こんにちは。
四流外資系社員の
安田トーシローです。
このサイトでは、英語苦手歴20年の筆者が
上級者では気づけない英語のポイントを
ド素人目線でわかりやすく紹介します。
atとinとonの違いが
さっぱりわかりません!
という英語初心者に
atの詳細をまとめました。
彼は京都にいます。
彼は京都にいます。(※地図を指しながら)
このように前置詞を変えても文章が成立します。
前置詞は日本語の助詞(てにをは)
だと思っていると
訳すことができなくなります。
同じ「京都に」なのに
[in]を使ったり[at]を使ったりします。
[in]は空間内部をあらわし、
[at]は点をあらわします。
地図上で京都という一点を指す場合なら
[at]を使います。
ここでは前置詞[at]について
詳しく紹介します。
目次
英語の前置詞atの基本イメージ
英語の前置詞atは
中学の英語で習う簡単な単語です。
ところがいざ使うとなるとinやonとの違いが
理解できていないことが多いです。
atの基本的な意味から確認します。
- 点
この1つです。
[at]は[一点]をあらわします。
日本語訳では[~という点において]
という[点]が基本イメージです。
当然ですが、全てがこのパターンで
訳せるわけではありません。
[in]が広い範囲の[内部]を表すのに対して
[at]は狭い範囲の[一点]をあらわします。
前置詞は日本語の助詞[てにをは]
ではないため、訳が[に]や[て]などとは
決まっていません。
とはいえ、訳す前の考え方として
下記のような内容が参考になると思います。
- 点
- 場
- 従事中
- 状態中
- 時刻
それでは、具体的に紹介します。
英語の前置詞atの例文
具体的な例文を含めて
以下で紹介していきます。
[at]の基本イメージは[点]
[in]の基本イメージは[空間内部]
[on]の基本イメージは[接触]
このような違いがあり、
どれを使うかは、
そのときのニュアンスで変わります。
at:点
まずは[at]の基本[点]から紹介します。
とにかく、
[at]は範囲が狭く、
ポイントを指すときに使います。
自己責任で決めました。
自己責任という点(ポイント)で決めるので
atを使います。
次はスピードです。
チーターは時速100キロで走ります。
これも時速100キロという一点なので
atを使います。
次は[方向]です。
空を見ろ。
私を見て。
辞書では、このようなatの使い方は
[方向]という区分に入ることがあります。
[点]や[場]と[方向]の区別がつきにくいので
あえて複雑に独立させる必要もないと思い
[点]の中に入れました。
次は[感情の原因]で、感情表現の動詞と一緒に
使われることが多いです。
彼はその知らせに喜んだ。
この[at]も結局は[点]で
[ニュースという点において喜んだ]
ということになります。
at:場
英語初心者がよく知っている[at]は
場所や場面を指すときに使うatだと思います。
[at]は[点]や[場]をあらわしますが、
両者の区別は難しいです。
既に上述した[点]の例文で
[場]を説明している…
とも言えます。
私は交差点で止まりました。
東京駅で乗り換えてください。
前置詞は会話の内容によって変わるため
文法の規定だけでは語れません。
次も場のatですが・・・
同じ日本語訳の英文を使って、
inとatでニュアンスの違いを比べます。
一点を指すときは[at]ですが
広い場所を指すときは[in]を使います。
彼は京都にいます。
ところが、地図を見ながら
「彼はどこにいるの?」
「ここだよ、京都!」
というように地図の一点を指しながら
会話するとしたら[at]も使えます。
彼は京都にいます。(※地図を指しながら)
文法上では間違っていそうでも
会話上は[at]を使います。
これはニュアンスが違うからで、
京都の中にいるという意味ではなく
京都という場所(点)にいる
という意味になるからです。
英語は常にニュアンスやシチュエーションで
使う単語が変わります。
この点が自動翻訳では難しいので
ある程度は自分で考える必要があります。
at:従事中
[場]との区別が難しいですが、
日本語で[~中]と訳せる[at]です。
彼女は仕事中です。
彼女は夕食中です。
このように[場]は物理的な場所だけでなく
場面のときもあります。
他にも似たような例文があります。
She is at the school.
She is in the school.
彼女は学校にいます。
She is in school.
彼女は学生です。
これはどれが正解とかいう話ではなく
シチュエーションが異なります。
[She is at school.]は
schoolに冠詞がないので学校教育
という[従事中]になり[授業を受けている]
[授業中]というニュアンスになります。
[She is at the school.]は
the schoolで[特定のその学校]にいる
という[場]になります。
[She is in the school.]は
in the schoolで[(特定のその)学校内にいます]
という感じで建物内部に居ることを指しますが、
[その建物]はthatを使って[that school]で
[She is in that school.]とも言います。
[She is in school.]は
schoolに冠詞がないので
school[学校教育]のin(空間内部)
にいるというニュアンスになり、
[学校教育中=学生]という意味になります。
関連して[所属]のatを紹介します。
これは[従事中]で説明できるので
あえて独立させていません。
彼女は東京大学の学生です。
東京大学に在学中。
直訳すると
[彼女は東京大学の学生です]になりますが、
ニュアンスとしては
[東京大学に在学中]という[従事中]の[at]です。
本来の所属は[of]であらわします。
彼女は東京大学の学生です。
東京大学に在籍中。
[at]が[従事中]の意味で[在学中]に対して
[of]が[所属中]の意味で[在籍中]です。
at:状態中
[状態中]は[従事中]との区別が難しいですが、
やはり日本語で[~中]と訳せる[at]です。
私たちは平和です。
peace(平和)という[場]を指しています。
[状態中]も[場]で説明できてしまいます。
[場]は[点]という見方もできます。
ということで、
[at]の基本中の基本は[点]です。
その国は戦争中です。
at:時刻
[at]はピンポイントの時刻を
あらわすときに使います。
朝7時に起きます。
このお店は9時開店です。
[at]だけでなく[in]も[on]も
時をあらわす前置詞として使います。
[at]は時刻
[on]は日、曜日
[in]は週、月、年
[at]の基本は点なので
ピンポイントの時刻を指します。
[on]は接触なので日・曜日など
スケジュール帳の「この日」というように
接触できるケースで使います。
[in]は空間内部なので今年や今月など
広い範囲を指すときに使います。
このあたりは夜間は暗い。
朝はコーヒーを飲みました。
夜は[at]で朝は[in]???
というわけではありません!
ニュアンスと期間の長さが違います。
[at night]は夜を一点ととらえて
朝昼夜の中の夜ということで
atを使っています。
[in the morning]は朝といっても
幅広く[午前中]という期間を
あらわしています。
英語の前置詞atはイディオムで覚える
イディオムで覚える場合、
日本語に訳すのが難しいイディオムを
覚えるようにするとよいです。
基本のニュアンスを知っていれば
意味が想像できるものは
無視してよいと思います。
イディオム | 意味 |
---|---|
at all | 少しも、少しでも |
at a time | 一度に |
at one time | 一度に、かつては |
at all times | いつも |
at any time | いつでも |
at times | ときどき |
at once | すぐに |
all at once | 突然 |
at ease | 気軽に、休め |
at any cost/price | 金をいくら出しても |
at the cost of | ~を犠牲にして |
at hand | 手元に |
at heart | 心の中では |
at large | 全体の、野放しで |
at the mercy of | なすがままに |
意外と訳しにくい表現があると思います。
まとめ
今回は、前置詞atについて
紹介しました。
atの基本的な意味は
以下の通りです。
- 点
日本語への訳の考え方は
以下の通りです。
- 点
- 場
- 従事中
- 状態中
- 時刻
具体的な日本語への訳し方は
文章によって異なるため、
[~に]といった固定的な覚え方では
邪魔になることがあります。
次回は、前置詞ofを
紹介します。