こんにちは。
四流外資系社員の
安田トーシローです。
このサイトでは、英語苦手歴20年の筆者が
上級者では気づけない英語のポイントを
ド素人目線でわかりやすく紹介します。
byは[そば]という意味なのに
by trainになると[電車のそば]じゃなくて…
[電車で]という意味になるのは何故???
という英語初心者向けに!
わかりやすく紹介します。
byには[そば]の他に[経路][手段][期限]
といった使い方があります。
というわけで、
ここでは前置詞・副詞[by]について
詳しく紹介します。
目次
英語の前置詞byの基本イメージ
英語の前置詞byは
中学の英語で習う簡単な単語です。
ところが日本人の英語初心者は
全く理解できていないことが多いです。
byの基本的な意味から確認します。
- そば
これ1つです。
[そば]とは[すぐ近く、近接]という意味です。
うどん・そばの[そば]ではありません。
わかってると思いますが念のため・・・
日本語の[そば]には幅広い距離がありますが
byは[すぐそば]だけです。
訳は様々なケースがあり、
全てのパターンの訳し方を覚えるのは
効率的ではありません。
とはいえ、byが使われる場面として
下記のようなケースがあります。
- そば
- 経路
- 手段
- 期限
これだと意味不明だと思いますので
それぞれ例文で紹介します。
英語の前置詞byの例文
前置詞byの具体的な例文を含めて
以下で紹介していきます。
byの基本イメージは[そば]で、
[すぐ近く]ということです。
下記のようなケースでは、
[そば]といっても距離が離れているので
[by]は使いません。
It’s next to the hospital.
病院のそばです。
しかし、ニュアンスによっては
[by]も可能です。
病院のそばに自転車を置いた。
[by]なのでリアルにすぐそばです。
病院の建物の外壁のところに置いた…
というくらい接近していれば
[by]が使えるかもしれません。
near(近く)、next to(隣)
byの[そば]は[すぐ近く]です。
私は荷物をドアのそばに置いた。
このようなニュアンスがあります。
by:そば
byの基本イメージは[そば]なので
ここでは基本中の基本を紹介します。
私は荷物をドアのそばに置いた。
先ほど上で紹介した例文と同じです。
[近く]ではなく[すぐ近く]です。
[そば]は[傍ら(かたわら)]
という意味もあります。
私は湖のそばに住んでいます。
私は湖のほとりに住んでいます。
私は湖畔に住んでいます。
湖のそばと言っても実際には
数メートルから数十メートルは離れている
と思いますがニュアンスの問題で
[湖のところに住んでいる]ということです。
by:経路
[経路]のbyは
[通過]や[経由]も含んでまいますが
全部まとめて[経路]に入れました。
何かが[すぐそばを通る]
というニュアンスです。
猫が私のそばを通った。
猫が私の横を通り過ぎた。
上記例文は素直に[そば]という日本語で通じます。
とはいえ[経路]のbyです。
[そば]という日本語訳で固定してしまうと
次のからの英文が訳せません。
我々は国道を行きましょう。
[national route(国道)]のそばで行く
ということですが、国道を通ります。
このため、日本語で・・・
[【✕】国道のそば(となり)の市道を行きましょう]
という感じになってしまうと間違いです。
国道という[経路]で、
国道を[通過]して
国道を[経由]して
というbyです。
大阪を経由していきます。
[way of]は無くても通るようです。
これは細かく分類すると[経由]のbyですが、
ニュアンスは[すぐそばの大阪]を通っていくので
目的地が大阪のそばであることが条件です。
[大阪を通って神戸に入った]
みたいなニュアンスのときです。
単純に経由をあらわす場合は、
[via]という前置詞を使います。
私は大阪を経由して広島に行った。
広島と大阪は離れていて、
大阪を経由してから広島に行っただけ
なのでbyは使いません。
英語初心者が普通に[経由]を使う場合は
[via]を使うのが無難です。
by:手段
この手段のbyには[方法]や[原因]
といった分類も含まれていますが、
細かく分類する必要はないと思います。
電車で大阪へ行きます。
ちなみに、この文は現在進行形ですが、
未来をあらわしています。
今の動作の続きが未来まで続いている
ということから、このような表現になります。
詳しくは現在進行形のページを
ご参照ください。
I will take the train to Osaka.
電車で大阪へ行きます。
このようにbyを使わずに
[take the train]というパターンもあります。
[take]の場合は冠詞が付きます。
byは単なる手段を言っているだけなので、
特定の[その電車]というニュアンスはなく、
冠詞が付きません。
テストで出るかも…
他にも手段でよく使う表現として
以下のようなものがあります。
- by train (電車で)
- by bus (バスで)
- by car (車で)
- by plane (飛行機で)
- by bicycle (自転車で)
- by land (陸路で)
- by air (空路で)
- by sea (海路で)
[飛行機で]は[by plane]ですが、
[by air]も使います。
[空気で]ではなく[空路で]です。
どれも名詞にaやtheの冠詞が付かないことに
要注意です。
1台の車など特定の名詞ではなく
一般的な意味での名詞
ということになります。
この[手段]ですが、先で紹介した[経路]
という面からも考えられます。
電車という[経路/手段]で、
飛行機という[経路/手段]で
というように、どちらも考えられます。
日本語にすると[~で]となりますが、
単純に[で]=[by]ではありません。
下記の例文では、
[~で]にby以外の前置詞を使っています。
彼はボールを足で蹴った。
足という[手段]でと…
無理やり考えられなくもないですが
ここでは[with]を使います。
私はこの服をオークションで売った
私はこの服をオンラインストアで買った。
日本語では全て[で]で訳せますが
英語にすると前置詞がバラバラ・・・
このあたりは、理論を考えるより
いろんな文章を見て覚えるのが
早いと思います。
by:期限
こちらは辞書によっては
[時]や[期間]と記載されることもあります。
[期限]で覚えた方が
日本語訳との相性がいいです。
[~までは][~の間は]
といった日本語訳になります。
私は屋根の修理を明日までに完成させます。
私は屋根の修理をそのときまでに完成させます。
私は屋根が完成したころにはすっかり暗くなっていた。
byは[~までは]という期限です。
[~まで]といっても
ずーっと期限内の場合は
[until]を使います。
このショップ20時まで開いています。
[20時までずっと]が[until 20:00]です。
細かい事ですが[open]が形容詞で、
openの状態を意味します。
このショップ10時までには開きます。
[10時までに]が[by 10:00]です。
細かい点になりますが、openが動詞で
開くことを意味しています。
[until]と[by]の違いは、
いかにも日本人が考えるテスト問題に
出そうな感じがします。
その他の特殊な使い方
byは突き詰めると
様々な使い方があります。
ですが・・・
わざわざbyを使わなくても
別の言い方があります。
ここでは、覚えておくと
訳すのに便利なbyを紹介します。
掛算
[B]Five times two is ten.
5掛ける2は10です。
[A]と[B]どちらでもよいですが、
わざわざbyを使わなくても
英語初心者は[B]がの方が楽だと思います。
体の一部(※[by the ~]のセットで使う)
[B]He grabbed my arm.
彼は私の腕をつかんだ
これもわざわざbyを使う必要がなく
[B]の文章でいいと思います…
単位
[B]I bought a slice of pizza each.
ピザを1枚単位で購入しました。
[B]I rented a monthly parking space.
私は月極で駐車場を借りた。
通常は[by the ~]を使うときは
直前の名詞は無冠詞にします。
[pizza by the piece]
[parking by the month]
寸法
40×20インチの机
[縦〇〇cm、横〇〇cm]
といった寸法表現で使われます。
程度
- day by day(一日一日)
- step by step(一歩一歩)
- one by one(ひとりずつ、ひとつずつ)
- bit by bit(少しずつ)
- little by little(少しずつ)
day(日)のby(そば)にday(日)
があるから一日一日なのでしょうか???
英語の前置詞byはイディオムで覚える
イディオムで覚える場合、
日本語に訳すのが難しいイディオムを
覚えるようにするとよいです。
基本のニュアンスを知っていれば
意味が想像できるものは
無視してよいと思います。
イディオム | 意味 |
---|---|
by and large | 概して |
by all means | 是非、どうぞ |
by chance | 偶然に |
by accident | 偶然に |
by oneself | ひとりで、独力で、自分で |
by far | はるかに、断然 |
英語の副詞byについて
byは前置詞のイメージが強いですが、
副詞のケースもあります。
前置詞と副詞の違いは
修飾する品詞です。
前置詞は名詞を修飾しますが
副詞は名詞以外を修飾します。
名詞以外とは副詞、前置詞、動詞などです。
副詞byも基本イメージは[そば]です。
- そば
- 通過
副詞のbyは[そば]と[通過]を
頭に入れておけばいいと思います。
go by
Time goes by.
goは[行く]ですが、
視点から[離れて行く]ときに使います。
[時はそばを通って離れていく]
といった感じになります。
come by
彼が近づいてきた。
comeはgoの反対で[視点側に来る]です。
[こちらに来る、やって来る]
という感じです。
stop by
彼は立ち寄った。
[そばに来て止まる]ということから
立ち寄るというケースで使います。
彼は私の家に立ち寄った。
pass by
このあたりは風が通る。
動詞のpass(通過する)があるので
単純に[そばを通過する]と訳せます。
get by
[get by]が一番難しいかもしれません。
基本は[通り抜ける]という意味です。
ここから発展して
[なんとか切り抜ける]
という意味があります。
例文を1つ!
なんとかやりくりしたい。
なぜ[get by]に
通り抜けるの意味があるのか
不明です…が
getは[着く]という意味からも
潜在的には[移動]という
ニュアンスがあるようです。
by(そば)をget(移動)することから
[通り抜ける]という意味に
なっていると思われます。
ちなみに…
英語初心者が[通り抜ける]を使うなら
[go through]
[pass through]
この2つだと思います。
前者はgo(行く)なので
進むことに重点が置かれています。
後者はpass(通過)なので
通ることに重点が置けれています。
まとめ
今回は、前置詞・副詞byについて
紹介しました。
前置詞byの基本的な意味は
以下の通りです。
- そば
byが使われる場面として
下記のようなケースがあります。
- そば
- 経路
- 手段
- 期限
byは前置詞だけでなく
副詞byもあります。
- そば
- 通過
次回は、動名詞とto不定詞の違いを
紹介します。