byのイメージ
hiro8

こんにちは。
四流外資系社員の
安田トーシローです。

このサイトでは、英語苦手歴20年の筆者が
上級者では気づけない英語のポイントを
ド素人目線でわかりやすく紹介します。


byは[そば]という意味なのに
by trainになると[電車のそば]じゃなくて…
[電車で]という意味になるのは何故???

 

という英語初心者向けに!
わかりやすく紹介します。
 

byには[そば]の他に[経路][手段][期限]
といった使い方があります。
 

というわけで、
ここでは前置詞・副詞[by]について
詳しく紹介します。
 

英語の前置詞byの基本イメージ

英語の前置詞byは
中学の英語で習う簡単な単語です。
 

ところが日本人の英語初心者は
全く理解できていないことが多いです。
 

byの基本的な意味から確認します。
 

前置詞byの基本イメージ

  1. そば

これ1つです。
 

[そば]とは[すぐ近く、近接]という意味です。
 

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うどん・そばの[そば]ではありません。
わかってると思いますが念のため・・・

日本語の[そば]には幅広い距離がありますが
byは[すぐそば]だけです。
 

訳は様々なケースがあり、
全てのパターンの訳し方を覚えるのは
効率的ではありません。
 

とはいえ、byが使われる場面として
下記のようなケースがあります。
 

前置詞byを使うケース

  1. そば
  2. 経路
  3. 手段
  4. 期限

これだと意味不明だと思いますので
それぞれ例文で紹介します。
 

英語の前置詞byの例文

前置詞byの具体的な例文を含めて
以下で紹介していきます。


byの基本イメージは[そば]で、
[すぐ近く]ということです。

下記のようなケースでは、
[そば]といっても距離が離れているので
[by]は使いません。
 

It’s near the hospital.
It’s next to the hospital.
病院のそばです。

しかし、ニュアンスによっては
[by]も可能です。
 

I left my bicycle by the hospital.
病院のそばに自転車を置いた。

[by]なのでリアルにすぐそばです。
 

病院の建物の外壁のところに置いた…
というくらい接近していれば
[by]が使えるかもしれません。
 

near(近く)、next to(隣)
 

byの[そば]は[すぐ近く]です。
 

I put the luggage by the door.
私は荷物をドアのそばに置いた。

このようなニュアンスがあります。
 

by:そば

byの基本イメージは[そば]なので
ここでは基本中の基本を紹介します。
 

I put the luggage by the door.
私は荷物をドアのそばに置いた。

先ほど上で紹介した例文と同じです。
 

[近く]ではなく[すぐ近く]です。
 

[そば]は[傍ら(かたわら)]
という意味もあります。
 

I live by the lake.
私は湖のそばに住んでいます。
私は湖のほとりに住んでいます。
私は湖畔に住んでいます。

湖のそばと言っても実際には
数メートルから数十メートルは離れている
と思いますがニュアンスの問題で
[湖のところに住んでいる]ということです。
 

by:経路

[経路]のbyは
[通過]や[経由]も含んでまいますが
全部まとめて[経路]に入れました。
 

何かが[すぐそばを通る]
というニュアンスです。
 

A cat passed by me.
猫が私のそばを通った。
猫が私の横を通り過ぎた。

上記例文は素直に[そば]という日本語で通じます。
 

とはいえ[経路]のbyです。
 

[そば]という日本語訳で固定してしまうと
次のからの英文が訳せません。
 

We will go by the national route.
我々は国道を行きましょう。

[national route(国道)]のそばで行く
ということですが、国道を通ります。
 

このため、日本語で・・・
[【✕】国道のそば(となり)の市道を行きましょう]
という感じになってしまうと間違いです。
 

国道という[経路]で、
国道を[通過]して
国道を[経由]して
というbyです。
 

I will go by (way of) Osaka.
大阪を経由していきます。

[way of]は無くても通るようです。


これは細かく分類すると[経由]のbyですが、
ニュアンスは[すぐそばの大阪]を通っていくので
目的地が大阪のそばであることが条件です。

[大阪を通って神戸に入った]
みたいなニュアンスのときです。
 

単純に経由をあらわす場合は、
[via]という前置詞を使います。
 

I went to Hiroshima via Osaka.
私は大阪を経由して広島に行った。

広島と大阪は離れていて、
大阪を経由してから広島に行っただけ
なのでbyは使いません。
 

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英語初心者が普通に[経由]を使う場合は
[via]を使うのが無難です。

by:手段

この手段のbyには[方法]や[原因]
といった分類も含まれていますが、
細かく分類する必要はないと思います。
 

I am going to Osaka by train.
電車で大阪へ行きます。

ちなみに、この文は現在進行形ですが、
未来をあらわしています。
 

今の動作の続きが未来まで続いている
ということから、このような表現になります。
 

詳しくは現在進行形のページ
ご参照ください。
 

I will go to Osaka by train.
I will take the train to Osaka.
電車で大阪へ行きます。

このようにbyを使わずに
[take the train]というパターンもあります。
 

[take]の場合は冠詞が付きます。
 

byは単なる手段を言っているだけなので、
特定の[その電車]というニュアンスはなく、
冠詞が付きません。
 

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テストで出るかも…

他にも手段でよく使う表現として
以下のようなものがあります。
 

  1. by train (電車で)
  2. by bus (バスで)
  3. by car (車で)
  4. by plane (飛行機で)
  5. by bicycle (自転車で)
  6. by land (陸路で)
  7. by air (空路で)
  8. by sea (海路で)

[飛行機で]は[by plane]ですが、
[by air]も使います。
 

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[空気で]ではなく[空路で]です。

どれも名詞にaやtheの冠詞が付かないことに
要注意です。
 

1台の車など特定の名詞ではなく
一般的な意味での名詞
ということになります。
 

この[手段]ですが、先で紹介した[経路]
という面からも考えられます。
 

電車という[経路/手段]で、
飛行機という[経路/手段]で
というように、どちらも考えられます。


日本語にすると[~で]となりますが、
単純に[で]=[by]ではありません。

下記の例文では、
[~で]にby以外の前置詞を使っています。
 

He kicked the ball with his foot.
彼はボールを足で蹴った。

足という[手段]でと…
無理やり考えられなくもないですが
ここでは[with]を使います。
 

I sold this dress at auction.
私はこの服をオークションで売った
I bought these clothes from an online store.
私はこの服をオンラインストアで買った。

日本語では全て[で]で訳せますが
英語にすると前置詞がバラバラ・・・
 

このあたりは、理論を考えるより
いろんな文章を見て覚えるのが
早いと思います。
 

by:期限

こちらは辞書によっては
[時]や[期間]と記載されることもあります。


[期限]で覚えた方が
日本語訳との相性がいいです。

[~までは][~の間は]
といった日本語訳になります。
 

I will finish the roof repair by tomorrow.
私は屋根の修理を明日までに完成させます。
I will finish the roof repair by then.
私は屋根の修理をそのときまでに完成させます。
It was all dark by the time I finished repairing the roof.
私は屋根が完成したころにはすっかり暗くなっていた。

byは[~までは]という期限です。
 

[~まで]といっても
ずーっと期限内の場合は
[until]を使います。
 

This shop is open until 20:00.
このショップ20時まで開いています。

[20時までずっと]が[until 20:00]です。
 

細かい事ですが[open]が形容詞で、
openの状態を意味します。
 

This shop opens by 10:00.
このショップ10時までには開きます。

[10時までに]が[by 10:00]です。
 

細かい点になりますが、openが動詞で
開くことを意味しています。
 

[until]と[by]の違いは、
いかにも日本人が考えるテスト問題に
出そうな感じがします。
 

その他の特殊な使い方

byは突き詰めると
様々な使い方があります。
 

ですが・・・
 

わざわざbyを使わなくても
別の言い方があります。
 

ここでは、覚えておくと
訳すのに便利なbyを紹介します。
 

掛算

[A]Five multiplied by two is ten.
[B]Five times two is ten.
5掛ける2は10です。

[A]と[B]どちらでもよいですが、
わざわざbyを使わなくても
英語初心者は[B]がの方が楽だと思います。
 

体の一部(※[by the ~]のセットで使う)

[A]He grabbed me by the arm.
[B]He grabbed my arm.
彼は私の腕をつかんだ

これもわざわざbyを使う必要がなく
[B]の文章でいいと思います…

単位

[A]I bought pizza by the piece.
[B]I bought a slice of pizza each.
ピザを1枚単位で購入しました。
[A]I rented parking by the month.
[B]I rented a monthly parking space.
私は月極で駐車場を借りた。

通常は[by the ~]を使うときは
直前の名詞は無冠詞にします。
 

[pizza by the piece]
[parking by the month]
 

寸法

a 40-by-20-inch desk
40×20インチの机

[縦〇〇cm、横〇〇cm]
といった寸法表現で使われます。
 

程度

  1. day by day(一日一日)
  2. step by step(一歩一歩)
  3. one by one(ひとりずつ、ひとつずつ)
  4. bit by bit(少しずつ)
  5. little by little(少しずつ)

day(日)のby(そば)にday(日)
があるから一日一日なのでしょうか???
 

英語の前置詞byはイディオムで覚える

イディオムで覚える場合、
日本語に訳すのが難しいイディオムを
覚えるようにするとよいです。
 

基本のニュアンスを知っていれば
意味が想像できるものは
無視してよいと思います。
 

イディオム 意味
by and large 概して
by all means 是非、どうぞ
by chance 偶然に
by accident 偶然に
by oneself ひとりで、独力で、自分で
by far はるかに、断然

英語の副詞byについて

byは前置詞のイメージが強いですが、
副詞のケースもあります。
 

前置詞と副詞の違いは
修飾する品詞です。


前置詞は名詞を修飾しますが
副詞は名詞以外を修飾します。

名詞以外とは副詞、前置詞、動詞などです。
 

副詞byも基本イメージは[そば]です。
 

副詞byの翻訳の考え方

  1. そば
  2. 通過

副詞のbyは[そば]と[通過]を
頭に入れておけばいいと思います。
 

go by

時は過ぎる。
Time goes by.

goは[行く]ですが、
視点から[離れて行く]ときに使います。

[時はそばを通って離れていく]
といった感じになります。

come by

He came by.
彼が近づいてきた。

comeはgoの反対で[視点側に来る]です。
 

[こちらに来る、やって来る]
という感じです。
 

stop by

He stopped by.
彼は立ち寄った。

[そばに来て止まる]ということから
立ち寄るというケースで使います。

He stopped by my house.
彼は私の家に立ち寄った。

pass by

Wind passes by around here.
このあたりは風が通る。

動詞のpass(通過する)があるので
単純に[そばを通過する]と訳せます。
 

get by

[get by]が一番難しいかもしれません。
 

基本は[通り抜ける]という意味です。


ここから発展して
[なんとか切り抜ける]
という意味があります。

例文を1つ!
 

I want to get by.
なんとかやりくりしたい。

なぜ[get by]に
通り抜けるの意味があるのか
不明です…が
 

getは[着く]という意味からも
潜在的には[移動]という
ニュアンスがあるようです。
 

by(そば)をget(移動)することから
[通り抜ける]という意味に
なっていると思われます。
 

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ちなみに…

英語初心者が[通り抜ける]を使うなら
[go through]
[pass through]
この2つだと思います。
 

前者はgo(行く)なので
進むことに重点が置かれています。
 

後者はpass(通過)なので
通ることに重点が置けれています。
 

まとめ

今回は、前置詞・副詞byについて
紹介しました。
 

前置詞byの基本的な意味は
以下の通りです。
 

前置詞byの基本イメージ

  1. そば

byが使われる場面として
下記のようなケースがあります。
 

前置詞byを使うケース

  1. そば
  2. 経路
  3. 手段
  4. 期限

byは前置詞だけでなく
副詞byもあります。
 

副詞byの翻訳の考え方

  1. そば
  2. 通過

次回は、動名詞とto不定詞の違いを
紹介します。