こんにちは。
四流外資系社員の
安田トーシローです。
このサイトでは、英語苦手歴20年の筆者が
上級者では気づけない英語のポイントを
ド素人目線でわかりやすく紹介します。
名詞なら何となく判断できるけど
形容詞ってよくわからない!
という英語初心者向けに!
わかりやすく紹介します。
形容詞には使い方(用法)が
2つあります。
下記は[interesting]という形容詞を使って
映画について説明している文です。
I saw an interesting movie.
私は面白い映画を見た
an [interesting] movie
[面白い]映画
というように映画という名詞を
限定するのが限定用法です。
面白い、退屈な、わくわくする
など様々な映画の中から
[面白い映画]と限定しています。
次に!
That movie is interesting.
その映画は面白い。
その映画は[面白い]と
主語を説明するのが叙述用法です。
このように、
ここでは形容詞の2つの用法を
詳しく紹介します。
目次
英語の形容詞の用法は2つ
英語の形容詞の使い方は
意外と奥が深いです。
文法的に形容詞の用法は
大きく分けて2つあります。
- 限定用法
- 叙述用法
I saw an interesting movie.
私は面白い映画を見た
That movie is interesting.
その映画は面白い。
形容詞の分け方によっては
他にもいろいろあります。
用途で分けると、
尺度形容詞
評価形容詞
数量形容詞
性質形容詞
などなど。
ここでは文法的に用法という意味で
限定形容詞と叙述形容詞を
それぞれ詳しく紹介します。
英語の形容詞の限定用法とは
まずは形容詞の限定用法を
紹介します。
限定用法の形容詞は
名詞の直前に置かれて
名詞の意味を限定します。
例えば「川」という名詞の前に
[大きな][小さな]といった形容詞を
追加して[大きな川]にすれば、
どのような川なのか限定できます。
このような形容詞の用法は
限定用法と呼ばれています。
限定形容詞の例文
形容詞の限定用法は
名詞を限定します。
以下に2つの似たような例文を記載しました。
この街には美しい小川があります。
この街には濁った川があります。
2つの例文の違いは
a beautiful river
a muddy river
だけです。
river(川)という名詞に対して
[美しい]川
[濁った]川
というように川の範囲を限定しています。
a [beautiful] riverは
川の中でも[美しい]限定で
述べています。
限定形容詞は並べて使える
限定用法の形容詞は
並べて使うことができます。
例えば!
I have a [cute] [white] dog.
このように、
[cute(かわいい)][白い(white)]
という形容詞を並べて使えます。
さらに、もう一つ
形容詞を加えると!
私は白くてかわいい小さな犬を飼っています。
こうなると、形容詞の順番は
どうなのか?
形容詞の順番?
という疑問がわくかもしれませんので、
次で紹介します。
形容詞を並べる順番
限定用法の形容詞は
並べて使うことができますが、
並べる順番がある程度決まっています。
私は白くてかわいい小さな犬を飼っています。
ここで使う形容詞は3つあります。
- cute
- little
- white
いろいろ細かい決まりがありますが
英語初心者が覚えやすいのは以下です。
- 不変的な事実の方が後
まず[cute]は人によって
評価が分かれるため、
このような単語は先にきます。
次に[little]ですが、
大きさは、ある程度決まっているので
2番目に来ました。
最後に[white]は、
もっとも変化しにくいので
最後にきています。
もう一つ例文です。
私は絹の白い小さなVネックTシャツを着ています。
ここで使う形容詞は3つあります。
- tiny
- white
- silk
ここで一番、不変的な事実は
silk(絹)という素材です。
綿などに変えることは難しいですので
一番最後にきます。
問題は[tiny][white]ですが
結果から言うと、
形、色、素材
の順に並べます。
- [1]意見/[2]大きさ/[3]新旧/[4]形 ※順不同
- [5]色
- [6]所属
- [7]素材
本来は、日本の英文法では
細かく規定があります。
実際には、
ネイティブが使って違和感がない順番、
という感覚的なことが大きいようです。
例えば
[1]~[4]は文法チェックのソフトでも
NGが出ませんでした。
とはいえ、テスト対策であれば、
この順番を正確に覚えるしかありません。
また、実際には、
無尽蔵に並べすぎることは
ないと思います。
あくまでも私の感想ですが…
気にするのはせいぜい3つまでで、
それ以上多く並べる場合は、
いい加減でも大丈夫な印象です。
[and]でつなげているような感じで、
単に要素を並べているだけ!
という感覚になるのかもしれません。
ただし、最後の3つは厳格なようで、
順番を間違うと、
文法チェックソフトでNGが出ました。
- [5]色
- [6]所属
- [7]素材
これは
white(色) Japanese(所属) silk(素材)
と覚えてしまいましょう。
また、ハッピーニューイヤーは
[happy(意見) new(新旧) year]です。
やはり意見に関する形容詞は
最初に来ます。
これを付け足して
[happy new white Japanese silk]と
覚えれば5つの順番は記憶可能!
ついでに、もう1つ足すと
[happy big new white Japanese silk]
ここまで覚えると6つ記憶できます。
英語の形容詞の叙述用法とは
次は形容詞の叙述用法を
紹介します。
叙述用法の形容詞は
補語として使われます。
例えば、第2文型では
動詞の後に置かれるのが補語です。
第2文型: S + V + C(補語)
叙述形容詞の例文
ここでは叙述形容詞の例文を
いくつか紹介します。
富士山は高い
彼女は親切です。
真ん中のbe動詞が
[=]の役目になります。
She(彼女) = kind(親切)
[叙述]とは辞書によると
「物事を順を追って述べること」
だそうです。
上記の例文で言うと
主語について説明しているのが
形容詞の叙述用法です。
叙述形容詞は並べて使えない
叙述用法の形容詞は
並べて使うことができません。
例えば!
My dog is cute
形容詞[かわいい(cute)]が使われています。
これに[白い(white)][かわいい(cute)]という
2つの形容詞を使いたいとします。
My dog is white and cute.
このように[and]で結ぶ必要があります。
または名詞化してしまえば、
My dog is a cute white dog.
最初と最後に同じ単語dogを
使うのでちょっと気になりますが…。
[a cute white dog]
という名詞化のcuteとwhiteは
先ほど紹介した限定用法になります。
もっとシンプルな限定用法にすると。
I have a [cute] [white] dog.
絶対形容詞は比較も副詞も付けちゃダメ
絶対形容詞と呼ぼれる形容詞があります。
絶対形容詞という言葉が
正式なものかどうかは
わかりません…。
絶対的な意味をあらわす形容詞で、
人の感覚で意味が変わらないものです。
- unique (唯一の)
- complete (完全な)
- final (最後の)
このような形容詞です。
絶対形容詞は
絶対的に不変な意味ののため
程度副詞や比較の単語は
付けられません。
副詞
比較級、最上級
【×】more(より)final(最後の)
[完璧]は[完璧]なので
日本語に引きずられて
[とても完璧]は×です。
反対に以下の形容詞は
人の見方で判断が変わるので
絶対ではありません。
- beautiful(美しい)
- delicious(おいしい)
- tall(背が高い)
絶対形容詞はたくさんあります。
promised(約束した)
engaged(予約済の、婚約中の)
のような形容詞もあります。
単語を丸暗記するよりも
[絶対的な意味の形容詞]と
覚えておいた方がいいと思います。
副詞を付けられない
絶対形容詞は
絶対的に不変な意味ののため
程度副詞や比較の単語は
付けられません。
ここでは限定用法と叙述用法で
例文を記載しました。
Imariyaki is a unique process.
伊万里焼は唯一無二の製法です。
Imariyaki is unique.
伊万里焼は唯一無二です。
この2つの例文には
下記のようにveryやmoreなどの
程度副詞を付けられません。
伊万里焼はとても唯一無二の製法です。
伊万里焼はとても唯一無二です。
ただし[unique]には「唯一」の他に
「ユニーク、独特」といった意味もあります。
彼はとてもユニークな絵を書いた。
このような英文を
使ってしまうことは
ありますよねえ…。
実際に翻訳ソフトでも
通ってしまいます。
辞典のwebioでも
uniqueを[特徴のある]などの意味では
veryが使われることがあると
記載されています。
【webio】veryについて
https://ejje.weblio.jp/content/unique
また、[unique]を
[唯一]ではなく[ユニーク]という
意味でmoreとも一緒に使えます。
3つのよりユニークなポイントを見つけた。
判断がとっても難しいですが、
[very]と[more]には気をつけましょう。
他にも程度副詞はあります。
- almost(ほとんど)
- enough(十分に)
- too(あまりに)
これらは絶対形容詞と一緒に使っても
翻訳ソフトで通ってしまいます。
彼はほとんどユニークな絵を描いた。
He painted an enough unique picture.
彼は十分にユニークな絵を描いた。
He painted a too unique picture.
彼はあまりにもユニークな絵を描いた。
uniqueを唯一無二という意味で使ったとしても
[almost unique(ほとんど唯一無二)]は
意味の上でも、あり得る表現です。
ということなので、注意するのは
[very]と[more]です。
英語の形容詞の限定と叙述で異なる部分
英語の形容詞では、
限定用法と叙述用法で
いくつか異なる部分があります。
ここでは下記の3つを
詳しく紹介します。
- 限定用法と叙述用法で意味が異なる形容詞
- 限定用法のみの形容詞
- 叙述用法のみの形容詞
限定用法と叙述用法で意味が異なる形容詞
2つの全く異なる意味を持つ単語は
いろいろありますが、
ここでは限定用法と叙述用法で
意味が異なる形容詞を紹介します。
意味が変わる形容詞
まず限定と叙述で
意味が全く違う単語3つ。
形容詞 | 限定用法 | 叙述用法 |
---|---|---|
certain | ある、一定の | 確かな |
present | 今の、現在の | 出席して、存在して |
ill | 悪い | 病気 |
certainについて
限定用法では
[ある]と言う意味が基本になり、
叙述用法では
[確かな]という意味になります。
- 【限定用法】ある、一定の
- 【叙述用法】確かな
限定用法の例です。
certain place(ある場所)
certain substances(ある物質)
上記のような[ある〇〇]は
頭に[a]を付けます。
a certain place
a certain substances
aを付けない場合
[一定の][特定の]と
訳すことが多いです。
あの国は特定の地域が危険です。
次に叙述用法の例です。
彼は昨日事務所にいたのは確かです。
ただし!
[確かな]をあらわす形容詞は
いくつかあります。
- sure(主観的に確かな)
- certain(客観的な証拠や根拠による確かな)
- confident(強い確信で確かな)
このようなことから会話では
[sure]を多用します。
[彼が試験に合格するのは確かだ]
[彼が出世するのは確かだ]
[雨が降るのは確かだ]
このような[確か]には
客観的な証拠や根拠がないため
[certain]を使わず[sure]を使います。
私は確信している。
参考までに、
副詞のcertainly(確かに)は使います。
これにも、
surely(主観的な確かに)
undoubtedly(疑う余地なく確かに)
などがあります。
presentについて
限定用法では
[今の][現在の]と言う意味が基本になり、
叙述用法では
[出席して][存在して]という意味になります。
- 【限定用法】今の、現在の
- 【叙述用法】出席して、存在して
限定用法の例です。
present century(今世紀)
present conditions(現状)
日本人には現在完了形は難しい。
叙述用法の例です。
出席しました。
ちなみに[present]は形容詞の他に
名詞で[プレゼント]
動詞で[贈る]
という意味もあります。
ちなみに、
贈り物という意味の「プレゼント」は、
英語では良い贈り物とは限りません。
大雨で大変な状況になった。
illについて
限定用法では
[悪い]と言う意味が基本になり、
叙述用法では
[病気]という意味になります。
- 【限定用法】悪い
- 【叙述用法】病気
限定用法の例です。
ill effect(悪影響)
ill repute(悪評)
ill health(不健康)
ill news(凶報)
ill manners(無作法、悪い作法)
ただし[悪い]の基本は[bad]で、
例えば、悪い習慣は[bad habit]です。
英語初心者は[ill]との判断が難しいので
自分でアレンジして使うのではなく
上記のような決まった言葉のみを
使用するのが無難だと思います。
叙述用法では
以下のような意味になります。
彼は病気です。
意味が変わることも同じこともある形容詞
限定と叙述で意味が
違うこともあれば同じこともある
という特殊な単語があります。
これは文脈から判断するしかありません。
形容詞 | 限定用法 | 叙述用法 |
---|---|---|
lete | [人]故、[人以外]遅い、後半 | 遅い、後半 |
right | 右の、正しい | 正しい |
able | 有能な | ~できる |
leteについて
限定用法では、
基本的に[遅い、後半]という意味ですが、
後ろに人がくると[故]という意味になります。
- 【限定用法】故、遅い、後半
- 【叙述用法】遅い、後半
以下のように
後ろに人をあらわす単語がくる場合
故人を意味します。
late president(故大統領)
とはいえ、人でも
下記は[遅い]の意味になるので
難しいです。
また、人以外では
[遅い、後半]の意味になります。
late teens.(10代後半)
叙述用法では
[遅い、後半]という意味になります。
彼は会議に遅れている。
rightについて
[right]は、
限定用法では[右]と[正しい]があり、
叙述用法では[正しい]です。
- 【限定用法】右、正しい
- 【叙述用法】正しい
[右]の意味で使う場合は
左右が存在していて、
その右側をあらわすことが多いです。
right leg(右脚)
right brain(右脳)
[正しい]の意味で使う場合
左右関係ない場合が多いです。
right answer(正しい答え、正解)
right living(正しい生活)
以下は例外中の例外で
複数の意味があります。
叙述用法は単純です。
You are right.
ableについて
限定用法では
[有能な]と言う意味が基本になり、
叙述用法では
[~できる][有能な]という意味になります。
- 【限定用法】有能な
- 【叙述用法】~できる、有能な
限定用法は単純です。
able child(有能な子供)
able talker(有能な話し手、上手な話し手)
叙述用法は、
[be able to]で使うと
[~できる]になります。
彼は泳げる。
[be able to]以外では
[有能な]の意味になります。
彼は有能な(できる)人です。
限定用法のみの形容詞
限定用法しかない形容詞を紹介します。
- only [唯一の、たたの]
- main [主な]
- weekly [毎週の]
- elder [年上の]
もっとたくさんありますが、
あまり覚える意味は
ないと思います。
叙述用法で使ったら
意味が成立しないため
必然的に限定用法で
使うことになるからです。
This is the main dish.
これがメインディッシュです。
これを叙述用法で使うと!
【×】This is main.
これがメインです。
【×】This is only.
これがオンリーです。
何がメインなのか?
何かオンリーなのか?
不明です。
ただし、口語では
このような文章を
使わないとも限りませんが…。
ちなにみ、elderに関しては
完全に限定用法だけです。
He is my elder brother.
彼は私の兄です。
叙述の場合は[older]を使います。
He is older than me.
彼は私より年上です。
叙述用法のみの形容詞
叙述用法のみで使われる形容詞は
主に「状態」について
あらわす形容詞です。
- awake [目が覚めて(いる状態)]
- dead [死んでいる(状態)]
- sleep [眠って(いる状態)]
もっとたくさんありますが、
あまり覚える意味はないと思います。
「~の状態」という形容詞なので
基本的には叙述用法で使われます。
He is awake.
彼は起きています(目が覚めている状態)。
ですが!
下記のような使い方が
無いとも限らない…
という感じです。
He is an awake man.
彼は目覚めた(覚醒した)人です。
Gp the Golden Childというアーティストの
[The Wide Awake Man]という
ミニアルバムがあるのを見つけました。
言語なので文法無視の
使い方もあります。
英語の形容詞の見分け方
形容詞を使う位置は
ある程度決まっています。
基本的には、単語と文法を学習していけば
おのずと判断できるようになっていきます。
見分け方の基本
形容詞の限定用法の場合は、
冠詞の後に形容詞が来て名詞がきます。
[冠詞][形容詞][名詞]
冠詞は[a、an、the]です。
冠詞の後に形容詞が来て、その後に名詞です。
単語を覚えていくうちに名詞が分かれば
その前についている単語は
形容詞の可能性が高いです。
単語を覚えるときは
品詞もセットで
覚えましょう!
形容詞の叙述用法の場合は
第2文型の補語として使うことが多いです。
[名詞][be動詞][形容詞]
be動詞の後に冠詞がなくて
単語が来ている場合は
形容詞の可能性が高いです。
単語から形容詞を見分ける
単語を覚えてくると、
見ただけで形容詞かな?
と判断できることが多くなります。
例外は多数存在しますが、
単語の語尾に特徴があります。
形容詞の語尾 | 例 | 意味 |
---|---|---|
(i)al | official | 公の |
(c)al | medical | 医学の |
(t)ive | active | 活動的な |
ic | specific | 明確な、特定の |
(i)ous | delicious | とてもおいしい |
ent | convenient | 便利な |
ile | mobile | 可動性の |
ary | necessary | 必要な |
ful | beautiful | 美しい |
able | valuable | 高価な、貴重な |
例外はたくさんあるので要注意です。
active(活動的な)は形容詞でも
incentive(奨励金)は名詞です。
convenient(便利な)は形容詞でも
agent(代理人)は名詞です。
例えば[picnic]は名詞も形容詞も存在し
単体でピクニックという名詞になる一方、
[a picnic lunch](ピクニック用のお弁当)
という形容詞にもなります。
necessary(必要な)も形容詞と名詞があり、
diary(日記)だと完全に名詞です。
また、
valuable(高価な、貴重な)も形容詞と名詞があり、
名詞の場合、valuables(貴重品)のように
複数形にして使うケースも多々あります。
まとめ
今回は、その他の形容詞を
紹介しました。
使い方が意外と難しいのが形容詞です。
文法的に形容詞の用法は
大きく分けて2つあります。
- 限定用法
- 叙述用法
限定用法の形容詞は
名詞の直前に置かれて
名詞の意味を限定します。
叙述用法の形容詞は
補語として使われます。
次回は、副詞を
紹介します。