。
彼は洞窟の中に入った。
in:空間内部/~中
これも上記で紹介した[状況・状態の内部]ですが、
説明が必要なので独立させました。
そのプロジェクトは進行中です。
彼は授業中に居眠りしていた。
[in progress(進行中)]
[in class(授業中)]
のように[~中]と訳しています。
[on]を学んだ人からすると
[~中]は[on]では???と思うはずです。
[on a diet(ダイエット中)]
[on sale(販売中)]
のような語句です。
が、しかし!
英語ではこの表現になります。
言語の場合は、
理由よりも言い慣れているかどうか
の方が強いです。
ニュアンス的に「~中」の内容が
見えにくい場合は[in]を使うという
考えもあるようですが、確実な話ではありません。
inだと囲まれてる内部に入っているので
見えにくいということだと思います。
[ダイエット(diet)]は見てわかりますが
[進行状況(progress)]は分かりにくい…。
とはいえ、共通認識としては
みんながinを使うから使っている
ということが多いです。
覚えるしかありません!
彼は礼拝中です。
この場合は、
[礼拝という状態の内部]にいるから
[礼拝中]になるので
[in]の基本を知っていれば理解できます。
なお、絶対に[on]を使わないわけではなく、
使っても別の意味になることが多いです。
進捗状況のデータ
in progressで[進行中]
on progressで[進捗に関して]
onの基本イメージは[接触]なので
[進捗]という状況に接触してるので
[進捗に関して(接して)]となります。
文全体が不明なので言いきれませんが
このように訳すことが多いはずです。
in:年・月
inの後に時間をあらわす単語と共に使います。
2010年に
2月に
夏に
朝
[朝という時間帯の中]
という感じですが、
特定の朝だと変わります。
月曜の朝
日と曜日は[on]を使います。
2月2日に
特定の日になるとonを使います。
30代にタバコをやめました。
inとthirtiesの間に所有格のmyが
入るところは要注意です。
若いころ
年や月のように
範囲がある期間はinを使い、
日や曜日はonを使います。
in:年・月(2)
ここでも時間のinを紹介しますが、
[~後][~たてば][のうちに][の間]
というケースで使います。
二、三日後に引っ越します。
3カ月後に引っ越します。
30分後にターミナルに到着します。
上記例文はいずれも「以内」と
訳してしまいそうですが、
[~後][~たてば][のうちに][の間]
というニュアンスになります。
日本語訳では「以内」でも
間違いではないケースもあります。
辞典weblioでは[米口語ではしばしば
withinと同義に用いる]と書かれています。
ただし、基本的には、
例えば[in three months(3カ月で)]は
[以内]とも[以上]とも言っていないうえ、
[3カ月という空間の内部]で
というスタンスになります。
その結果、[3カ月で][3カ月後][3カ月たてば]
のような訳になります。
私は2年間筋トレをしていない。
ここでは[in two years]で[2年の間]
という訳になっています。
完了形で期間をあらわすのに[for]を使いますが、
[in]を使うこともあります。
当然、[for]でも文法的に合っていますが、
ニュアンスが違います。
私は2年間筋トレをしていない。
[for two years]の文は
[2年という空間の中で(一度も)筋トレしていない]
[for two years]の文は
[2年の間ずっと筋トレしていない]
というニュアンスになります。
このため、下記ような表現もあります。
2年で1度しか運動していません。
このように[期間の中で何回か]を
あらわすときに[in]を使うことがあります。
[for two years]は[2年間ずっと]なので
[×2年間ずっと1回]というおかしな文になるため
ここでは使えません。
下記のような表現もあります。
2日に1回
in:範囲・限定
すぐ上で紹介したことと
説明がダブリますが、
[2日に1回]は2日という範囲に
限定されています。
2日に1回
inの基本は[空間の内部]なので
説明はダブルことが多くなります。
空間内部ということから
範囲が限定されるという方向に発展します。
これらの服はサイズが異なります。
[サイズという範囲の中で]
というニュアンスです。
ということは、
サイズ以外のデザインや色などは
同じかもしれません。
inという空間の内部は
範囲が限定されています。
これらの服にはサイズ違いがあります。
[come in]をイディオムで覚えている人は
[入る]という日本語だな?
と思ってしまうかもしれませんが、
それだとこの文章は訳せません。
音楽に興味があります。
音楽という空間の内部に
範囲を限定して興味があるということです。
長さ1メートル
英語初心者が自分から話す場合は
[1 meter length]でよいと思いますが、
[1 meter in length]のように
inを付けるケースがあります。
I came into view of a tea field.
私はお茶畑が視界に入った
in:道具
これは[空間の内部]や[範囲・限定]で
説明がつきますが、あえて単独で
紹介しています。
write with a pencil
鉛筆で書く
[鉛筆の中で書く]のではなく
鉛筆という範囲に限定して書く
ということです。
[in pencil]には[a]や[the]の冠詞がありません。
[鉛筆で書く空間内部で]
[鉛筆という範囲で]
[鉛筆という世界で]
みたいな感じで、
目の前に置かれた一本の鉛筆
という意味ではなくなります。
まるで白黒写真のような絵があり、
「えっ!これ鉛筆で書いたの?」
みたいなときのニュアンスが
分かりやすいかと思われます。
[with a pencil]は、
[(具体的な一本の)鉛筆を使って]になり
[a]などの冠詞が必要になります。
とても分かりにくいですが
覚えるしかありません…。
英語で書く
これも鉛筆と同様で、
[英語という範囲に限定した中で…]
のような考え方になります。
私は油絵で絵を描きました。
やはりoilsには冠詞は付きません。
[道具]というと[on]にも
同様の機能があります。
私はコンピューターで絵を描きました。
onは[a、an]か[the]の冠詞が付きます。
[on]なのでパソコンに接触して
というニュアンスになります。
私はその映画をテレビで見た。
[on TV]はテレビで見たと言いたいだけなので
冠詞はありません。
[特定のそのテレビで見た]は[on the TV]です。
[TV]や[パソコン]は
[on]接触
[鉛筆]や[英語]や[油絵]は
[in]空間内部、範囲
どの前置詞を使うのか、
厳密に追及するより慣れるのが一番です。
in:着用
[in]の中でも難しいのが着用のinです。
青い服を着た男性がこちらに来た
[a man in blue]で[青い服を着た男性]
という意味をあらわします。
服という単語は出てきませんが、
[in blue]で青い空間の内部に
どっぷりつかっているということで
[青い服を着た]となります。
青いネクタイの男性
男性が青いネクタイの中に入っている
というわけではなく、
着用しているということです。
ジーンズを着た男性
男性がシーンズの中に入っている
ということでも意味は通りそうですが、
着用しているということです。
英語の前置詞inはイディオムで覚える
イディオムで覚える場合、
日本語に訳すのが難しいイディオムを
覚えるようにするとよいです。
基本のニュアンスを知っていれば
意味が想像できるものは
無視してよいと思います。
in advance:前もって、あらかじめ
advanceは[進める]という動詞ですが
名詞で[前進]という意味になります。
前進という状況の内部にいる
ということで[前もって]になります。
私は前もって傘を持ってきた
このような使い方もありますが、
外資系企業では下記のよう文章を
メール文で多用するかもしれません。
よろしくお願いします。
相手に作業をお願いするときに先に感謝します。
in a circle:輪になって、円形に
英語初心者は、
[in a circle]を[円の中]と
訳してしまいがちですが違います。
輪になって踊ろう
[in]の基本は[空間の内部]なので
円形の空間を意識する必要があります。
in a circleでは、
[円形の空間を形どって]的な感じになり、
結果として[輪になって]という訳になります。
人々が円の形に並んで踊るという意味です。
ちなみに、球や円柱は下記の単語です。
球(sphere)
玉(ball)
円柱(cylinder)
球状の物体が飛んでいた。
日本語だと円と球が
ごちゃまぜになるときがありますが
英語の円は輪です。
in a line:1列に
[線の中]と訳してしまいたくなりますが、
それだと下記例文の意味が成立しません。
蟻が一列に並んで移動している。
[線の空間の内部]に蟻がいるイメージで
蟻が並んでいる様子をあらわしています。
ちなみに、
日本語の[線の中]は[線の内側]の意味なので
[Inside the line]になります。
この場合、特定の線を指すので
[a]ではなく[the]を使っています。
列の内側でお待ちください。
その他のイディオム
上記以外にも、
覚えておいた方がよさそうな
イディオムがあるので紹介します。
イディオム | 意味 |
---|---|
be versed in | に精通している |
consist in | ~にある、~に存在する |
give in (to) | (~に)屈する |
in addition (to) | (~に)加えて |
in a word | 要するに、ひとことで |
in need | 困ったときに、必要なときに |
in charge of | ~の担当の |
in case of | ~の場合は |
in person | 本人 |
in front of | ~の前で |
in fact | 実は、実際は |
in practice | 実際上 (practice: 実践) |
in time | 間に合って |
in no time | すぐに |
in spite of | にもかかわらず |
in terms of | ~の点から、~の立場で |
in vain | 無駄に、むなしく (vain: 無駄な、無益な) |
keep in touch | 連絡を取り合う |
set in | 始まる (≒ある状態に置かれる) |
in a while | ときどき、たまには (while: しばらくの間) |
major in | ~を専攻する |
persist in | 固執する |
英語の前置詞inとinsideとintoの違い
inとよく似た単語がinsideです。
inは[空間の内部に]という意味で使用され、
箱の内部のような壁がある空間でも、
街の内部のような壁がない空間でも可です。
[in May(5月に)]
[in 2022(2022年に)]
のような物理的な空間以外にも使います。
これに対して!
insideはハッキリと区切りがある[内側に]です。
「ドアの内側」「線の内側」などの
内側か外側かを指し示すときに使い、
空間は関係ありません。
また!
intoは[in(中)] + [to(~へ)]で、
その方向への動作を伴います。
- in(内部)※空間の内部、物理的な壁は関係なし
- inside(内側)※明確な対象の内側
- into(中に)※中に向かう動作を伴う
以下で例文を記載します。
inについて
部屋の中でお待ちください。
[~の中に]という日本語訳になりますが、
[空間内部に]という感じの単語です。
bsp;
insideについて
Please wait inside the door.
ドアに対して内側か?外側か?
というケースで使います。
何かの区切りの内側ですが、
日本語訳では必ずしも[側]を使わず
[中に][中で]などinと同じになります。
ということで!
日本語から英訳する場合は
空間の内部のことなのか
何かの内側のことなのか
意識しないと間違えます。
intoについて
彼は映画館に入っていった
〇〇に行く
〇〇に来る
など動作を伴います。
英語の前置詞inはニュアンスも大事
前置詞は状況によって変わります。
私は椅子に座った。
椅子に背もたれがあって、
中に座っているようなタイプなら
inを使います。
inは椅子の空間内部に居る感じのときです。
一方!
私はスツールに座った。
スツールは背もたれのない
1人掛けの椅子です。
この場合は椅子の上に座ることになるので
inではなくonを使います。
stoolではなくchairの場合でも
上に乗ってるだけのような場合は
onを使います。
onの基本イメージは[接触]なので
体の一部が接してるだけ
のような椅子で使います。
このように状況によって違うので、
特に翻訳サイトを利用して英訳する場合は
注意が必要です。
英語の副詞inについて
inは前置詞のイメージが強いですが、
副詞というケースもあります。
前置詞と副詞の違いは
後ろに名詞がくるのが前置詞です。
【前置詞】on + 名詞
【副 詞】on + 名詞以外
名詞以外とは副詞、前置詞、動詞などです。
前置詞は名詞を修飾しますが
副詞は名詞以外を修飾します。
副詞onも基本イメージは[空間内部]です。
- 内部
- 家
- 到来
副詞in:内部
副詞の[in]でも前置詞同様に
[内部]が基本です。
どうぞ入ってください。
さあ入って!
まず、前置詞は後ろは名詞がくるので
基本的に前置詞で終わる文章はないため、
これが副詞だと察することができます。
※疑問詞・関係詞の文章では、
文法を無視して前置詞で終わるケースもあります。
また、inのあとにonが来ていますが、
前置詞の後ろは名詞がくるので、
onがくるということはinも副詞だと推測できます。
[on]の記事の[副詞on]のところで
紹介していますが、
[come on]で下記の意味があります。
やってくる
[Come on in!]を直訳すると
[come(来る)on(こちらに)in(内部へ)]
という感じで人を招きいれるときの表現です。
この副詞onは[方向(先へ、こちらへ)]をあらわし、
onの使い方の中でも難しいタイプです。
onの記事を参考にしてみてください。
副詞in:家
副詞のinは単独で
建物の内部をあらわします。
中で食べましょう。
家で食べましょう。
イートイン(店内)で食べましょう。
在宅、家などを意味しますが、
食べ物の場合は会話内容によっては
[店内]のイートインを意味することもあります。
彼女は家です!
彼女は在宅です!
この反対は下記になります。
彼女は外出中です。
会話の内容によって[in]や[out]が
オフィスのケースも考えられます。
副詞in:到来
副詞inで時期が到来することをあらわします。
今、電車が入っています。
通常は、英語初心者なら
下記のような文を考えると思います。
The train has come.
果物など季節でもinを使います。
今、スイカの季節です。
範囲の中に入ってくることから
[到来]という意味を出します。
英語の形容詞inについて
inには形容詞の機能もありますが、
あまり見かけません。
形容詞のinも基本イメージは
[(空間の)内部]です。
形容詞の限定用法として
使われています。
形容詞の限定用法とは
名詞を制限する使い方で、
[a cute puppy(かわいい子犬)]
のような形です。
ただの子犬ではなく、
かわいい(cute)子犬(puppy)というように
子犬を限定しています。
冠詞 + in + 名詞
冠詞はa、an、theのことです。
形容詞in:内部
まずはinの基本からです。
形容詞のinも基本イメージは
[(空間の)内部]です。
an inpatient
入院患者
そもそも[inpatient]でも
入院患者という意味の単語です。
形容詞in:流行
次は、ちょっと想像しにくいですが、
[流行]という意味のinです。
この冬の流行色は黒です。
こんな文章、日本の翻訳機でも
出てこないかもしれません。
強いて言えば[状態中]のinの仲間でしょうか?
前置詞inを使ったイディオムで言うと、
[be in fashion]で[流行る]
というものがあります。
この冬はタートルネックが流行っている。
[fashion(流儀、流行)]という単語に、
[状態中]の前置詞inがついて[流行中]
になります。
ビックリなことに、
[fashion]を省略しても
流行の意味をだせます。
タートルネックが流行っている。
まとめ
今回は、前置詞・副詞inについて
紹介しました。
inの基本的な意味は
以下の通りです。
- (空間の)内部
inが使われる場面として
下記のようなケースがあります。
- 空間内部
- 年・月
- 範囲
- 限定
- 道具
- 着用
日本語訳では「~の中」となりますが、
(空間の)内部にいることを指しています。
onは前置詞だけでなく
副詞onもあります。
- 内部
- 家
- 到来
次回は、atを
紹介します。