forの基本イメージ
hiro8

こんにちは。
四流外資系社員の
安田トーシローです。

このサイトでは、英語苦手歴20年の筆者が
上級者では気づけない英語のポイントを
ド素人目線でわかりやすく紹介します。


forは[~のために]
と訳せばいいんでしょ!

 

という英語初心者向けに!
わかりやすく紹介します。
 

forを[~のために]と暗記してしまうと
いろんな場面で困ります。
 

forは様々な使い方があります。
 

I bought a watch for you.
あなたに時計を買った

これは[あなたのために]と訳せますが…
 

I bought a bag for 5,000 yen.
私は5,000円でバックを買った。

これは[5,000円のために]とは訳せません!
 

というわけで、
ここでは前置詞[for]について
詳しく紹介します。
 

英語の前置詞forの基本

英語の前置詞forは
中学の英語で習う簡単な単語です。
 

ところが日本人の英語初心者は
全く理解できていないことが多いです。
 

forの基本的な意味から確認します。
 

前置詞forの基本イメージ

  1. [向かう]+[範囲限定]

これ1つです。
 

[to]は[向き]+[到達]でしたが
[for]は[向き]+「範囲限定」です。
 

訳す際の考え方としては
下記のような内容が参考になると思います。

前置詞forの翻訳の考え方

  1. 向かう
  2. 範囲限定
  3. 目的
  4. 利益
  5. 影響
  6. 原因
  7. 交換
  8. 代理
  9. 基準

[for]の[向かう]は
[目的][利益][影響]など
様々なとろに向かいます。


共通して言えることは
範囲を絞っているということで
[範囲限定]とも言えます。

[~という範囲に絞って][~限定で]
と考えると訳せることが多いです。
 

toshiro19

試験では、
こんな日本語訳で提出したら
×になると思います…

英語の前置詞forの例文

具体的な例文を含めて
以下で紹介していきます。
 

[for]の基本イメージは
[向かう]+[範囲限定]です。
 

範囲を絞って向かっており、
どこに向かうというと、
様々なところに向かっていきます。
 

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目的、利益、交換
などいろいろあります。

for:向かう

forの基本は
[向かう]+[範囲限定]です。
 

This train is bound for Tokyo.
この電車は東京行きです。

電車が東京に向かうということで、
単なる方向を指しており、
到達は含みません。
 

これは[向かう]の中でも[目的]のforで、
これに関しては以下で詳しく紹介します。
 

これ以下の説明も全て[向かう]が
根底にあります。

for:範囲限定

[for]の基本イメージは
[向かう]+[範囲限定]です。
 

ある方向に[向かう]ということは
[その範囲に絞る]ということになり、
[限定]という意味になります。
 

It is suitable for you.
あなたにピッタリです。

[あなたにとって]のような
日本語訳になると思いますが、
[あなた]に[範囲を絞って][限定]しています。
 

I’ve been studying English for ten years.
私は10年間英語を勉強しています。

10年間という範囲を絞っています。
 

10年間に[向かう]って・・・
日本人には、ちょっと意味不明ですが。。。


ある方向に向かうということは
他の方向は関係なくそれだけに範囲を絞る
ということになります。

このようにforの基本イメージは
[向かう]+[範囲限定]です。
 

for:目的

[for]の基本イメージは
[向かう]+[範囲限定]です。
 

hiro8

日本人が理解しやすい
[目的]のforを紹介します。

今度は目的が加わり、
[向かう]+[目的]+[範囲限定]
です。
 

This train is bound for Tokyo.
この電車は東京行きです。

これは駅でよく聞くような英文になります。
 

[bound]という動詞を使いましたが
無くても文法上は通ります。
 

This train is for Tokyo.
この電車は東京行きです。

重要なのは東京に[向かう]という
目的地を言っていることです。


今現在は東京に行っていない
ということになります。

この[for]は辞書では[目的地]に
分類されるかもしれませんが、
[目的]と[目的地]を
あえて分ける必要もないと思います。
 

次の例文です!
 

I’m looking for a wallet.
財布を探しています。

これも財布という目的を
探していますが[向かう]という
基本イメージで分かると思います。
 

ちなみに、下記の例文は
[for]の説明で見かけると思います。
 

[1] I bought a watch for you.
[2] I bought you a watch.
あなたに時計を買った
[1] I’ll give a watch for you.
[2] I’ll give you a watch.
あなたに時計をあげる

この2つは、
あえて[あなたに]を強調する場合を除いて
通常は[2]の文を使うと思います。
 

また、下記の例文も
[for]の説明で多用されます。
 

He went for a walk.
彼は散歩に出かけた。

[go for a walk]は[散歩に行く]という
イディオムになっていて
学生時代に覚えた人も多いと思います。
 

これもforを使っているので
[散歩に向かった]と言っているだけです。
 

He went out for a walk.
彼は散歩に出かけた。

[out]という副詞を足すと
[散歩目的で外に出た]という雰囲気がでます。
 

He took a walk.
彼は散歩をした。

このように[take]を使うと
本当に散歩したことになります。
 

forは目的なので、
本当に散歩に行ったかどうかは不明です。
 

I will go to the head office for a survey.
本社に調査に行きます。

surveyに[a]という冠詞が付いているので
名詞になっているところもポイントです。
 

[調査]という目的のために[向かう]
ということです。
 

表向きは調査だけどホントは違う…
というケースもありです。
 

I will go to the head office to investigate.
本社に調査で行きます。

前の例文と[to investigate]の部分が違います。
 

こちらは[investigate]という動詞が来て
[調査するため]という感じになります。
 

[to]の基本は[向き]+[到達]なので
調査に向かって到達することになります。


目的だけではなく調査するという
作業まで含んでいます。

それなら[investigate]を名詞形にして
[for investigating]ならどうか?
と思います。
 

理論的にOKそうですが、
[investigate]は[調査・研究]という意味で
行動を伴っている単語なのでforではなく
[to investigate]になるようです。
 

[survey]は[調査・観察]という意味で
表面的な感じになります。


このため、行動を伴う意味になると
forが使えなくなります。

とはいえ、
判断は非常に難しいでので単語とセットで
覚えるしかないと思います。
 

I came to Osaka for sightseeing.
私は観光で大阪に来ました。

もし日本訳で
[観光のために大阪に来た]
という場合でも[for sightseeing]です。
 

I came to Osaka to go sightseeing.
I came to Osaka to see the sights.
私は観光で大阪に来ました。

[観光に行くため]
[風景を見るため]
という行動を伴うと[to]を使います。
 

forは[向かう]という目標だけです。
 

I stopped for a cigarette.
I stopped to smoke.
タバコを吸うのに立ち止まった

[for a cigarette]で
[一本のタバコ]という目的だけを言っています。
 

ちなみに、下記のような表現もありますが…
 

I stopped smokeing.
タバコを吸わなくなった。

こちらは、
よく[to不定詞]と[動名詞]の説明で比較されます
 

[smokeing(タバコを吸うこと)をやめた]
という意味になります。
 

次の例文にいきます!
 

Closet for summer clothes
夏服用のクローゼット
hiro3

こんな長文にしないで
[summer closet]
でよいと思いますが…

このforは辞書によっては[用途]のforと
説明されているかもしれません。
 

これも[目的]で説明可能なので
わざわざ分ける必要はないです。。。
 

for:利益

[for]の基本イメージは
[向かう]+[範囲限定]です。
 

その中でも[利益]に
向かうパターンを紹介します。
 

ここでは、利益が加わり、
[向かう]+[利益]+[範囲限定]
になります。
 

It’s lucky for you.
それはラッキーなことです。

これも[lucky]が[you]に[向かう]
ということです。
 

hiro9

あなたに向かって!
あなたに限定して!

ちょっと分かりにくいですが
forには[利益]に[向かう]
という意味があります。
 

[あなたの利益のために]
ということになります。
 

日本語では[~のために]
という訳になりますが、
その意味は[利益]です。
 

下記は上記の[目的]で
出てきた例文ですが…
 

I bought a watch for you.
あなたに時計を買った

これも[利益]と言えば[利益]なので、
このあたりの区別は難しいです。
 

基本の[向かう]を徹底していれば
対処できると思います。
 

for:影響

[for]の基本イメージは
[向かう]+[範囲限定]です。
 

その中でも[影響]に
向かうパターンを紹介します。
 

これは、この後で紹介する[原因]
とも重なります。
 

He is known for inventing new technology.
彼は新技術を発明したことで知られている。

これも[for inventing]で
開発に向かっています。
 

開発という[影響]で有名
ということになります。
 

[for]は[向かう]が基本イメージなので
単に開発という[方向]で知られている
とも言えます。
 

このあたりを表現するために
英語では[for]を使います。
 

He is known as a developer of new technology.
彼は新技術の開発者として知られている。

[a developer(開発者)]なので
[目的]でも[影響]でもなく
開発した人として知られているということで
[as]を使っています。
 

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やみくもに
[be known for]で覚えていると
対処できません。


 

for:原因

[for]の基本イメージは
[向かう]+[範囲限定]です。
 

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この[原因]は、
この上で紹介した[影響]と同じです。

[影響]の記事を参考にしてください。
 

for being late
遅刻のため

 

for:交換

[for]の基本イメージは
[向かう]+[範囲限定]です。
 

今回は[交換]に向かうforを紹介します。
 

応用的な使い方で、英語初心者には
やや難しいかもしれません。
 

I bought a bag for 5,000 yen.
私は5,000円でバックを買った。

これが、なぜ[交換]のforなのか???
ということですが・・・
 

無理に、こじつけるとすれば、
お財布に入っている5,000円に向かって、
交換していると考えられます。
 

5000円と交換でバッグを買いました。
 

5000円の代わりにバッグを買いました。
 

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このように
お金と引き換えのケースで
forを使います。

forは[向かう]だけなので
支払いの意味までは含みません。
 

次の例文です。
 

I gave him a pen in exchange for a pencil.
鉛筆と引き換えにペンを渡した。

[in exchange(交換)]を除いても
文として通ります。
 

I gave him a pen for a pencil.
[1]鉛筆と引き換えにペンを渡した。
[2]鉛筆の代わりにペンを渡した。

ただし、これだと話の前後関係で
forの意味が変わるので要注意です。
 

この[2]ですが、これは[代理]です。
 

[代理]については次で紹介します。
 

for:代理

[for]の基本イメージは
[向かう]+[範囲限定]です。
 

forは[代理]に向かうことがあります。
 

I gave him a pen for a pencil.
鉛筆の代わりにペンを渡した。

pencilの代理としてpenを渡した
ということになります。
 

[for]の意味を理解していないと
全く日本語訳にならない例文です。
 

英語的な表現なので、
この日本語から翻訳サイトで英訳しても、
この英文が出ないと思います。
 

for:基準

[for]の基本イメージは
[向かう]+[範囲限定]です。
 

その中で[基準]に向かうことがあります。
 

これは日本人泣かせの[for]で、
知らないと訳せないかもしれません。
 

He skates well for a beginner.
彼は初心者の割にスケートがうまい
toshiro19

[初心者のためにスケートがうまい]
では意味不明。

初心者という[基準]に照らすと
[スケートがうまい]です。
 

最初に紹介しているように
[for]は[向かう]が基本イメージです。
 

[向かう]ということは
その部だけに範囲を絞っている
ということで[限定]とも言えます。
 

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今回は何を限定しているのか
というと[基準]です。

She looks young for her age.
彼女は年の割には若くみえる。
Hot for the early morning.
早朝の割には暑い
It is still warm for December.
12月にしてはまだ暖かい。

12月に[範囲限定]して
[基準]に[向って]照らし合わせると
暖かいということ!
 

英語の前置詞forはイディオムで覚える

イディオムで覚える場合、
日本語に訳すのが難しいイディオムを
覚えるようにするとよいです。
 

基本のニュアンスを知っていれば
意味が想像できるものは
無視してよいと思います。
 

イディオム 意味
What ~ for? 何のため?
Who ~ for? 誰のため?
(make) room for ~ ~ための場所(をあける)
for the good/sake of ~ ~の(利益の)ために
pass for ~ ~として通る
stand for ~ ~を表す、支持する、我慢する
make up for ~ ~を補う

[make room for]の[room]は
[場所・スペース・余地]で、
~のための(for)room(場所)を作る(make)

ということから[場所を空ける][席を譲る]
といった意味があります。

まとめ

今回は、前置詞forについて
紹介しました。
 

forの基本的なイメージは
以下の通りです。
 

前置詞forの基本イメージ

  1. [向かう]+[範囲限定]

forの翻訳の考え方は以下の通りです。
 

前置詞forの翻訳の考え方

  1. 向かう
  2. 範囲限定
  3. 目的
  4. 利益
  5. 影響
  6. 原因
  7. 交換
  8. 代理
  9. 基準

forに副詞はありませんが
前置詞だけでも様々な使い方をします。
 

次回は、withを
紹介します。