こんにちは。
四流外資系社員の
安田トーシローです。
このサイトでは、英語苦手歴20年の筆者が
上級者では気づけない英語のポイントを
ド素人目線でわかりやすく紹介します。
forは[~のために]
と訳せばいいんでしょ!
という英語初心者向けに!
わかりやすく紹介します。
forを[~のために]と暗記してしまうと
いろんな場面で困ります。
forは様々な使い方があります。
あなたに時計を買った
これは[あなたのために]と訳せますが…
私は5,000円でバックを買った。
これは[5,000円のために]とは訳せません!
というわけで、
ここでは前置詞[for]について
詳しく紹介します。
目次
英語の前置詞forの基本
英語の前置詞forは
中学の英語で習う簡単な単語です。
ところが日本人の英語初心者は
全く理解できていないことが多いです。
forの基本的な意味から確認します。
- [向かう]+[範囲限定]
これ1つです。
[to]は[向き]+[到達]でしたが
[for]は[向き]+「範囲限定」です。
訳す際の考え方としては
下記のような内容が参考になると思います。
- 向かう
- 範囲限定
- 目的
- 利益
- 影響
- 原因
- 交換
- 代理
- 基準
[for]の[向かう]は
[目的][利益][影響]など
様々なとろに向かいます。
共通して言えることは
範囲を絞っているということで
[範囲限定]とも言えます。
[~という範囲に絞って][~限定で]
と考えると訳せることが多いです。
試験では、
こんな日本語訳で提出したら
×になると思います…
英語の前置詞forの例文
具体的な例文を含めて
以下で紹介していきます。
[for]の基本イメージは
[向かう]+[範囲限定]です。
範囲を絞って向かっており、
どこに向かうというと、
様々なところに向かっていきます。
目的、利益、交換
などいろいろあります。
for:向かう
forの基本は
[向かう]+[範囲限定]です。
この電車は東京行きです。
電車が東京に向かうということで、
単なる方向を指しており、
到達は含みません。
これは[向かう]の中でも[目的]のforで、
これに関しては以下で詳しく紹介します。
これ以下の説明も全て[向かう]が
根底にあります。
for:範囲限定
[for]の基本イメージは
[向かう]+[範囲限定]です。
ある方向に[向かう]ということは
[その範囲に絞る]ということになり、
[限定]という意味になります。
あなたにピッタリです。
[あなたにとって]のような
日本語訳になると思いますが、
[あなた]に[範囲を絞って][限定]しています。
私は10年間英語を勉強しています。
10年間という範囲を絞っています。
10年間に[向かう]って・・・
日本人には、ちょっと意味不明ですが。。。
ある方向に向かうということは
他の方向は関係なくそれだけに範囲を絞る
ということになります。
このようにforの基本イメージは
[向かう]+[範囲限定]です。
for:目的
[for]の基本イメージは
[向かう]+[範囲限定]です。
日本人が理解しやすい
[目的]のforを紹介します。
今度は目的が加わり、
[向かう]+[目的]+[範囲限定]
です。
この電車は東京行きです。
これは駅でよく聞くような英文になります。
[bound]という動詞を使いましたが
無くても文法上は通ります。
この電車は東京行きです。
重要なのは東京に[向かう]という
目的地を言っていることです。
今現在は東京に行っていない
ということになります。
この[for]は辞書では[目的地]に
分類されるかもしれませんが、
[目的]と[目的地]を
あえて分ける必要もないと思います。
次の例文です!
財布を探しています。
これも財布という目的を
探していますが[向かう]という
基本イメージで分かると思います。
ちなみに、下記の例文は
[for]の説明で見かけると思います。
[2] I bought you a watch.
あなたに時計を買った
[2] I’ll give you a watch.
あなたに時計をあげる
この2つは、
あえて[あなたに]を強調する場合を除いて
通常は[2]の文を使うと思います。
また、下記の例文も
[for]の説明で多用されます。
彼は散歩に出かけた。
[go for a walk]は[散歩に行く]という
イディオムになっていて
学生時代に覚えた人も多いと思います。
これもforを使っているので
[散歩に向かった]と言っているだけです。
彼は散歩に出かけた。
[out]という副詞を足すと
[散歩目的で外に出た]という雰囲気がでます。
彼は散歩をした。
このように[take]を使うと
本当に散歩したことになります。
forは目的なので、
本当に散歩に行ったかどうかは不明です。
本社に調査に行きます。
surveyに[a]という冠詞が付いているので
名詞になっているところもポイントです。
[調査]という目的のために[向かう]
ということです。
表向きは調査だけどホントは違う…
というケースもありです。
本社に調査で行きます。
前の例文と[to investigate]の部分が違います。
こちらは[investigate]という動詞が来て
[調査するため]という感じになります。
[to]の基本は[向き]+[到達]なので
調査に向かって到達することになります。
目的だけではなく調査するという
作業まで含んでいます。
それなら[investigate]を名詞形にして
[for investigating]ならどうか?
と思います。
理論的にOKそうですが、
[investigate]は[調査・研究]という意味で
行動を伴っている単語なのでforではなく
[to investigate]になるようです。
[survey]は[調査・観察]という意味で
表面的な感じになります。
このため、行動を伴う意味になると
forが使えなくなります。
とはいえ、
判断は非常に難しいでので単語とセットで
覚えるしかないと思います。
私は観光で大阪に来ました。
もし日本訳で
[観光のために大阪に来た]
という場合でも[for sightseeing]です。
I came to Osaka to see the sights.
私は観光で大阪に来ました。
[観光に行くため]
[風景を見るため]
という行動を伴うと[to]を使います。
forは[向かう]という目標だけです。
I stopped to smoke.
タバコを吸うのに立ち止まった
[for a cigarette]で
[一本のタバコ]という目的だけを言っています。
ちなみに、下記のような表現もありますが…
タバコを吸わなくなった。
こちらは、
よく[to不定詞]と[動名詞]の説明で比較されます
[smokeing(タバコを吸うこと)をやめた]
という意味になります。
次の例文にいきます!
夏服用のクローゼット
こんな長文にしないで
[summer closet]
でよいと思いますが…
このforは辞書によっては[用途]のforと
説明されているかもしれません。
これも[目的]で説明可能なので
わざわざ分ける必要はないです。。。
for:利益
[for]の基本イメージは
[向かう]+[範囲限定]です。
その中でも[利益]に
向かうパターンを紹介します。
ここでは、利益が加わり、
[向かう]+[利益]+[範囲限定]
になります。
それはラッキーなことです。
これも[lucky]が[you]に[向かう]
ということです。
あなたに向かって!
あなたに限定して!
ちょっと分かりにくいですが
forには[利益]に[向かう]
という意味があります。
[あなたの利益のために]
ということになります。
日本語では[~のために]
という訳になりますが、
その意味は[利益]です。
下記は上記の[目的]で
出てきた例文ですが…
あなたに時計を買った
これも[利益]と言えば[利益]なので、
このあたりの区別は難しいです。
基本の[向かう]を徹底していれば
対処できると思います。
for:影響
[for]の基本イメージは
[向かう]+[範囲限定]です。
その中でも[影響]に
向かうパターンを紹介します。
これは、この後で紹介する[原因]
とも重なります。
彼は新技術を発明したことで知られている。
これも[for inventing]で
開発に向かっています。
開発という[影響]で有名
ということになります。
[for]は[向かう]が基本イメージなので
単に開発という[方向]で知られている
とも言えます。
このあたりを表現するために
英語では[for]を使います。
彼は新技術の開発者として知られている。
[a developer(開発者)]なので
[目的]でも[影響]でもなく
開発した人として知られているということで
[as]を使っています。
やみくもに
[be known for]で覚えていると
対処できません。
for:原因
[for]の基本イメージは
[向かう]+[範囲限定]です。
この[原因]は、
この上で紹介した[影響]と同じです。
[影響]の記事を参考にしてください。
遅刻のため
for:交換
[for]の基本イメージは
[向かう]+[範囲限定]です。
今回は[交換]に向かうforを紹介します。
応用的な使い方で、英語初心者には
やや難しいかもしれません。
私は5,000円でバックを買った。
これが、なぜ[交換]のforなのか???
ということですが・・・
無理に、こじつけるとすれば、
お財布に入っている5,000円に向かって、
交換していると考えられます。
5000円と交換でバッグを買いました。
5000円の代わりにバッグを買いました。
このように
お金と引き換えのケースで
forを使います。
forは[向かう]だけなので
支払いの意味までは含みません。
次の例文です。
鉛筆と引き換えにペンを渡した。
[in exchange(交換)]を除いても
文として通ります。
[1]鉛筆と引き換えにペンを渡した。
[2]鉛筆の代わりにペンを渡した。
ただし、これだと話の前後関係で
forの意味が変わるので要注意です。
この[2]ですが、これは[代理]です。
[代理]については次で紹介します。
for:代理
[for]の基本イメージは
[向かう]+[範囲限定]です。
forは[代理]に向かうことがあります。
鉛筆の代わりにペンを渡した。
pencilの代理としてpenを渡した
ということになります。
[for]の意味を理解していないと
全く日本語訳にならない例文です。
英語的な表現なので、
この日本語から翻訳サイトで英訳しても、
この英文が出ないと思います。
for:基準
[for]の基本イメージは
[向かう]+[範囲限定]です。
その中で[基準]に向かうことがあります。
これは日本人泣かせの[for]で、
知らないと訳せないかもしれません。
彼は初心者の割にスケートがうまい
[初心者のためにスケートがうまい]
では意味不明。
初心者という[基準]に照らすと
[スケートがうまい]です。
最初に紹介しているように
[for]は[向かう]が基本イメージです。
[向かう]ということは
その部だけに範囲を絞っている
ということで[限定]とも言えます。
今回は何を限定しているのか
というと[基準]です。
彼女は年の割には若くみえる。
早朝の割には暑い
12月にしてはまだ暖かい。
12月に[範囲限定]して
[基準]に[向って]照らし合わせると
暖かいということ!
英語の前置詞forはイディオムで覚える
イディオムで覚える場合、
日本語に訳すのが難しいイディオムを
覚えるようにするとよいです。
基本のニュアンスを知っていれば
意味が想像できるものは
無視してよいと思います。
イディオム | 意味 |
---|---|
What ~ for? | 何のため? |
Who ~ for? | 誰のため? |
(make) room for ~ | ~ための場所(をあける) |
for the good/sake of ~ | ~の(利益の)ために |
pass for ~ | ~として通る |
stand for ~ | ~を表す、支持する、我慢する |
make up for ~ | ~を補う |
[make room for]の[room]は
[場所・スペース・余地]で、
~のための(for)room(場所)を作る(make)
ということから[場所を空ける][席を譲る]
といった意味があります。
まとめ
今回は、前置詞forについて
紹介しました。
forの基本的なイメージは
以下の通りです。
- [向かう]+[範囲限定]
forの翻訳の考え方は以下の通りです。
- 向かう
- 範囲限定
- 目的
- 利益
- 影響
- 原因
- 交換
- 代理
- 基準
forに副詞はありませんが
前置詞だけでも様々な使い方をします。
次回は、withを
紹介します。