こんにちは。
四流外資系社員の
安田トーシローです。
このサイトでは、英語苦手歴20年の筆者が
上級者では気づけない英語のポイントを
ド素人目線でわかりやすく紹介します。
withは[~と一緒]って
訳せばいいんじゃない!
という英語初心者向けに!
わかりやすく紹介します。
その理屈だと
下記の英文が訳せません。
【✕】私は彼と一緒に友達になった。
【〇】私は彼と友達になった(仲良くなった)。
闇雲に覚えてしまうと
簡単な英文でも訳せないことがあります。
というわけで、
ここでは前置詞[with]について
詳しく紹介します。
目次
英語の前置詞withの基本
英語の前置詞withは
中学の英語で習う簡単な単語です。
ところが日本人の英語初心者は
全く理解できていないことが多いです。
withの基本的な意味から確認します。
- つながり
これだけです。
日本語に訳すと、
[~とともに][~と一緒に]となりますが、
意味の根底に[つながり]があります。
訳は様々なケースがあり、
全てのパターンの訳し方を覚えるのは困難です。
とはいえ、訳す前の考え方として
下記のような内容が参考になると思います。
- 関係
- 対象
- 同じ(同伴・同時・同調・同等)
- 道具
3番目の[同じ]ですが、
[同じ]という直接の意味はありません。
とはいえ、withの日本語訳
[~ととも][~と一緒]などの意味から
[同伴]や[同時]と考えられるケースがあります。
詳しくはこの後で紹介します。
英語の前置詞withの例文
具体的な例文を含めて
以下で紹介していきます。
前置詞withの基本イメージは
[つながり]です。
日本語訳では[~とともに][~と一緒に]
と訳すことが多いため、
この日本語で記憶している人は
多いと思います。
しかし!
[とともに]だと訳せない文書も多く、
日本語訳が難しい表現が多い前置詞です。
根底にあるものは[つながり]です。
with:関係
[関係]のwithは英語初心者が
一番知っている使い方だと思います。
I got along with him.
私は彼と仲良くなった。
[get along with(仲よくやっていく)]
というイディオムです。
withの例文の中でも
最も基本的な1つと思います。
見ただけで、
なんとなく理解できそうな文ですが…
【△】彼と[一緒に]仲良くなった
【△】彼と[ともに]仲良くなった
やはり特定の日本語に頼っていると
訳せなくなります。
下記の文では、さらに意味不明になります。
私は彼と仲よくなれなかった。
【×】彼と[一緒に]仲よくならなかった
【×】彼と[ともに]仲よくならなかった
もはや日本語として
通用していません。
withの基本イメージは[つながり]なので
これを意識していると
両方の例文が理解できると思います。
[I didn’t get along with him.]
[私は彼とのつながり(関係)が仲よくならなかった。]
のような直訳になります。
次は[一員]のwithですが、
わざわざ単独で扱う必要もないと思い。
ここで紹介します。
[B]He is an engineer for B Company.
[C]He is an engineer at B Company.
B社のエンジニアである。
実は、どれでも使えます。
[A]は[つながり]のwithで、
[B社とつながりのあるエンジニア]ということから
[B社の…]となります。
[B]のforの基本イメージは
[向かう]+[範囲を絞る]で、
[I work for B company.(B社に勤務しています)]
でお馴染み[for]です。
[C]のatの基本イメージは[点]で、
B社という場(点)のエンジニアということで、
深い意味はなく単純に[B社で(の)]の[で(の)]
くらいの立ち位置です。
次は[含む]のwithですが、
わざわざ単独で扱う必要もないと思い。
ここで紹介します。
[B]I will paint the walls in three colors, including red.
私は壁を赤を含む3色で塗ります。
英語初心者は[B]を使いたくなる英文ですね。
この場合は[赤とともに…]
と訳しても通じそうです。
with:対象
[対象]のwithは、日本語訳では
[~に対して][~にとって]
が合うと思います。
どうしたんですか?
英語初心者からすると
意味不明な文です。
[あなたとともに][どうしたんですか]
って何だ???
[with you]を除外して
[What’s the matter?]
だけも通じる英文です。
withの基本イメージは[つながり]ですが、
その中で[対象]の意味があります。
with youを[あなたに対して]とは訳しませんが、
[どうしたんだ、あなたは?]
のような感じになります。
彼は私に優しくしてくれた。
[×]私とともに優しかった・・・
のではなく[私とのつながり]で優しい
ということです。
そこから[対象]の意味がでて、
[私に対して]になります。
この文も普通に日本人が考える英語では
[He was nice to me.]
といった感じではないでしょうか?
withは本当に英語初心者には
難しいです。
もう一つ例文です。
[B]This street is the border of Saitama prefecture.
この通りが埼玉県との県境です。
埼玉県とのつながりで、
埼玉県に対しての国境ということで
withを使います。
[of]も使えます。
with:同じ(1)/同伴
英語初心者にお馴染みの[同伴]withです。
withには[同じ]という意味が根底にあります。
直接的に[同じ]とは訳しませんが、
[~といっしょに][~とともに]には
同時や同伴など[同じ]が根本にあります。
同じといっても色々あるので、
主なものを紹介します。
まずは同伴のwithです。
同伴のwithは、
人が対象の場合は[同伴]で、
物事が対象の場合は[付帯]と
分類されることもあります。
細かく分けすぎると覚えられないので
出来る限りまとめています。
人の場合は[~と一緒に]
物・事の場合は[~とともに]
と訳すケースが多いです。
(※全てではありません!)
[この折れた箸はゴミと一緒に捨てます]
というケースもありますので…
日本語訳は難しい…
人[と一緒に]
物・事[と共に]
私は彼と一緒に大阪に行きました。
日本人にとってお馴染みのwithだと思います。
このストラップ付きのバッグをあげます。
折れた箸はゴミと一緒に捨てました。
withは[つながり]が基本で、
考え方によって様々に分派しますが、
ここでは極力、一緒に扱うことにしました。
彼女は笑顔で私を見た。
次は[同伴]のwithの中でも
[所有]のwithです。
茶色い髪の女性
茶色い髪とつながりのある女性
茶色い髪と一緒の女性
茶色い髪をした女性
人以外でも所有をあらわすことが多々あります。
[B]an embroidered cloth
刺繍(ししゅう)を施した布
[A]のように、わざわざwithを付けなくても
[B]のように使えます。
次は[材料]のwithとも言われますが、
これも[同伴]の部類に入れました。
カルボナーラは卵で作ります。
[カルボナーラは卵を使っています]
くらいの日本語訳でも大丈夫です。
カルボナーラは、
麺・卵・牛乳などで作ります。
卵だけではできませんが、
卵とつながりがある料理なので
withを使います。
[be made 〇〇]というyイディオムは
他にも[of]や[from]でも使います。
この椅子は木でできています。
(※見ですぐ木とわかる場合)
[of]の基本イメージは分離(所属)で、
関係のある分離なので、
元の素材が分かる製造物ならofを使います。
このオブジェは木でできています。
(※見た目では木とわからない場合)
[from]の基本イメージは分離で、
ofと違って完全な分離なので、
元の素材が分からない場合に使います。
withは[つながり]があれば使えます。
ofとfromは基本的に、
その素材で作られているものです。
例えば、料理が、ほぼ卵で作られていて、
見た目では卵だと判断できない場合は
fromが使えます。
次の例文は分類が不明で・・・
[付帯]に入れました。
彼女は微笑みながら私を見た。
彼女は笑顔で私を見た。
微笑みとつながりを持って
微笑みと一緒に
微笑みながら
笑顔で
こんな感じのニュアンスです。
with:同じ(2)/同時
次は[同じ]のwithの中でも
[同時]という分類になるケースがあります。
withは[つながり]があるので
[同じ]というニュアンスがでてきます。
[同時]のwith
私は時間とともに単語を忘れた。
時間と一緒に…
時間とともに…
ということなので、
そのままwithを訳せば難しくないと思います。
with:同じ(3)/同調
withの基本イメージは[つながり]なので
そこには[同調]という意味もあります。
私はあなたについていけていません。あなたは性急すぎる。
私はあなたに賛成していません。あなたは性急すぎる。
こちらは、後の文章から判断して
[あなたと一緒じゃない]という行動の話でなく
[心]や[会話]といった状況が同調しているかどうか
ということになります。
notを入れるとややこしいので
平叙文にして詳しく紹介します。
[A]あなたと一緒にいる
[B]あなたに同意(賛成)する ※考えが一緒
[C]あなたの味方です(精神的に一緒にいる)
Aは本当に物理的に一緒にいる場合
Bは意見に同意する場合で、契約の会話でも使われます。
Cは大変な状況にある相手への励ましで多用します。
あなたは私に賛成ですか、それとも反対ですか。
[私と同調ですか?]という訳だと変なので
[賛成]と訳します。
後の文から判断しても、
物理的な[一緒]ではないことが
判断できると思います。
with:同じ(4)/同等
withは[つながり]から発展して
同等の意味もあらわすことがあります。
[B]The sun is flush with the horizon.
太陽は地平線と同じ高さである。
どこにも[同じ]という単語が無い気がしますが、
levelには[水平]の他に[互角]の意味があり、
[with]にも[同等]の意味あいがあります。
太陽と水平線のレベル(水平)に[つながり]がある
ということから同等の意味が発生しています。
水平線と一緒のレベル(水平)ということで
偶然?にも[~と一緒]という訳でも通ります…。
[B]に出てくる[be flush with]には
[赤くなる、たくさん、同じ高さ]
といった意味があります。
[flush]は
[赤くなる、たくさん、同じ高さ、どっと流れる]
といった単語で、かなり多くの意味があるので
一度辞書で調べてください。
ポーカーのフラッシュもこれです。
[flash]は[ひらめき、閃光(せんこう)]で
カメラのフラッシュはこちらです。
with:道具
withも道具のとき使う前置詞はの1つです。
ペンで手紙を書きました。
私は顔をタオルでふいた。
このような小道具的なものは
[with]が使えます。
私は車で旅行した。
このように大きな道具になると
withを使いません。
冠詞がないところも注目です。
【〇】by car
【×】by a car
目の前にある特定の車ではなく
一般的な意味の[車]になり、
[車で行くという手段・方法で]
というニュアンスになります。
withは[つながり]なので
[目の前にある道具とつながって(を持って)]
というニュアンスになります。
英語の前置詞withはイディオムで覚える
イディオムで覚える場合、
日本語に訳すのが難しいイディオムを
覚えるようにするとよいです。
基本のニュアンスを知っていれば
意味が想像できるものは
無視してよいと思います。
イディオム | 意味 |
---|---|
get along with | 折り合う、仲よくやっていく |
catch up with | 追いつく |
come up with | 追いつく、考えつく |
go with | 一緒に行く、伴う、調和する |
with regard to | に関して |
deal with | 扱う |
学校で習ったかと思いますが、
[deal with]は[deal in]と一緒に覚えるといいです。
両者とも[扱う]という意味ですが、
[deal with]と[deal in]の違いは…
- deal in ・・・[販売品]として扱う
- deal with・・・[処理すること]として扱う
dealは[分配する、売買する]
という意味があります。
我々は食料品を扱っている。
この[扱う]は売買するという意味です。
我々はある問題に対処した。
この[扱う]は処理するという意味です。
dealの過去形に要注意です。
deal(原形)、dealt(過去形)、dealt(過去分詞)
まとめ
今回は、前置詞withについて
紹介しました。
withの基本的なイメージは
以下の通りです。
- つながり
withの翻訳の考え方は以下の通りです。
- 関係
- 対象
- 同じ(同伴・同時・同調・同等)
- 道具
日本語に訳すと、
[~とともに][~と一緒に]となりますが、
意味の根底に[つながり]があります。
次回は、動名詞・現在分詞・進行形を
紹介します。